アンキロサウルス類、Euoplocephalus tutus (エウオプロケファルス)の頭部の内部構造について報告されています。
特に、長くて曲がりくねった鼻腔には、ニオイを嗅ぐ以外の機能があったのではないかとされています。
アルバータ大が、ビデオと共に内部構造を紹介しています。
ただ、脳がコーヒーカップに納まるサイズとか、鼻腔で音が聞けた、血管が見つかったという表現は間違っているそうです。
保管されていた約7200万年前の化石の内部構造を、X線CTスキャンで、脳内部や鼻腔構造を調べたもの。
鼻腔は、長くて曲がりくねっており、粘膜の表面積が劇的に増えるとしています。現生の動物では、排出する呼気の水分を再吸収し、体内から水分が出ていくのを防ぐのに役立っています。
また、嗅部(olfactory region)は、鼻腔の横に押しやられ、長い鼻腔は、ニオイをかぐこととは関連が薄いのではないかとされています。
逆に、長い鼻腔は、共鳴によって声をだすのに効果的だった可能性が示唆されています。また、内耳は長く、低音を聞くことが出来たとしています。
下は、エウオプロケファルスの頭部内部イメージ。オハイオ大(Witmer Lab.)のビデオ(You Tube、下)から。
赤い部分が嗅部で、黄色の部分は鼻腔。曲がりくねった空気の通り道が矢印で示されています。青い部分は内耳です。
- References:
- Tetsuto Miyashita(宮下哲人), Victoria M. Arbour, Lawrence M. Witmer, Philip J. Currie, 2011
- The internal cranial morphology of an armoured dinosaur Euoplocephalus corroborated by X-ray computed tomograっphic reconstruction
- Journal of Anatomy, Article first published online: 29 SEP 2011
- DOI: 10.1111/j.1469-7580.2011.01427.x
