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 白亜紀のティタノサウリアの営巣地は、ヨーロッパとアジア、南米からしか知られていません。 

 今回、アルゼンチンにある白亜紀後期の地層(Los Llanos Formation)で見つかった営巣地が報告されています。 半乾燥古環境で、卵を埋める営巣(burrow-nesting)方式だったようです。

 卵殻の厚みや卵のサイズが異るタイプが見つかっていることから、少なくとも2種類の異なるティタノサウリアが、異なる営巣戦略で巣を作ったとされています。


 


  1. References:
  2.  
  3. E. Martín Hechenleitner, Lucas E. Fiorelli, Gerald Grellet-Tinner, Léa Leuzinger, Giorgio Basilici, Jeremías R. A. Taborda, Sergio R. de la Vega and Carlos A. Bustamante (2016) 
  4. A new Upper Cretaceous titanosaur nesting site from La Rioja (NW Argentina), with implications for titanosaur nesting strategies. 
  5. Palaeontology (advance online publication) 
  6. DOI: 10.1111/pala.12234
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 1811年にメアリー・アニングが初めて完全な魚竜化石を見つけてから、今年で200年あまり。魚竜については、いろいろと解明されてきましたが、脳については未知でした。

 今回、英国にあるジュラ紀前期( Toarcian、約1億8000万年前)の地層で発見された頭部化石から、その脳構造について報告されています。

 3次元的に保存されており、脳函や口蓋、後頭部が残され、魚竜としては初めての頭部のデジタルエンドキャスト(雄型復元モデル)が作成されています。

 今まで、その大きな眼から優れた視覚は考えられていましたが、面白いのは、脳の視覚をつかさる部分だけではなく、嗅覚部分も大きく発達していること。

 嗅覚は、光の届かない深くて暗い海で役立ったようですが、軟組織であり、魚竜の嗅覚器の構造などは不明です。なお、元々陸上動物であり、魚類と違って、嗅覚器は呼吸器の一部です。

 ちなみに、海生哺乳類では一般的に嗅覚は退化する傾向があり、ハクジラでは、神経などの嗅覚構造はほぼ消失しているそうです。


 系統的には、Thunnosauria (ツンノサウリア)の基盤的な位置づけで、Hauffiopteryx typicus に似てはいますが、異なるとされています。  

 運動機能に関与する小脳や視覚に関与する視葉は拡張しており、これは、神経解剖学的に、素早く動くことができ、大きな目で獲物をとらえることができる視覚的な捕食者だったとされています。  

 また、嗅覚領域も大きく、魚竜の嗅覚は、今まで考えられていたよりも重要だったと考えられています。  


  1. References:
  2.  
  3. Ryan D. Marek, Benjamin C. Moon, Matt Williams and Michael J. Benton (2015) 
  4. The skull and endocranium of a Lower Jurassic ichthyosaur based on digital reconstructions. 
  5. Palaeontology (advance online publication)   全文(pdf
  6. DOI: 10.1111/pala.12174
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2016年5月

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