- References:
- HE Yi-Ming, James M. CLARK & XU Xing (2013)
- A large theropod metatarsal from the upper part of Jurassic Shishugou Formation in Junggar Basin, Xinjiang, China.
- Vertebrata PalAsiatica 51: 29-42 (pdf)
カルノサウルス類の最新ニュース
- References:
- Andrea Cau, Fabio M. Dalla Vecchia & Matteo Fabbri
- A thick-skulled theropod (Dinosauria, Saurischia) from the Upper Cretaceous of Morocco with implications for carcharodontosaurid cranial evolution.
- Cretaceous Research (advance online publication)
- Doi:10.1016/j.cretres.2012.09.002
- References:
- Matt A. White, Alex G. Cook, Scott A. Hocknull, Trish Sloan, George H. K. Sinapius & David A. Elliott (2012)
- New Forearm Elements Discovered of Holotype Specimen Australovenator wintonensis from Winton, Queensland, Australia.
- PLoS ONE 7(6): e39364.
- doi:10.1371/journal.pone.0039364
- References:
- Oliver W. M. Rauhut, Christian Foth, Helmut Tischlinger, and Mark A. Norell
- Exceptionally preserved juvenile megalosauroid theropod dinosaur with filamentous integument from the Late Jurassic of Germany
- PNAS 2012 : 1203238109v1-201203238.
- References:
- Rauhut, Oliver (2011 [2012])
- Theropod dinosaurs from the Late Jurassic of Tendaguru (Tanzania).
- Special Papers in Palaeontology: Studies on Fossil Tetrapods 86: 195-239
- doi:10.1111/j.1475-4983.2011. 01084.x.
モロッコにある白亜紀後期(Cenomanian)の地層で発見された新しいカルカロドントサウルス類が報告されています。
発見されたのは左前頭骨(frontal)で、標本が不足しているためか、新種としては記載されていません。
この時期のアフリカ大陸には、カルカロドントサウルス類2種と、デルタドロメウス(Deltadromeus)、スピノサウルスの4種の大型獣脚類が共存していたとされています。
- References:
- Andrea Cau, Fabio Marco Dalla Vecchia, and Matteo Fabbri , 2011
- Evidence of a new carcharodontosaurid from the Upper Cretaceous of Morocco
- Acta Palaeontologica Polonica in press available online 11 Jul 2011
- doi:10.4202/app.2011.0043
疑問名とされていた Kelmayisaurus petrolicus (ケルマイサウルス・ペトロリクス)について再評価し、有効名とする論文が報告されています。
新疆ウイグル自治区で発見され、1973年に報告されたのですが、疑問名とされていました。今回、タイプ標本を再評価しています。
系統的には、基盤的カルカロドントサウルス類(Carcharodontosauridae)に位置づけられています。
他の大陸に比べて、アジア大陸からの白亜紀前期の大型獣脚類化石の発見例は少ないそうです。
2009年にアジア初のカルカロドントサウルス類、Shaochilong maortuensis が再記載されています。内モンゴルにある白亜紀後期(チューロニアン、約9100万年前)の地層で発見されました。
ケルマイサウルスは、アジアからは2種目のカルカロドントサウルス類になります。
この再評価で、白亜紀前期から中期にかけて、この系統のhypercarnivorous(純肉食性、大型で、70%以上が肉食)の獣脚類が地球規模で放散していたとされています。
なお、Kelmayisaurus petrolicus ですが、最初の報告は、ドン・チーミン。種小名は石油に絡んでいるようですが、石油会社がスポンサーだったのでしょうか。
図は、タイプ標本の左歯骨(IVPP V 4022)で、スケールは5センチ。上は内側から、下は背側(上)から見たもので、dは歯の番号。

References:
- Stephen L. Brusatte, Roger B. J. Benson, and Xing Xu , 2011
- A reassessment of Kelmayisaurus petrolicus, a large theropod dinosaur from the Early Cretaceous of China
- Acta Palaeontologica Polonica in press available online 28 Apr 2011
- doi:10.4202/app.2010.0125
- Dong, Z.-M. 1973.
