貴州省にある三畳紀後期の地層で発見された魚竜の幼体化石について、報告されています。 ほぼ完全な骨格化石が見つかったもので、Guanlingsaurus liangae の幼体とされています。
この魚竜は短い吻部や歯がないこと、そして舌骨から、プランクトンなどをサクションフィーディング(suction-feeding、吸引方式の食餌)していたと考えられていました。
しかし、今回の標本の完全な舌骨はかなり小さく、以前は過大に推定されていたようです。
論文では、魚竜類(ichthyopterygian)のサクションフィーディングについては、さらなる調査が必要とされています 。
サクションフィーディングは、現生のクジラ類でみられる食餌方法です。
例えば、ハクジラ類では肺を利用した吸引は不可能で、かわりに舌や舌骨が発達しており、口を開けると同時に舌を急速に引っ込め、口腔内の圧力を低下させることで、エサを海水ごと吸い込みます。
しかし、魚竜類には、サクションフィーディングで知られたクジラ類で発達している石化した舌骨体(ossified hyoid corpus )が無いそうです。
これは、 その舌骨がサクションフィーディングできるほど、十分しっかりしたものではなかったと考えられています。
- References:
- Cheng Ji, Da-Yong Jiang, Ryosuke Motani, Wei-Cheng Hao, Zuo-Yu Sun & Tao Cai (2013)
- A new juvenile specimen of Guanlingsaurus (Ichthyosauria, Shastasauridae) from the Upper Triassic of southwestern China.
- Journal of Vertebrate Paleontology 33 (2):-348
- DOI:10.1080/02724634.2013.723082