ジュラ紀の最新ニュース

 18世紀から19世紀にかけてイタリアで収集された化石から、プレシオサウリアの新種が記載されています。

 ジュラ紀中期から後期の地層(Rosso Ammonitico Veronese Formation)で発見されたクロコダイル形類のメトリオリンキダエ (Metriorhynchidae)やプレシオサウリアの化石からです。

 このあたりでは、2つのクレードが共存していたようで、メトリオリンキダエのほうは、Neptunidraco 属とされています。新種のプレシオサウリアの学名は、Anguanax zignoi です。

 系統的には、Marmornectes Thalassophonea を含むクレードと姉妹群の、基盤的なプレシオサウリアとされています。

 今回の両クレードは、1億7600万年から 1億7100万年前にかけて分岐し、その多様化速度は他のクレードに比べて有意に高かったとされています。  

 深海環境に素早く適応したのは、ジュラ紀、北部テチス海で起きた最新の海退状態に対応してのことと考えられています。




  1. References:
  2.  
  3. Andrea Cau & Federico Fanti (2015) 
  4. High evolutionary rates and the origin of the Rosso Ammonitico Veronese Formation (Middle-Upper Jurassic of Italy) reptiles. 
  5. Historical Biology (advance online publication) 
  6. DOI:10.1080/08912963.2015.1073726
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 ステゴサウルスはよく知られた恐竜にもかかわらず、産出する化石がバラバラだったり、関節していても部分的だったりと、保存状態のよい標本は稀なのです。

 今回、ワイオミング州のモリソン層で発見された保存状態のいいステゴサウルス(Stegosaurus stenops )の頭部より後ろの骨格について再記載されています。なお、頭部については別論文で報告されるようです。  

 全ての骨格要素と、新たに70以上の特徴が示されています。 1877年にステゴサウルスが初めて記載されてから1世紀以上になるのですが、詳細な記載は、初めてとされています。

 図は、骨格復元モデル(Susannah Catherine Rose Maidment,et al., 2015)。骨盤の上には、1枚だけ、大きなプレート(Plate 13)がありますね。

 前部が欠けているのですが、高さ(背腹方向の最大長)は、785mmとされています。その前後より、25センチほど長いプレートです。

 今までの復元に比べて、首が長いような気もしますね。ノドの部分を保護する皮骨もありません。


Stegosaurus stenops.jpg



 2003年に発見された標本(NHMUK PV R36730)で、完全に成熟していない個体とされています。  

 愛称はソフィーですが、性別は不明です。
 
 成熟した雌にしかない骨髄骨(medullary bone)が見られないことから、オスか妊娠していないメスとされています。



  1. References:
  2.  
  3. Susannah Catherine Rose Maidment, Charlotte Brassey & Paul Michael Barrett (2015) 
  4. The Postcranial Skeleton of an Exceptionally Complete Individual of the Plated Dinosaur Stegosaurus stenops (Dinosauria: Thyreophora) from the Upper Jurassic Morrison Formation of Wyoming, U.S.A. 
  5. PLoS ONE 10(10): e0138352. 
  6. doi:10.1371/journal.pone.0138352
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 プレシオサウリアの系統では、3つの主なクレード、ロマレオサウリダエ(Rhomaleosauridae、ロマレオサウルス科)とプリオサウリダエ、プレシオサウリダエ(Plesiosauroidea)が示されています。

 ロマレオサウリダエは、ジュラ紀前期の重要な生態系を占めていたのですが、やがて衰退し、最後の化石が見つかっているのは、ジュラ紀中期です。

 しかし、従来まで、ロマレオサウリダエ絶滅の地理的パターンは、化石記録の地理的バイアスによって覆い隠されてきたそうです。低緯度ヨーロッパの化石群集に焦点を当て過ぎたようです。

