「ローマーの空白(Romer's Gap)」を埋める、石炭紀初期の四肢動物などの化石が報告されています。
BBC にイラストがあります。
「ローマーの空白」とは、アルフレッド・ローマー (Alfred Sherwood Romer)が提唱した、石炭紀初期の化石がほとんど見つかっていない期間のこと。 、当時は酸素濃度が低く、陸上動物の進化が制限されていたと考えられています。
今回、スコットランドで発見された四肢動物などが報告され、当時は空白の時代ではなく、多様な動植物が存在していたとされています。
「ローマーの空白」、具体的には、3億6000万年から3億4500万年前の、トルネージアン(Tournaisian)からビゼーアン(Viséan)中頃まで。
確かに、イクチオステガのようなデボン紀の両生類と、石炭紀後期以降のエリオプスのような陸上に適応した両生類をつなぐ化石記録は、ペデルペスぐらいで、空白の時代です。
今回、スコットランドにあるビゼーアンの地層から発見された四肢動物や魚類、節足動物、植物などが報告され、1500万年にわたり、多様な動植物が存在していたとされています。
"Ribbo"の愛称で呼ばれる四肢動物ですが、まだ同定などには至っていないようです。
- References:
- Timothy R. Smithson, Stanley P. Wood, John E. A. Marshall, and Jennifer A. Clack (2012)
- Earliest Carboniferous tetrapod and arthropod faunas from Scotland populate Romer's Gap.
- Proceedings of the National Academy of Sciences (advance online publication)
- doi: 10.1073/pnas.1117332109