プレートとスパイクの成長と機能/ステゴサウルス類

 ステゴサウルス類のプレートやスパイクというオステオダーム(皮骨板)の、成長段階で異なる(個体発生的)変化ついて報告されています。

 ボン大学の林さんらが、幼体から亜成体、成体と8つの成長段階の異なるプレートなどを、組織学的に調べたもの。紹介では、林さんからのコメントを少し加えています。

 プレートとスパイクのそれぞれの特徴を獲得したタイミングは異なることが示され、これは、それらの機能が異なるためとされています。

 

 つまり、成体の若い時期から見られる大きく広がる血管のある大きなプレートの機能は、ディプレイ及び又は温度調節ではないかとされています。

 若いときから、血管を発達させるため、放熱機能があったのではと考えているそうです。血管が拡張したから放熱、というよりその逆の、血管成長のための放熱、という考えのようです。

 その血管が成熟したことにより、性成熟を迎えたあたりからプレートを巨大化することができ、ディスプレイとして使えたのではないかということです。

 

 一方、完全に成熟した成体にしかみられない分厚い皮骨(cortical bone)や、リモデル(骨の再構築)された緻密なスパイクは、武器として使ったのではないかとされています。

 若い時のスパイクは未熟で、武器として役に立たなかったようです。

 

  1. References:
  2.  
  3. HAYASHI, S., CARPENTER, K., WATABE, M. and MCWHINNEY, L. A. (2011),
  4. Ontogenetic histology of Stegosaurus plates and spikes.
  5. Palaeontology, published online: 12 DEC 2011
  6. doi: 10.1111/j.1475-4983.2011.01122.x





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2012年4月

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