「動物たちの武器」

 恐竜たちの武器といえば、獣脚類では、鋭い歯や爪程度ですが、植物食恐竜のほうが多様ですね。

 ケラトプシアのツノ、ステゴサウルスやアンキロサウルスの尾の先にあるスパイクやノブ、竜脚類のムチのような尾などです。

 一方、マンモスのキバやカブトムシのツノ・・・動物たちの武器は、大きくなればなるほど、作り出したり動かすのにコストがかかりそうです。

 しかし、この武器は急速に進化するそうで、どうやら、巨大な武器を生み出す環境要因があるのです。

 動物たちの武器(エクスナレッジ )は、恐竜や哺乳類、昆虫に深海魚など、多様の動物の武器をテーマにした著書。

 原著は、2014年発売のAnimal Weapons: The Evolution of Battle(Henry Holt and Co.)です。shorebird 進化心理学中心の書評などに書評があります。

 ここでの動物には、ヒトも含まれ、軍事ものに造詣が深い著者だけに、中世の甲冑や軍艦、核ミサイルなどについても、他の生物との類似点や相違点が語られています。

 待ち伏せ型の捕食者にとって、巨大な武器が有利になるという現象はかなり普遍的、というあたり、ティラノサウルスの大きな口、スカベンジャーの待ち伏せ型だったのかと思ったりしますね。

 また、巨大な武器ほど、実際の戦闘に使われる可能性は少なく、武器は個体の力を示すシグナルで、抑止力としての意味を持つ、というのは、ケラトプシアの多様に進化した頭部の装飾のようです。

 武器としての機能があったとしても、あれだけ多様化した要因は、デイスプレイだったのでしょう。



Animal Weapons.jpg




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