- Dinosaurs from Wuerho.
- Memoirs of the Institute of Vertebrate Paleontology and Paleoanthropology Academica Sinica 11: 45-52 [in Chinese].
今回、Acrocanthosaurus atokensis の頭部の解剖学的な特徴について調べ、アロサウルス類の系統関係についての論文が報告されています。
ここでは、アクロカントサウルスを、より大型のカルカロドントサウルス類の系統においています。この位置づけで、白亜紀前期に、カルカロドントサウルス類が世界各地に広がっていたこを示すとされています。
下の図は、復元イラストと骨格図。 口蓋コンプレックスと内側表面、つまり内部の変更なので、外観的には以前とあまり変わらないと思います。
首のあたりから太くなっているのは、ここから背中にかけて長い神経棘があり、帆のようになっているため。
今回調べたのは、オクラホマ州にある Antlers Formation Trinity Formation (Aptian-Albian)で発見された標本( NCSM 14345 )です。
この標本については、2000年にアロサウルス類に近縁として報告されていますが、さらにプレパレーションを進めて解析したもの。
頭蓋骨と下顎骨について、口蓋コンプレックスと内側表面についての新たな知見が得られたとされています。
今までに知られた153の形質と、今回新たに得られた24の形質を元に、系統解析した結果、系統的には、カルカロドントサウルス類(carcharodontosaurid)に位置づけされ、ニジェールで発見された Eocarcharia に最も近く姉妹群としています。
下図はその系統関係。○はカルノサウリア(Carnosauria)で、●はアロサウルス類(Allosauroidea)。
矢印は、アクロカントサウルス類をアロサウルスの姉妹群の位置に移す(以前の系統関係)には、41ステップが必要なことを示しています。それだけ無理があるということです。
下図は、Allosauroidea の系統樹(Phylogram):系統解析の概要に、最初にタクソンが出現した時代を当てはめたもの。系統は、層序によく一致するとされています。
ボディサイズを表示し比較できます。
代表的な恐竜は、アロサウルス(青)、アクロカントサウルス(赤)、カルカロドントサウルス(緑)で示しています。また、アクロカントサウルスの姉妹群、Eocarcharia は省略されています。
ジュラ紀のアロサウルスが、白亜紀にかけてより大型化しています。最後は、カルカロドントサウルスとマプサウルス、ギガノトサウルスです。
References:
Eddy, D. R. & Clarke, J. A. 2011.- New Information on the Cranial Anatomy of Acrocanthosaurus atokensis and Its Implications for the Phylogeny of Allosauroidea (Dinosauria: Theropoda).
- PLoS ONE 6(3): e17932.
- doi:10.1371/journal.pone.0017932
内モンゴルにある白亜紀後期(チューロニアン、約9100万年前)の地層で発見され、1965年に記載された獣脚類が再記載されています。
アジアで初めてのカルカロドントサウルス類(Carcharodontosauridae)とされています。Dave Hone's Archosaur Musings に化石の映像や系統関係などがあります。
最初は、"Chilantaisaurus"とされ、アロサウルスに近いとされたり、スピノサウルス類などとする論文も報告されていました。 この論文では、カルカロドントサウルス類とされています。
このグループでは最も新しい時代からの発見です。中国語で"サメの歯の竜"を意味する属名で、Shaochilong maortuensis と再記載されています。
かつてゴンドワナに限定されていたカルカロドントサウルス類ですが、アジアにもいたわけです。
特に、ティラノサウルス類が登場するまで、アジアでは6000万年ほど大型獣脚類のギャップがあったわけですが、それを埋めるグループです。
- Brusatte, S. et al. 2009
- The first definitive carcharodontosaurid (Dinosauria: Theropoda) from Asia and the delayed ascent of tyrannosaurids
- Naturwissenschaften,1432-1904 (Online, 2009