バルスボルト先生語る

Dr. Rinchen Barsbold talks about dinosaurs

LAST UPDATE:'97.9.10

 午後からバルスボルト先生とオユンナさんが合流。
 遠く離れたフルンドッホ(東ゴビ)で発掘を指導し、はるばると車を走らせてこられた。

 写真はOdaさんの絵葉書を見て喜ぶ先生。 ねこまたぎさんらから中里村のホームページの印刷物などのみやげも渡した。

 以下は質問と先生の話の要旨(オユンナさんの訳を私がメモしたものですので、多少間違いがあるかも)

Q:この付近でサンドパイプ(巣穴の化石)が見つかるが、古環境は海だったのか?
A:サンドパイプは動物系で海のものではない。昔は砂丘であった。 湿気が多く、植物の跡もある。川が多かった。貝やカメは見つからない。 

Q:今年のフルンドッホの様子は?
A:今年はカメやプシッタコサウルスの一部、大きいチャンプソサウルスが見つかった。 伝統的に「帰る2時間前に見つかる」と笑っていた。 そこは昔は湖。中里のハルビミムスはここで発見された。地層が黒い。 昨年(インターンシップ)武井さんにより発見されたハルビミムスは頭以外完全に見つかった。2m以上ある新種だ。

Q:ダチョウ恐竜は何を食べていたか?
A:今年胃石があるのが見つかった。発生は肉食。内モンゴルで見つかったのは日本の新聞に早く出た。 ここから南、国境から150kmほどの所らしい。また、内モンゴルはジュラ紀だが、広くて化石が少ないらしい。 西モンゴルではマメンチサウルスを見つけたとか。

Q:内モンゴルで発掘した日本の研究者は誰か? 
A:(科博の)富田博士で、化石を見てくれと頼まれた。皆の前でダチョウ恐竜と言ったら喜んでいた。

 内モンゴルで発見されたオルニトミムス科の群生化石などについては、TBS系で放送されました。 小さな胃石もあったようです。

 その他、プロトケラトプスはロシアの研究者が面白い研究をしているらしい。 背骨(数は12から13個)はあまり進化しないらしく、変化があれば進化の過程がわかるのかもしれない。

 また、先生は、竜脚類は進化が少なく関心を引かないとか。ヨロイ恐竜もだ。がまん強い人でないと研究できないとの話。 胃石やコプロライト(糞化石)や足跡化石には自信が無いとのこと。

 先生から、普通でない恐竜ツアーに興味を持っている我々に西ゴビでの発掘の話も出ました。 ここより環境は厳しいらしいが話を聞くと興味深い。モンゴルは広くて場所によって古環境や出てくる化石も違うのです。

 ねこまたぎさんのところで来年のツアー参加者を募集しています。

 

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