恐竜本の紹介
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 日本鳥学会
90周年記念出版
これからの鳥類学

 山岸 哲・樋口 広芳 共編、裳華房、2002/7、ISBN: 4785358386

 出版元である裳華房のサイトに目次一覧があります。鳥類の生態や行動などについて詳しく解説されていますが、恐竜関係で興味深いのは、第VI編の鳥類の系統と進化の13章、鳥類と系統学でしょう。スミソニアン分析生物研の由利たまきさんが、鳥類の起源や系統関係などについて解説されています。

 それによると、鳥類の起源について、祖竜類以外の爬虫類を鳥類の近縁とする説については、わずかな類似性をよりどころとし、系統関係に基づくものではなく、鳥類の獣脚類起源説を覆すのは難しいとか。分子距離を用いた結果からも、現代の鳥類が白亜紀前期に系統分岐したことを示しているそうです。

 また、現生の鳥類は、ダチョウなどの走鳥類からなる古口顎類(Paleognathae)と、その他の新口顎類(Neognathae)に分類されることなどはわかっているが、20から30あるとされる鳥類の目(Oreder)レベルの系統関係は解明されていない部分が多いとあります。

   絶滅した哺乳類たち

 丸善、 ISBN: 4621070762 、2300円、2002/8 発売
 冨田 幸光  著、イラスト・伊藤 丙雄、岡本 泰子

 2002年3月に発売された「絶滅哺乳類図鑑」を再編集したもの。
 各分類群の系統図や詳しい説明は省かれています。



絶滅哺乳類図鑑

  富田 幸光(著)、伊藤 丙雄,・岡本 泰子(イラスト)
 丸善、ISBN: 4621049437 、2002/3
 
 その名のとおり絶滅した哺乳類を骨格図や化石、イラストで紹介した図鑑です。229の復元図は全て描き下ろしのオリジナル細密画とか。丸善のページに目次や見本があります。右の表紙を飾るのは、前足が長くゴリラのような奇蹄類のカリコテリウム(Chalicotherium sp.)です。

 
爬虫類の進化

 疋田 努(著) 京都大大学院理学研究科動物系統学研究室の助教授。
 東京大学出版会、ISBN: 4130601792、2002/4

 羊膜類から哺乳類につながる系統とはわかれ、あるものはカメやワニに、あるものは恐竜に進化し、その一部が鳥類として生き残った爬虫類。その起源から現生の爬虫類の生態や研究法まで、多様な爬虫類の世界を著しています。
 目次などは、東京大学出版会の新刊案内にあります。恐竜との関係が深いのは、「第1章 爬虫類とはどのような動物か」と「第2章 爬虫類の起源」あたりでしょうか。


プルームテクトニクスと全地球史解読

 熊沢 峰夫・丸山 茂徳(編集)、岩波書店、ISBN: 4000059459、2002/4

 プルームテクトニクスから全地球ダイナミクスまで、1993年から2000年にわたり雑誌「科学」に掲載された論文を中心に編集されたもの。最近の知見が加筆されているものもあります。

 第1部 現代の地球観
 第2部 新しい地球史
 第3部 全地球ダイナミクスへ向けて

  生物系統学

 三中 信宏著、東京大学出版会、ISBN: 4130601725、1997/12

 生物がたどってきた進化の歴史関係を調べその系統発生を推定する系統学に関する本です。恐竜の系統解析でも使われる分岐学(cladistics)の起源や歴史、それにに基づいた生物の系統推定の方法について具体的に解説しています。図や数式などで、分岐学の基本的な理論が理解できます。

  第1章:なぜ系統を復元するのか
  第2章:系統とは何か
  第3章:分岐学 その起源と発展
  第4章:分岐学に基づく系統推定 最節約原理をどのように用いるか
  第5章:系統が語ることば 分子から形態へ、遺伝子から生物地理へ

 「必要もなく分類と結びつけるべからず」・・これがこの本のモットー、とプロローグにあるように、系統学は体系学(歴史科学) に属し、生物の形質(特徴)を分析し分類体系を構築していく分類学(認知科学)とは異なります。




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