 今回、英国やロシア、カナダの化石記録について報告されています。 

 さらに、南半球のアルゼンチンの標本についても、ロマレオサウリダエではないかとしています。

 これらの知見から、ロマレオサウリダエは、中高緯度の海洋でありふれた存在で、ジュラ紀中期の冷涼な中高緯度環境で生き延びていたようです。

 したがって、ジュラ紀中期から後期の持続的な地球温暖化が、究極的に、ロマレオサウリダエの絶滅を加速させた可能性が示唆されています。



  1. References:
  2.  
  3. Roger B.J. Benson, Nikolay G. Zverkov, and Maxim S. Arkhangelsky (2015) 
  4. Youngest occurrences of rhomaleosaurid plesiosaurs indicate survival of an archaic marine reptile clade at high palaeolatitudes. 
  5. Acta Palaeontologica Polonica (in press) 
  6. doi:http://dx.doi.org/10.4202/app.00167.2015
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初めての飛膜を持つ恐竜

 滑空や空への挑戦として、翼竜やコウモリ(哺乳類)のように、飛膜をもつ恐竜がいても不思議ではありません。

 哺乳類の発生初期では、水かきのような指間組織が存在するのですが、発生が進むに伴い、アポトーシスによって、消失します。

 しかし、コウモリでは、アポトーシスが抑制され、指間膜が形成されるそうです。(参考:コウモリ類における翼獲得についての新知見:筑波大)

 今回、恐竜としては初めて飛膜(membranous wing)を持つとされる恐竜化石が発見され、新種記載されています。

 翼竜やコウモリに似た構造とするニュースも多いようですが、いずれもメインの翼は指の骨が伸びた指間膜であり、今回の新種とは異なります。

 河北省にあるジュラ紀中期から後期の地層(Tiaojishan Formation )で発見された化石で、中国語で「変な翼」を意味するYi qi (イー・チー)と命名されています。

 図は骨格のシルエット(Xing Xu et al., 2015)。すべての骨格が見つかっているわけではありません。

 長い前肢の手首から、先端がゆるくカーブした細長い棒状の骨質の突起が伸びています。その突起と指の骨の間には、膜状の組織が一部残っており、ここには大きな飛膜があったのではないかとされています。

 ただ、飛膜を飛行や滑空に使うには、膜だけでなく、羽ばたく筋肉、重心の位置なども関与します。 それだけに、今回の発見だけからは、飛膜の飛行や滑空能力について疑問視する声もあります。




Yi qi.jpg

 系統的には、基盤的なパラベスで、スカンソリオプテリギダエ(Scansoriopterygidae、スカンソリオプテリクス科)の位置づけです。 

 姉妹群であったエピデンドロサウルス(Epidendrosaurus ninchengensis )とエヒデキシプテリクス(Epidexipteryx hui )に、さらに加わっています。  

 この仲間だけに、ハト程と小型で、手足はフィラメント状の羽毛でおおわれていましたが、羽毛は力強い飛行には使えなかったようです。  

 飛膜を使って羽ばたいたのか滑空したのかは不明ですが、恐竜たちは、いくつかの系統で、多様な方法を試みて、空へと挑戦していたようです。


 


  1. References:
  2.  
  3. Xing Xu, Xiaoting Zheng, Corwin Sullivan, Xiaoli Wang, Lida Xing, Yan Wang, Xiaomei Zhang, Jingmai K. O'Connor, Fucheng Zhang & Yanhong Pan (2015) 
  4. A bizarre Jurassic maniraptoran theropod with preserved evidence of membranous wings. 
  5. Nature (advance online publication)   全文(pdf)
  6. doi:10.1038/nature14423
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 南半球では、ジュラ紀の翼竜化石の発見は極めて珍しいそうですね。有名なタペジャラは白亜期の翼竜です。

 アルゼンチンでは、パタゴニアのジュラ紀後期(Tithonian)の地層から3種が見つかっているだけだそうです。

 今回、アルゼンチンにあるジュラ紀のネウケン盆地で発見された翼竜化石が報告されています。成体の脛足根骨(tibiotarsus)とされ、プテロダクティルス類(pterodactyloidea)の新種とされています。

