火山活動の影響はわずか/白亜紀末の大量絶滅

 白亜紀末の鳥類以外の大量絶滅については、恐竜絶滅論争に決着?(2010年3月)で紹介したように、国際研究チームが、巨大隕石衝突とすることで一致はしたのですが、いまだにその原因についてはいろいろな仮説がくすぶっています。

 そのひとつが、インドにあるデカン高原での大規模な火山活動です。

 今回、海洋生態系の解析から、白亜紀末の大量絶滅において、デカン高原の火山活動の影響は、巨大隕石衝突に比べてわずかとする論文が報告されています。

 深海の炭酸塩データを調べたもの。  海洋生態系は、大気中の二酸化炭素濃度(分圧)を調節するのに重要な役割を果たしており、大きなイベントで海洋系が酸性に傾くと、炭酸塩が溶解するというわけです。

 その結果、白亜紀後期のデカン高原の火山活動は、地球化学モデルによって予測されるよりも大きく長期間の一過性の深海炭酸塩の溶解を促したこが見出されています。

 デカン高原の火山活動は海洋の酸性化を招いたのですが、大量絶滅以前に、深海の炭酸塩よって中和され、火山活動の影響は、巨大隕石衝突の影響に比べてわずかとされています。



  1. References:
  2.  
  3. Michael J. Henehan, Pincelli M. Hull, Donald E. Penman, James W. B. Rae & Daniela N. Schmidt (2016) 
  4. Biogeochemical significance of pelagic ecosystem function: an end-Cretaceous case study. 
  5. Philosophical Transactions of the Royal Society B 371 20150510 
  6. DOI: 10.1098/rstb.2015.0510
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