最新ニュース&トピックス

新種の竜脚"型"類/南アフリカ
2015年 6月 30日(火)
 基盤的な竜脚形類(sauropodomorph)で、ニ足歩行ながら、四足歩行へとシフトしていった初期の過渡的な仲間は、竜脚型類(sauropodiform)というクレードで表されています。

 やがての竜脚類につながる系統で、過渡期の竜脚形類アンテトニトルス(2014年5月)で紹介した論文で提唱されています。

 なお、日本では、titanosauriform(es)を、ティタノサウルス「形類」と訳されたりしていますが、本来は、-morph(s)を「形類」、-form(es) を「型類」と区別して訳すべきなのかもしれません。

 今回、南アフリカにある三畳紀後期からジュラ紀前期にかけての地層(Elliot Formation)で発見された中型の基盤的竜脚形類で、竜脚型類に含まれるタクサが記載されています。

 Witwatersrand大学に復元骨格図があります。前脚が短く、4足歩行で復元されています。ガストラリア(gastralia、腹肋骨)もありますね。

 学名は、Sefapanosaurus zastronensis (セファパノサウルス・ザストロネンシス)です。

 最も顕著な特徴として ・・・

>> 本文を読む
初期の翼竜も"直立"4足歩行
2015年 6月 29日(月)
 翼竜は空を飛ぶだけの動物と思われがちですが、後期の大型化したプテロダクチロイデア(Pterodactyloidea)になると、異なってきます。
 
 ペリカン型か陸上歩行型か/アズダルコ類翼竜(2013年11月)で紹介しているように、四足歩行で、地上を歩きまわるライフスタイルだったのです。

 しかし、プテロダクチロイデア以外の翼竜が、地上を歩けたかどうかについては、いろいろと議論されています。

 1980年代は2足歩行で、最近では、4足歩行で復元されていますが、ヒジやヒザを曲げて前肢を前方に伸ばした、地面をはうような姿です。

 これは、足跡化石がないことや、初期の翼竜に共通している拡張した腿間膜(uropatagium、翼竜の皮膜パターン(2011年3月)参照)が、歩行や走行時の後ろ足の動きを制限していたのではないか、また、ある種では、大きな後ろ足があったのではないかと考えられてきたためです。

 今回、骨格や姿勢などを新規に評価した論文が報告されています。著者がブログで紹介しています。
 
 その結果、地上を歩くという特徴は、以前考えられていたように、プテロダクチロイデアに限られたものではなく、おそらく翼竜内で深く根付いていたとされています。

 図は、ディモルフォドン(Dimorphodon macronyx)の復元イメージ(Mark P. Witton, 2015)。スケールは100ミリです。比較的長くて、しっかりした四肢を持っています。

 従来と同じ4足歩行スタイルでも、ヒジやヒザをほとんど曲げていないことに注目ですね。

 このように、少なくともいくつかの初期の翼竜では、プテロダクチロイデアのように、四肢で直立に立ち、地上を歩けたと考えられています。

 ヒジやヒザを曲げた姿勢より効率的で、小型翼竜がこういう姿で歩いたり走り回ったりしていると、別の動物のようですね。


Dimorphodon macronyx.jpgのサムネール画像

>> 本文を読む




恐竜本・DVDの紹介

     
4翼クレード、テトラプテリギダエの提唱
 The_Rise_of_Birds.jpgのサムネール画像 "4つの翼"を意味するテトラプテリギダエ(Tetrapterygidae、4翼科)は、4月に発売されたチャタジー(Sankar Chatterjee)の著書、The Rise of Birds(第2版)の中で提唱されたクレードです。

 本の内容は、Johns Hopkins University Press.で紹介されています。

 テトラプテリギダエについては、Wikipediaで紹介されていますが、ミクロラプトル、シャオティンギア(Xiaotingia)、アウロルニス(Aurornis)、アンキオルニス(Anchiornis)からなります。

 いずれも後ろ足にも飛行に適した羽毛があり、鳥類の飛行は4枚翼から始まったのではないかと考えられています。

 テトラプテリギダエは、アビアラエ(Avialae)の姉妹群とし、この2つが、2013年に提唱されたアベラプトラ(Averaptora)に含まれるとしています。

 ただし、4枚の翼という特定の特徴だけに注目したのではないのか、きちんと系統解析されたのか、などは不明です。Wikipedia によると、他のほとんどの系統解析では、ミクロラプトル以外の3種はアビアラエとされています。 

