アパラチア初のハドロサウリダエ

 白亜紀後期、北米大陸は、東のアパラチアと西のララミディアに分割されていました。

 今回、東のアパラチアからは初となるハドロサウリダエ(科)が記載されています。

 アパラチア、白亜紀後期初のケラトプシア(2015年12月)で紹介しているように、そもそも、アパラチアの白亜紀後期の動物相はあまり知られていないのです。

 アラバマ州にある白亜紀後期(サントニアン後期)の地層で頭部が見つかったもの。写真は、その頭部(Albert Prieto-Marquez et al., 2016)です。

 学名は、Eotrachodon orientalis (エオトラコドン・オリエンタリス)で、属名は「夜明けのトラコドン(Trachodon)」。

 ちなみに、"Trachodon"は19世紀に記載されたのですが、現在では疑問名のようです。 また、種小名は、北米大陸東部から発見されたことにちなんでいます。

 

Eotrachodon orientalis.jpg


 系統的には、サウロロフィナエ(Saurolophinae、サウロロフス亜科)とランベオサウリナエ(Lambeosaurinae、ランベオサウルス亜科)からなるサウロロフィダエ(Saurolophidae)とされています。  

 統計的な分散・分断分布分析によると、アパラチアには、ハドロサウリダエの先祖がいた地域があり、北米西部のララミディアに放散したとされています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Albert Prieto-Marquez, Gregory M. Erickson & Jun A. Ebersole (2016) 
  4. A primitive hadrosaurid from southeastern North America and the origin and early evolution of 'duck-billed' dinosaurs. 
  5. Journal of Vertebrate Paleontology (advance online publication) 
  6. DOI:10.1080/02724634.2015.1054495
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