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 1980年代に採掘された三畳紀の岩から、思わぬ"掘り出し物"の化石が見つかっています。その名も、ダエモノサウルス・カウリオドゥスです。

 ニューメキシコ州にある三畳紀後期(約2億500万年前)の地層(Chinle Formation)で発見された基盤的獣脚類が記載されています。

 ナショジオPhysorg などが紹介しています。2億3000万年前のへケラサウルス類やエオラプトルと、コエロフィシスなどの新獣脚類(Neotheropoda)のミッシングリンクを埋めるとされています。

 具体的には、脊椎内に呼吸器系とつながった空洞があることなどがあげられています。


 また、初期の恐竜が南米以外で発見されたことから、初期の放散がより広い範囲に及んでいたとされています。

 

 1980年代初頭に、ゴーストランチのコエロフィシス採石場(Coelophysis Quarry)で採掘された岩から、頭部などが発見されたもの。コエロフィシスが発見されたことで有名な場所です。 

 学名は、Daemonosaurus chauliodus の予定です。属名は、ゴーストランチで見つかったことから、 "demon reptile(悪霊の爬虫類)"の意味で、種小名は"prominent toothed(突き出た歯)"の意味。

 関連獣脚類からの推定体長は1.5メートルで、頭部は14センチほどで、鼻先が短く、学名が示すように、カーブした上顎歯と前上顎歯が突き出ています。

 

 下はその頭部(左側面)。長い歯が見えています。CREDIT: © Smithsonian's National Museum of Natural History.

 

Daemonosaurus_skull.jpg 

 系統的には、新獣脚類(Neotheropoda)の外群で、へケラサウルス類やエオラプトルより、コエロフィシスなどの同時代の新獣脚類に近いとされています。

 2009年に同じゴーストランチで発見された Tawa hallae と新獣脚類からなるクレードの姉妹群に位置づけられています。

 最近、竜脚形類とされたエオラプトルとの関係も気になりますね。  

 図で、赤い部分が、Daemonosaurus chauliodus 。黒い部分は化石が発見された時代を示しています。系統的には、中間的な位置づけですが、化石が発見された時代は、そうではありません。

 

Daimonosaurus_evolution.jpg                                                                                                                              Hans-Dieter Sues et al, 2011

 

 下の図は頭部骨格の復元図。眼窩が大きいですね。 

 

Daemonosaurus_skull_2.jpg                                           Hans-Dieter Sues et al, 2011

 

 下の図は復元イメージ。 Credit:© Jeffrey Martz.

 こういうイメージは、色や羽毛の模様、うろこ、耳の形状などに化石証拠がなく、芸術的な要素が多くなります。

 首の下にあるのは、米国の25セント(Quarter)で、直径は24.26 mm 。なじみの薄い硬貨を比較に出されても、北米以外の人には実感しにくいですね。

 

 

daemonosaurus_skull.jpg 

 

 

 

  References:

  1. Hans-Dieter Sues, Sterling J. Nesbitt, David S Berman, and Amy C. Henrici, 2011
  2. A late-surviving basal theropod dinosaur from the latest Triassic of North America
  3. Proc. R. Soc. B published online before print April 13, 2011
  4. doi:10.1098/rspb.2011.0410
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 Palaeontologyの最新号(2006年9月号)に恐竜などの文献があります。魚竜と基盤的翼竜の新種が記載されています。  

 最初は、三畳紀後期の獣脚類、オルニトレステス(Ornitholestes hermanni)の前肢の運動機能について。肘は直角を越えて曲げることができるそうです。


 十分に肘を曲げることができれば、獲物などを胸のほうに持ってきたり、腕で身を守ったりすることが出来ます。この肘の機能は基盤的獣脚類にはなく、マニラプトラ形類のコエルロサウルス類(maniraptoriform coelurosaurs) に見られる特徴としています。

 

  1. FORELIMB FUNCTION IN ORNITHOLESTES HERMANNI OSBORN (DINOSAURIA, THEROPODA)
  2. SENTER, PHIL
  3. Palaeontology, 49(5), p.1029-1034(6), 2006
  4.  
  5. A NEW GENUS OF ICHTHYOSAUR FROM THE LOWER CRETACEOUS OF WESTERN CANADA
  6. MAXWELL, E. E., CALDWELL, M. W.
  7. Palaeontology, 49(5), p. 1043-1052(10), 2006
  8.  
  9. A NEW BASAL PTEROSAUR GENUS FROM THE UPPER TRIASSIC OF THE NORTHERN CALCAREOUS ALPS OF SWITZERLAND
    FROBISCH, NADIA B., FROBISCH, JORG
  10. Palaeontology, 49(5), p. 1081-1090(10), 2006
  11.  
  12. THE AXIAL SKELETON OF THE DINOSAUR SUUWASSEA EMILIEAE (SAUROPODA: FLAGELLICAUDATA) FROM THE UPPER JURASSIC MORRISON FORMATION OF MONTANA, USA
  13. HARRIS, JERALD D.
  14. Palaeontology, 49(5), p. 1091-1121(31), 2006

 

 2番目は、カナダにある白亜紀前期(Albian)の地層で発見された新種の魚竜を記載しています。白亜紀の魚竜は全て、Platypterygius属とされていましたが、ここでは新属、Maiaspondylus lindoei を記載しています。

 3番目は、オーストリアにある北カルカレオスアルプス(Northern Calcareous Alps)にある三畳紀後期の地層で発見された基盤的翼竜、Caviramus schesaplanensis を記載しています。

 最後は、モリソン層で発見された竜脚類、ソウワシィ(Suuwassea emilieaeSuuwassea について。頭部の先端の鼻孔付近に謎の第2の穴があいていると話題になった竜脚類です。Flagellicaudataに属する竜脚類に見られる祖先形質と派生形質の両方を持っているそうです。

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