三畳紀前期の滑空爬虫類、ロンギスクアマの羽根の構造についての論文が報告されています。 New Scientistや、 The Pterosaur Heresiesが紹介しています。
恐竜から鳥類への進化に絡めて議論があり、大多数は、ロンギスクアマは鳥類とは無関係としていますが、この構造が鳥類へとつながったとする研究者もいます。
論文では、別に見つかっている羽根の分析から、両者の中間のような新しい説を述べています。 これらの羽根の構造を進化させた遺伝子が、やがての恐竜や翼竜の羽毛や毛につながったのではないかというのです。
ロンギスクアマ(Longisquama insignis)は、四肢のほかに背中に羽根がある、三畳紀前期の滑空爬虫類です。 1960年代にキルギスタンで標本が見つかったのですが、羽根らしき構造は植物ではないかとされ、ロンギスクアマのものではないとする意見もあるそうです。
恐竜から鳥類への進化に絡めて、議論がある羽毛構造ですが、いずれにせよ、ロンギスクアマが鳥類へとつながったとする研究者は少数です。
一方、カンザス大のLarry Martinのように、鳥類がこれらの爬虫類から進化したとする研究者もいます。
論文では、ドイツ大のフライベルグ大のMichael Buchwitz らが、最近見つかったロンギスクアマノの羽根について述べています。
これは植物ではなく、ロンギスクアマのものとしています。 また、ウロコでも羽毛でもないとされ、羽毛のような分枝はないのですが、中央にフィラメントがあり、それらは羽毛の進化を彷彿とさせるものがあるそうです。
ロンギスクアマが直接鳥類へとつながるわけではなく、また、進化の袋小路というわけでもなく、その羽根を進化させた遺伝子が、やがての恐竜や翼竜の羽毛や毛の進化につながったとされています。
- References:
- Buchwitz M and Voigt S 2012.
- The dorsal appendages of the Triassic reptile Longisquama insignis: reconsideration of a controversial integument type. Paläontologische Zeitschrift (advance online publication)
- DOI: 10.1007/s12542-012-0135-3