- References:
- Ragna Redelstorff, Tom R. Hübner, Anusuya Chinsamy & P. Martin Sander (2013)
- Bone Histology of the Stegosaur Kentrosaurus aethiopicus (Ornithischia: Thyreophora) from the Upper Jurassic of Tanzania.
- The Anatomical Record (advance online publication)
- DOI: 10.1002/ar.22701
ステゴサウルス類(Stegosauria)の最新ニュース
- References:
- Lida Xing, Martin G. Lockley, Richard T. McCrea, Gerard D. Gierliński, Lisa G. Buckley, Jianping Zhang, Liqi Qi & Chengkai Jia (2013)
- First record of Deltapodus tracks from the Early Cretaceous of China.
- Cretaceous Research (advance online publication)
- http://dx.doi.org/10.1016/j.cretres.2013.01.006
- References:
- Xabier Pereda-Suberbiola, Peter M. Galton, Heinrich Mallison & Fernando Novas (2012)
- A plated dinosaur (Ornithischia, Stegosauria) from the Early Cretaceous of Argentina, South America: an evaluation.
- Alcheringa (advance online publication)
- DOI:10.1080/03115518.2012.702531
ステゴサウルス類のプレートやスパイクというオステオダーム(皮骨板)の、成長段階で異なる(個体発生的)変化ついて報告されています。
ボン大学の林さんらが、幼体から亜成体、成体と8つの成長段階の異なるプレートなどを、組織学的に調べたもの。紹介では、林さんからのコメントを少し加えています。
プレートとスパイクのそれぞれの特徴を獲得したタイミングは異なることが示され、これは、それらの機能が異なるためとされています。
つまり、成体の若い時期から見られる大きく広がる血管のある大きなプレートの機能は、ディプレイ及び又は温度調節ではないかとされています。
若いときから、血管を発達させるため、
その血管が成熟したことにより、
一方、完全に成熟した成体にしかみられない分厚い皮骨(cortical bone)や、リモデル(骨の再構築)された緻密なスパイクは、武器として使ったのではないかとされています。
若い時のスパイクは未熟で、武器として役に立たなかったようです。
- References:
- HAYASHI, S., CARPENTER, K., WATABE, M. and MCWHINNEY, L. A. (2011),
- Ontogenetic histology of Stegosaurus plates and spikes.
- Palaeontology, published online: 12 DEC 2011
- doi: 10.1111/j.1475-4983.2011.01122.x
ステゴサウルスのタイプ標本を変更しようとする提案があります。ICZN で要旨が紹介されています。
今までのホロタイプ(模式標本)は、マーシュ(Marsh)が1877年に記載した Stegosaurus armatus で、これを、同じくマーシュが1887年に記載した S. stenops にしようというのです。
いずれもモリソン層のジュラ紀後期の地層で発見されています。
S. armatus は不完全で、ステゴサウルスの共有派生形質(autapomorphic characters)をもっておらず、無効名としています。
一方、S. stenops の標本、USNM 4934 は、一部はまだ岩の中にありますが自然関節しており、ほぼ完全だそうです。
- References:
- Galton, P.M. (2011)
- Case 3536 Stegosaurus Marsh, 1877 (Dinosauria, Ornithischia): proposed replacement of the type species with Stegosaurus stenops Marsh, 1887. Bulletin of Zoological Nomenclature 68(2): 127-133
ステゴサウルス類は、スパイクのついた尾を振り回して敵から身を守ったとされていますが、その能力を計算した論文が報告されています。全文が読めます。
タンザニア産のケントロサウルス(Kentrosaurus aethiopicus )をモデルに、コンピュータ解析で尾の関節にかかる力やその振り回すスピードなどを計算したもの。
その結果、その振り回す範囲、力やスピードから、尾の武器としての能力は大型獣脚類にもダメージを与えるに十分とされています。
しとめるには2頭以上で襲う必要があったとしています。逆に言えば、襲う方は、群れである必要があるわけですね。
下図は、今回の論文で示されたケントロサウルス(Kentrosaurus aethiopicus )の尾のスパイクの配列と向き。白いスパイクは欠損部の対称復元です。
ネットには上向きのスパイクが多いのですが、水平よりやや上向きです。この向きだと、敵へのダメージは大きいことでしょう。
- References:
- Heinrich Mallison, 2011
- Defense capabilities of Kentrosaurus aethiopicus Hennig, 1915
- Palaeontologia Electronica 14(2)
ステゴサウルス類の性的二型(Sexual dimorphism)について報告されています。Discovery News は、恐竜のオスとメスを区別する方法と紹介しています。
タンザニアにあるジュラ紀後期(約1億5000万年前)の Kentrosaurus aethiopicus を調べたもので、大たい骨の近位のサイズや形状は、統計学的に有意に2つの群にわけられ、性差があるとしています。
より腰に近く、足や腰の筋肉がつく部分で、筋肉の料の違いが性差につながっていると、著者のひとり、英国自然史博物館のポスドク、スザンヌ(Susannah C. R)は述べています。
しかし。どちらの群が雌か雄か区別できないそうです。
- References:
- Holly E. Barden; Susannah C. R. Maidment, 2011
- Evidence for sexual dimorphism in the stegosaurian dinosaur Kentrosaurus aethiopicus from the Upper Jurassic of Tanzania
- JVP, 31(3), p. 641 - 651
- DOI: 10.1080/02724634.2011.557112