ラプトレックス("Raptorex kriegsteini")の論文を再解析し、タルボサウルスの幼体とする論文が報告されています。
ラプトレックスは、ツーソンのミネラルショーで販売された産地不明の化石です。中国の白亜紀前期の地層で発見されたとされながら、後期のティラノサウルス類の特徴を持っています。
2009年にセレノらが記載しました。ホロタイプ(LH PV18)は亜成体としていますが、昨年あたりから、若いタルボサウルスではないかとの話がありました。
今回の分析では、白亜紀前期からとする証拠は無く、よって、ティラノサウルス類の派生的な特徴が白亜紀前期に既に獲得されていたというのも根拠が無いことになります。
また、ティラノサウルス類が、白亜紀前期に最初に小型サイズで進化した証拠はなくなります。
化石の特徴は、成長段階が異なることによる個体発生的な違いであって、おそらく、モンゴルの白亜紀後期の地層からのタルボサウルスの幼体ではないかとされています。
- References:
- Fowler, D.W., Woodward, H.N., Freedman, E.A., Larson, P.L., & Horner, J.R. (2011)
- Reanalysis of "Raptorex kriegsteini": A Juvenile Tyrannosaurid Dinosaur from Mongolia.
- PLoS ONE 6(6): e21376.
- doi:10.1371/journal.pone.0021376