 この盆地の浅い海には、少なくとも2種のプテロダクティルス類がいたとされています。



  1. References:
  2.  
  3. Laura Codorniú & Alberto Garrido (2013) 
  4. New fossil record of a Jurassic pterosaur tibiotarsus from Neuquen Basin, Vaca Muerta Formation, Argentina. 
  5. Journal of South American Earth Sciences (advance online publication) 
  6. doi: http://dx.doi.org/10.1016/j.jsames.2013.09.010
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獣脚類が滑った跡

 オクラホマにある1億5000万年前の地層で、獣脚類が滑った跡が見つかったそうです。

 ぬかるみでスリップした後、姿勢を立て直したと、LiveScience が写真つきで紹介しています。ちょっと、わかりにくい映像ですね。

 10月に開催された、米国地質学会の年会で報告された内容です。
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新鳥盤類から羽毛状構造

 ロシアにあるジュラ紀中期ー後期の地層で発見された基盤的な新鳥盤類(neornithischia)とされる化石で、羽毛状構造とウロコが見つかったそうです。

 この化石、"Kulindodromeus"と呼ばれているそうです。Chita (ロシア語)に写真があります。

 単純な繊維状の羽毛は、恐竜全体に広がっていたとされています。鳥盤類からの羽毛らしき構造は、遼寧省でも見つかっていますが、まだ、化石証拠が少ないような気がしますね。


 なお、この報告、SVP年会で報告される予定でしたが、キャンセルされたようです。  

 骨格に直接ついた、変化した外皮構造があり、単純な繊維状の羽毛は、恐竜全体に広がっていたとされています。  

 また、腓骨の遠位と足には、現生鳥類のようなウロコがあるそうです。驚くことに、尾の背腹方向の動きは、背表面にある大きなウロコの重なりによって阻止されていたそうです。  

 仮説として、恐竜全体で同時に初期の羽毛が進化し、2足歩行が容易になるように、後ろ足の遠位部と尾の部分の長い構造の成長は制限されるように進化したとされています。



  1. References:
  2.  
  3. FEATHER-LIKE STRUCTURES AND SCALES IN A JURASSIC NEORNITHISCHIAN DINOSAUR FROM SIBERIA 
  4. GODEFROIT et al., 2013 
  5. SVP Annual Meeting
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 竜脚形類でも、基盤的なグループは2足歩行など、派生的な竜脚類とはずいぶん異なった姿をしています。

 今回、基盤的竜脚形類、 Yunnanosaurus robustus (ユンナノサウルス・ロブスタス)の幼体標本が報告されています。成体標本と比較することで、成長に伴う変化がわかるとされています。 

 ファーストオーサーは、中国でも研究されていた福井恐竜博物館の関谷 透さんです。


 雲南省にあるジュラ紀前期から中期の地層で発見された、部分的な頭部を含むほぼ完全な骨格化石で、神経アーチが癒合していないことなどから、未成熟とされています。  

 上顎近心側と歯骨の歯には、歯と歯による摩耗面がみられる一方で、上顎遠位側の歯には粗い鋸歯があるそうです。このような歯列の特徴は、ユニークな摂食機構を表しているとされています。  

 系統的には、Y. huangi とともに1つのクレードををなし、竜脚類の姉妹群の位置づけです。  いわゆる古竜脚類(prosauropod)のメンバーの一部は、単系統群を構成していたとされています。



  1. References:
  2.  
  3. Toru Sekiya, Xingsheng Jin, Wenjie Zheng, Masateru Shibata & Yoichi Azuma (2013) 
  4. A new juvenile specimen of Yunnanosaurus robustus (Dinosauria: Sauropodomorpha) from Early to Middle Jurassic of Chuxiong Autonomous Prefecture, Yunnan Province, China. 
  5. Historical Biology (advance online publication) 
  6. DOI:10.1080/08912963.2013.821702
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 木を食べるシロアリのように、恐竜の骨を食べた昆虫の痕跡が見つかっています。

