■説明
- 分岐学は、分類学ではない。
標本を既存の枠組みに当てはめる鑑定のような分類学ではありません。子孫と祖先の関係を解明し真実に近づいていこうとする系統学です。系統解析の結果が分類になっているのにすぎないのです。時には既存の分類群自体をぶち壊し再構築していくダイナミックな研究分野です。
- 分類学と系統学
「生物系統学」の中で、三中信宏氏は
次のように説明しています。
分類学:生物の形質(特徴)を分析し、種を記載して、分類体系を構築
していく学問。
系統学:生物の系統(生物の歴史)関係を調べ、系統発生を推定する学問。
両学問は、対象生物の形質(特徴)を分析すると言う点では同じですが、異なる目標を目指しているのです。
分類学は、生物というものを、人が理解しやすいようにカテゴリー化し、説明する
ことで、人は生物というものを認知(理解)できるのです。その意味で、分類学は、
「認知科学」です。
一方の系統学は、系統を推定する、すなわちどのように進化したのか推定することで
あって、「歴史科学」なのです。 その結果にすぎない系統樹や分岐図を、「言葉のシステム」として翻訳した
ものが、分類体系であるとしています。
■参考
- 生物系統学(東大出版会、1997)
|
|