多くの恐竜や翼竜の頭部には、さまざまな形のトサカがあります。その構造はさまざまで、複数の起源があると考えられています。
機能らしい機能があるわけではなく、もっぱら性的ディスプレイが目的とされています。性的ディプレイといえば、今までは、オスがメスに対して行う求愛のようなイメージでした。
今回、この頭部にある装飾(Cranial ornamentation)の進化は、
相互の性選択(mutual sexual selection) で説明できるのかレビューした論文が報告されています。
"相互の"というのは、オスとメスの両方とも装りたてて、オス、メス同士でも競い合うこと。この場合、オスとメスで形質が異なる性的二型(sexual dimorphism)は少なくなるか消失します。
ファーストオーサー、David Honeが、ブログ(Archosaurmusings)で語っています。
リサーチ始めたのは2007年だとか、なぜブログではなく論文なのか、相互の性選択は性的二型がオスとメスそれぞれに拡張したものだとか、などです。
相互の性選択は現生種では研究報告が増えているそうです。しかし、驚くことに、恐竜や翼竜を含む鳥頸類( ornithodira)の相互の性選択は、ほとんど研究されていないそうです。
結論として、鳥頸類では、相互の性選択の仮説は有効だとしています。互いの存在を目立たせるなどの目的があったようです。
性的二型が減り、両方が飾り立てるということは、派手なトサカを持つ翼竜や恐竜が必ずしもオスというわけではないということでしょう。
- References:
- DAVID W.E. HONE, DARREN NAISH, INNES C. CUTHILL, 2011
- Does mutual sexual selection explain the evolution of head crests in pterosaurs and dinosaurs?
- Lethaia, Article first published online: 19 DEC 2011
- DOI: 10.1111/j.1502-3931.2011.00300.x