恐竜形類(Dinosauromorpha)の最新ニュース

恐竜形類の進化

 恐竜に近縁なグループである恐竜形類の解剖学や系統関係などについての論文が報告されています。 初期の主竜類についてのRemagnetization and Chemical Alteration of Sedimentary Rocks の特集号 の一つです。 

 最初期のグループは、昆虫などを食べていたそうですが、もっとも恐竜に近いシレサウルス類になると、4足歩行で植物食と考えられています。
 

 恐竜形類は、足跡からは三畳紀初期までには登場し、骨格化石からは、アニシアンから三畳紀終わりまでには現れたとされています。 

 小型から中型で、摂食方法と運動機能を変化させ、パンゲア西部の大部分で出現したとされています。 それらは、小型の lagerpetid と、より大型で4足歩行で、最も恐竜に近縁とされるシレサウルス類などからなります。 

 他は、三畳紀中期の Marasuchus lilloensis や、詳しくは知られていない Lewisuchus admixtusSaltopus elginensis です。 

 最初期の放散した恐竜形類は、昆虫を含む小動物を捕食していた可能性があるそうです。 一方、ほとんどのシレサウルス類は、修正されたアゴや歯が示すように、植物食だったようです。 

  しかし、まだデータが十分ではないとされています。
 
 


  1. References:
  2.  
  3. Max C. Langer, Sterling J. Nesbitt, Jonathas S. Bittencourt and Randall B. Irmis (2013) 
  4. Non-dinosaurian Dinosauromorpha. 
  5. Remagnetization and Chemical Alteration of Sedimentary Rocks v. 379, First published online February 13, 2013 
  6. doi: 10.1144/SP379.9



 1930年代にタンザニアで発見されていた化石が、最古の恐竜(Dinosauria)か、またはその姉妹群である竜脚形類(dinosauriform)ではないかとする論文が報告されています。 全文が読めます。

 時代は、三畳紀中期(2億4700万-2億3500万年前)で、恐竜とすると、その出現は、従来考えられていた2億3000万年前より1500万年ほど古くなるとされています。

 Physorg に復元イラストがありますが、体長3メートルほどとされています。  

 ロンドン自然史博物館に保管されていた化石を再解析したもの。 属名は、発見場所のニアサ湖にちなみ、Nyasasaurus parringtoni (ニアサウルス・パリントニ)と命名されています。

 3つの仙骨があるなどの、恐竜やその近縁種の特徴があるだけでなく、上腕骨の組織学的解析から、初期の恐竜に見られる比較的速い成長速度を持っていたとされています。  

 ただ、見つかっているのが上腕骨と脊椎の一部だけなので、系統的には、竜脚形類から基盤的な恐竜な位置づけで、その正確な位置は曖昧になっています。

 また、アフリカ大陸で発見されたことから、恐竜はパンゲア大陸南部が起源とする説を支持するとされています。



  1. References:
  2.  
  3. Sterling J. Nesbitt, Paul M. Barrett, Sarah Werning, Christian A. Sidor, and Alan J. Charig 
  4. The oldest dinosaur? A Middle Triassic dinosauriform from Tanzania 
  5. Biol Lett 2013 9:20120949; 
  6. doi:10.1098/rsbl.2012.0949



 福井県立恐竜博物館紀要10号(2011年12月)が公開されています。 恐竜関係では2報あります。 

 最初は、中国雲南産の竜脚類、 Chuanjiesaurus anaensis(チュアンジエサウルス・アナエンシス)の再検討で、系統的には、マメンチサウリダエ(Mamenchisauridae)に位置づけています。
 また、真竜脚類(Eusauropoda) において、マメンチサウリダエは以前考えられていたよりも派生的としています。

 次は、三畳紀の恐竜型類(dinosauromorphs)の歩行や食性に関する報告です。 福井新聞が伝えています。 

 恐竜型類は本来二足歩行で、四足歩行はシレサウルスの間でのみ進化した可能性が高いとされています。 
また、植物食であった可能性は60%以上とされています。


  1. References:
  2.  
  3. Toru SEKIYA, 2011 
  4. Re-examination of Chuanjiesaurus anaensis (Dinosauria : Sauropoda) from the Middle Jurassic Chuanjie Formation, Lufeng County, Yunnan Province, Southwest China 
  5. Memoir of the Fukui Prefectural Dinosaur Museum 10 : 1-54 (2011) 

  6. Tai KUBO, 2011 
  7. Evolution of bipedality and herbivory among Triassic dinosauromorphs 
  8. Memoir of the Fukui Prefectural Dinosaur Museum 10 : 55-62 (2011)



 三畳紀後期の恐竜以外のニュースが続きますが、今度は、恐竜型類(dinosauriform)です。

 モロッコにある三畳紀後期の地層で発見された新種のシレサウルス類(Silesauridae)で、Diodorus scytobrachion と命名されています。

 関節していない状態で発見され、歯の形状が他のシレサウルス類と異なります。

 

 系統的には、図に示すように、恐竜(Dinosauria)と姉妹群のシレサウルス類(灰色の部分)とされています。

 その中では最も派生的で、ブラジル産のSacisaurus agudoensis の姉妹群の位置づけです。

 

 

 

  1. Diodorus scytobrachion.jpgReferences:
  2.  
  3. Kammerer, C.F., Nesbitt, S. J., Shubin, N.H. 201X.
  4. The first basal dinosauriform (Silesauridae) from the Late Triassic of Morocco.
  5. Acta Palaeontologica Polonica 5X (X): xxx-xxx.
  6. doi: 10.4202/app.2011.0015



 モロッコにある三畳紀後期の地層で発見された基盤的恐竜型類(dinosauriform)が新種記載されています。

 恐竜型類とはいっても、恐竜とは別系統のシレサウルス類(Silesauridae)で、 Diodorus scytobrachion と命名されています。

 タイプ標本は、部分的な右歯骨です。他のシレサウルス類と異なり、前方が小さい歯(anteriorly-canted teeth)を持っているそうです。

 

 下の図は分岐図。Diodorus は一番左端です。

 系統的には、ブラジルで発見された Sacisaurus agudoensis の姉妹群とされています。

 

Diodorus.jpg 

 

  1. References:
  2.  
  3. Christian F. Kammerer, Sterling J. Nesbitt, and Neil H. Shubin , 2011
  4. The first basal dinosauriform (Silesauridae) from the Late Triassic of Morocco
  5. Acta Palaeontologica Polonica in press available online 11 Jul 2011 doi:10.4202/app.2011.0015



カテゴリーの系統関係は、概要です。詳しくは、脊椎動物の系統関係をどうぞ
 

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