Vertebrata PalAsiaticの最新ニュース

 中国北部、甘粛省にある白亜紀前期の地層からは多数の恐竜化石を産出します。しかし、卵化石は報告されていませんでした。

 今回、白亜紀前期の地層(Hekou Group)で発見された、卵殻構造が既存の卵化石と異なる新しいタイプの卵殻化石が報告されています。

 外側表面近くにコンパクトな層がない、分岐構造をした卵殻や、不規則な気孔管(pore canal) などが特徴です。

 その構造から、属名が、"多数の小さな分岐のある卵化石"を意味する、Polyclonoolithus yangjiagouensis と命名されています。


 この卵化石の系統として、Polyclonoolithidae が提唱され、卵タクソンの中でもかなり基盤的とされています。  

 また、 dendroolithidae や dictyoolithidae 、 faveoloolithidae の卵と同じ卵殻形成メカニズムを持っているとされています。  

 さらに、spheroolithidae とも関連があり、この卵殻の微細構造の起源を示すとされています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Xie Jun-Fang, Zhang Shu-Kang, Jin Xing-Sheng, Li Da-Qing & Zhou Ling-Qi (2016) 
  4. A new type of dinosaur eggs from Early Cretaceous of Gansu Province, China 
  5. Vertebrata PalAsiatica, 54(1): 1−10 PDF
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 中国山西省にある白亜紀後期の地層(Huiquanpu Formatio)で発見されたハドロサウロイデアが記載されています。 

 ホロタイプは、歯列がそろった右歯骨で、Datonglong tianzhenensis(ダトンロン・チアンゼネンシス)と命名されています。

 他の全てのハドロサウロイデアとは異なり、それぞれの歯槽に2つの機能歯を持つなどの特徴があります。

 上下に連なる2本の内、下の歯でも摩耗した面が残っており、歯として機能していたとうわけです。デンタルバッテリーと言われるだけあって、機能していない歯も含めると、1つの歯槽には3から4本の歯があるとされています。

 系統的には、ハドロサウリダエではない、派生的なハドロサウロイデアとされ、このグループでは、歯列の進化は複雑なパターンで進化したようです。



  1. References:
  2.  
  3. Xu Shi-Chao, You Hai-Lu, WANG Jia-Wei, Wang Suo-Zhu, Yi Jian & Jia Lei (2016) 
  4. A New Hadrosauroid Dinosaur from the Late Cretaceous of Tianzhen, Shanxi Province, China. 
  5. Vertebrata PalAsiatica 51(1): 67-78 (advance online publication、PDF)
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2016年5月

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