Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecologyの最新ニュース

 四川省にある白亜紀前期の地層(Feitianshan Formatio)で発見された獣脚類の足跡化石について報告されています。

 長さが2.5-2.6cmの小さな足跡化石は、韓国でも見つかっているMinisauripus (ミニサウリプス)とされ、長さが9.9-19.6cmの足跡化石は、Jialingpus (ジアリンプス)類似種とされています。

 ミニサウリプスの足跡の主は、小型の獣脚類で、おそらく走行性のコンプソグナシダエ(コンプソグナトゥス科)ではないかとされています。

 ただし、より大型種の幼体の足跡化石である可能性も残されているようです。

 



  1. References:
  2.  
  3. Lida Xing, Martin G. Lockley, Geng Yang, Jun Cao, Michael Benton, Xing Xu, Jianping Zhang, Hendrik Klein, W. Scott Persons IV, Jeong Yul Kim, Guangzhao Peng, Yong Ye & Hao Ran (2016) 
  4. A new Minisauripus site from the Lower Cretaceous of China: Tracks of small adults or juveniles? 
  5. Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology (advance online publication) 
  6. doi:10.1016/j.palaeo.2016.04.006
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コプロライトからわかること

 スペイン、テルエルにある白亜紀前期の地層で発見されたコプロライト(糞石)を解析した論文が報告されています。

 その形態や、骨の断片やリン酸カルシウム(ヒドロキシアパタイト)の含有量が高いことから、獣脚類のコプロライトとされ、保存状態の良い花粉分析からは、当時は、スギなどの裸子植物が支配していた植物相だったとされています。

 そして、シダの胞子やまれにある被子植物の花粉から、年代はアルビアンです。

 糞石には炭の粒子が多く含まれているのですが、それは、野火が多かった古環境で植物を食べていた小さな脊椎動物に由来し、コプロライトは、それをエサとしていた地上をはうような種のものだったと考えられています。



  1. References:
  2.  
  3. Vivi Vajda, M. Dolores Pesquero Fernandez, Uxue Villanueva-Amadoz, Veiko Lehsten & Luis Alcalá (2016) 
  4. Dietary and environmental implications of Early Cretaceous predatory dinosaur coprolites from Teruel, Spain 
  5. Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology (advance online publication) 
  6. doi:10.1016/j.palaeo.2016.02.036
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 アンキロサウリアの系統でも、アンキロサウリダエよりノドサウリダエのほうが、海成層でより多く発見されていると考えられています。

 今回、アンキロサウリアの化石発見地のデータセットを使い、そのあたりを検証した論文が報告されています。

 その結果、北米の西部内陸盆地では、両者の違いに統計的な差はほとんど無いようです。

 唯一、アルビアンからセノマニアンにかけての海進海退サイクルから、ノドサウリダエの海成層での豊富さが支持されるだけ、とされています。

 海成層で多く見つかるのは、白亜紀の北米西部では海水準が高く洪水があったことに端を発しており、その54%が地域的なバイアスを受けているとされています。

 そして、それは、西部内陸盆地に生息していたアンキロサウリアのサブクレードの絶滅と結びついているとされています。


 また、西部内陸盆地で、ノドサウリダエが海成層で多く見つかることは、セノマニアンに、北米のアンキロサウリネが絶滅したこととと、チューロニアンからカンハニアン初期にかけて、アジアからアンキロサウリネがやってくる前に、北米でアンキロサウリダエが不在だったことと切り離すことはできないとされています。 

   このあたり、アンキロサウリダエのレビュー(2015年7月)で紹介していますが、北米大陸では、白亜紀中頃にアンキロサウリダエは絶滅し、やがて、アジアから北米に移ったとされています。  

 このように、北米でのアンキロサウリアの記録は、シフトする海路や地域的な絶滅、内陸での分散から、生息環境の解釈が難しいとしています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Victoria M. Arbour, Lindsay E. Zanno & Terry Gates (2016) 
  4. Ankylosaurian dinosaur palaeoenvironmental associations were influenced by extirpation, sea-level fluctuation, and geodispersal. 
  5. Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology (advance onlinen publication) 
  6. doi:10.1016/j.palaeo.2016.02.033
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翼竜の翼端と飛行特性

 多くの翼竜の翼の先端の歯骨は、湾曲しており、その曲率は、翼の飛行性能に影響を与えたと考えられています。

 今回、翼竜の湾曲した翼端と、空気力学や航空力学的な効果との関連について解析した論文が報告されています。

 湾曲した翼端は、地上に生息していた可能性のある翼竜と、遠洋性翼竜の両方の翼竜で共通しています。

 高い曲率は、乱雑な環境やオープンな海洋上を飛行したことに関連するとされています。

 翼端が前方にカーブした新種翼竜/ドイツ(2012年7月)では、翼端(第4指骨)がゆるく前方にカーブしたBellubrunnus rothgaengeri を紹介しました。他の全ての翼竜と違ったユニークな特徴です。

 この翼竜は、他の翼竜とは異なる飛行プロファイルだったとされています。


 


  1. References:
  2.  
  3. D.W.E. Hone, M.K. Van Rooijen & M.B. Habib (2015) 
  4. The wingtips of the pterosaurs: Anatomy, aeronautical function and ecological implications. 
  5. Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology (advance online publication) 
  6. doi:10.1016/j.palaeo.2015.08.046
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