  また、Dinogossでは、テトラプテリギダエには、Tetrapteryx を含むべきなど、命名規約上の問題点も指摘されています。


>> 続きを読む
新種のハドロサウロイデア3種

Hadrosaurs.jpgのサムネール画像

 2011年9月、カナダのロイヤルティレル博物館で、そのハドロサウルスに関する国際シンポが開催されました。 53の発表が行われましたが、それらをまとめた本が発売されています。

 Hadrosaurs. Proceedings of the International Hadrosaur Symposium  (Indiana Univ Press)で、出版元のインディアナ大出版局)に目次があります。

 その中で、以下の新種のハドロサウロイデア3種が記載されています。本の表紙は、その1種、Plesiohadros Tsogtbaatar です。
 
 ただ、書籍なので、詳細は不明です。せめて新種記載の論文は、電子出版も出して欲しいですね。
 


>> 続きを読む

恐竜グッズの紹介

     
オーストラリアの恐竜切手

 オーストラリアで新たに恐竜切手が発行されるそうです。 Auspost が紹介しています。


 発行されるのは、6種の古生物ですが、恐竜は以下の4種です。


  1. Timimus hermani (ビクトリアで発見) 
  2. Qantassaurus intrepidus (ビクトリアで発見) 
  3. Diamantinasaurus matildae (クイーンズランド州で発見) 
  4. Australovenator wintonensis(クイーンズランド州で発見)


>> 続きを読む

 Facebookページツイッターでもニュース配信しています。旧サイトにあった情報は、LINKSの「旧サイト情報」からリンクしています。


最新 ツイート




イベント情報

新着情報

北大総合博物館(PIZZA,3月29日)
skeletaldrawing(LINKS,12月29日)
Backyard Dinosaur(LINKS,12月18日)

最近の画像(記事へリンク)

    初期の翼竜も 飛ばなくなった鳥なのか/ルーマニアのバラウル ノトロニクスの違い、一部は堆積環境の影響 高代謝がアダに/三畳紀後期の低緯度で恐竜が少なかった理由 有蹄類を超える複雑な歯の構造/トリケラトプス 恐竜初の頭部ディスプレイの収斂進化/レガリケラトプス 4翼クレード、テトラプテリギダエの提唱 ワシントン州から初めての恐竜化石 青緑色の卵だからオスが世話?/卵殻の色と営巣行動 初めての飛膜を持つ恐竜 植物食の基盤的テタヌラエ・チレサウルス/チリ ステゴサウルスの性的二型の決定的証拠 ジュラ紀の完璧な花/遼寧省 3種が無効名に/エドモントサウリーニ再解析 ラホナビスが生き延びていたら、鳥類のクレードは消滅/鳥類のゲノム解読 アジアからやってきた北米最古の角竜 地球規模での海洋生態系復活を示す新種のノトサウルス/雲南省 新種のハドロサウロイデア3種 獣脚類初の四足歩行か/スピノサウルスの新しい姿 「超ド級」ドレッドノータス/最も完全な巨大ティタノサウリア タペジャリダエのトサカの成長/翼竜ボーンベッド 三畳紀末の大量絶滅から50万年後/ベネズエラ初の恐竜 大型鳥盤類の多様性と異質性の減少/白亜紀後期の北米大陸 小型化は、鳥類誕生の5000万年前から/鳥類へ続くステム系統 獣脚類の原羽毛と相同か/クリンダドロメウスの羽毛状構造 群れて歩いた/初めてのティラノサウロイデアの連続歩行跡 剛毛状のウロコ/鳥盤類では初めて トリケラトプスの2種は、アナゲニシス(向上進化) 恐竜は中間的な成長速度/内温性と外温性を併用か 南米で白亜紀まで生き延びたディプロドクス類 鳥類との競合がコープの法則の促進要因/翼竜  北米最大のオヴィラプトロサウルス類

楽園リバーシ
P_R.jpg