孔子鳥などの羽毛の色を再現したとする報告があります。黒褐色の色素細胞であるユーメラニンの再現であり、色そのものというより、色の明度の再現といった方が正しいでしょう 。Scienc Now などが伝えています。
メラニンは、メラノサイト(melanocyte)という色素産生細胞で合成され、細胞内小胞であるメラノソーム(melanosome)に蓄えられます。このメラノソームが肌や毛に移動、沈着し、暗色化します。
しかし、メラノソーム自体は化石として残りにくいのが難点です。
今回の研究は、色素細胞そのものではなく、黒褐色のユーメラニンに関連する銅などの微量金属の分析から、ユーメラニンの量や密度を再現したもの。 これらの金属は、メラノソームの構造が破壊された後でも残されるそうです。
X線シンクロトロンにより、孔子鳥(Confuciusornis sanctus )や甘粛鳥(Gansus yumenensis)、現代鳥類の羽毛にある微量金属を調べています。
その結果、金属は、孔子鳥のダウン(綿毛)や尾羽に多く、黒褐色だったと考えられています。また、飛行のための羽毛には少なく、おそらく白っぽかったとしています。
図は、孔子鳥化石に残された微量金属の分布。A-Dは、銅、カルシウム、亜鉛、イオウです。ダウンと飛行に使う羽根では分布が異なり、色が違っていたとされています。
- References:
- R. A. Wogelius et al. 2011
- Trace Metals as Biomarkers for Eumelanin Pigment in the Fossil Record
- Science, Published Online 30 June 2011
- DOI: 10.1126/science.1205748
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