骨こそ生命維持装置、ポイントは・・

 骨の機能は体を支えるためと考えられていますが、他にも重要な役割があります。それは、カルシウムなどの生命維持に不可欠なミネラル成分の貯蔵です。

 たとえば、カルシウムは筋収縮などのシグナル伝達に、リン酸はATPなどのエネルギー伝達に不可欠です。

 生物は、海から河口、河川そして陸地へと、生活環境を劇的に変えてきました。

 しかし、陸上で生活するようになると、体内のカルシウムなどのミネラル濃度は下がってしまいました。しかし、唯一例外的に、濃度が上がった成分があります。

 その成分のおかげで、陸上の四肢動物は、ミネラル成分を体内に貯蔵することが出来るようになったのです。

 

 その成分はリンです。血液の構成は海水に似ていますが、唯一の例外はリンで、体重60kgの成人では、カルシウムは約1kg、リンは約700gもあるとされています

 そもそも海中に大量にあったカルシウムは、陸に上がったため、食物から摂取するしかなくなってしまいます。厳しい環境で生き延びるためには、カルシウムを体に蓄える必要が生じたのです。

 そこで、生物は新しい仕組みを構築しました。

 それは、骨をアパタイト(リン酸カルシウム)という、いつでもカルシウムを利用できる構造としたのです。貝殻のような炭酸カルシウムの結晶では、再利用できません。

 アパタイト構造とすることで、骨のカルシウムの貯蔵庫としての役割が確立したのです。

 

 このあたり、生物の進化と骨(大日本住友製薬)で解説されています。 骨の進化から遺伝子レベルの研究、そして無重力での実験などなど、骨の進化などにまつわる話を分かりやすくまとめたサイトです。

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2012年4月

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