 総延長が29メートルにもなる穴のネットワークで、生痕化石につけられる新しい学名として、Taotieichnus orientalis と命名されています。

 雲南省にあるジュラ紀前期の地層からで、集団で社会生活を営む真社会性昆虫(eusocial insect)が残した痕としては、最古とされています。


 化石は、おそらく、ユンナノサウルス(Yunnanosaurus)ではないかとされています。    

 シンプルで、一部Y字状のネットワークの形態は、真社会性昆虫のシロアリの採餌行動に似ているそうです。  

 ジュラ紀前期のこれらの痕跡は、真社会性昆虫としては最古の採餌行動の証拠とされています。  

 また、動物の骨をあさる昆虫が、ジュラ紀初期に既に存在していたと考えられています。




  1. References:
  2.  
  3. Lida Xing, Eric M. Roberts, Jerald D. Harris, Murray K. Gingras, Hao Ran, Jianping Zhang, Xing Xu, Michael E. Burn & Zhiming Dong (2013) 
  4. Novel insect traces on a dinosaur skeleton from the Lower Jurassic Lufeng Formation of China. 
  5. Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology (advance online publication) 
  6. http://dx.doi.org/10.1016/j.palaeo.2013.07.028
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 初期哺乳類、ハラミヤ類の進化について、異なる仮説を示した2つの論文がNature に報告されています。Nature News が紹介しています。

 ハラミヤ類は、2億1200万年前に起源をもち、派生的な歯を持つことから、哺乳類の大きな系統、多丘歯類に近縁と考えられていました。

 しかし、今まで、ハラミヤ類は、歯と断片的なアゴの化石しか見つかっていませんでした。

 今回、中国にあるジュラ紀中期の地層から、2つの新種化石が見つかったのですが、2つの論文で、その系統的な位置づけが、異なっているのです。

  

 最初の論文では、河北省にある1億6000万年前の地層で発見されたより完全なハラミヤ類、Arboroharamiya jenkinsi を記載しています。

 その特徴から、 多数の系統が分岐したクラウン哺乳類(crown mammals)の位置づけで、多丘歯類はハラミヤ類から分岐し、両者は近縁とする従来からの説を裏付けています。 


 また、次の論文では、内モンゴルにある約1億6500万-6400万年前の地層で発見された新種のハラミヤ類、Megaconus mammaliaformis を記載しています。

 その特徴から、ハラミヤ類は、より原始的な哺乳形類(mammaliaform)の位置づけです。



  1. References:
  2.  
  3. Xiaoting Zheng, Shundong Bi, Xiaoli Wang & Jin Meng (2013) 
  4. A new arboreal haramiyid shows the diversity of crown mammals in the Jurassic period. 
  5. Nature 500 (7461): 199--202 
  6. doi:10.1038/nature12353 

  7.  
  8. Chang-Fu Zhou, Shaoyuan Wu, Thomas Martin & Zhe-Xi Luo (2013)  
  9. A Jurassic mammaliaform and the earliest mammalian evolutionary adaptations. 
  10. Nature 500 (7461): 163--167 
  11. doi:10.1038/nature12429
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 ジュラ紀の南極、今より気温が高かったとしても、太陽光が少ないのは今と変わりません。 にもかかわらず、極地方の恐竜は、近縁種に比較して、大きく成長したようです。

 南極大陸で恐竜化石発掘を続けるシカゴフィールド博物館の古生物学者、Peter Makovichy がインタビュー記事(Postnoon) で話しています。

 現在までに、2種類の基盤的な竜脚形類化石が見つかっており、新種記載の予定で、また、2016年には、南極の恐竜に関する展示が予定されているそうです。


 1体はほぼ完全で、CTスキャンなどを進めているそうです。  また、2種類はお互い近縁ではなく、他の大陸の種に類似し、当時は陸続きで容易に移動できたとされています。
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寄生虫ではなくハエの一種

 かつて羽毛恐竜などの寄生虫ではないかと考えられていたジュラ紀の昆虫は、水陸両生のハエの仲間とする論文が、Nature に報告されています。

 性的二形で、オスの後ろ足は大きなカギヅメのようなことから、ノミのように誤解されたのです。その姿、ハエというより、カゲロウのようです。

 恐竜と寄生虫については、いくつかの報告があり、2つの種類に大別されます。コプロライト(糞化石)などからわかる体内にいた内部寄生虫(endoparasite)と、体表面にいた外部寄生虫(ectoparasite)です。  

 ロシアや中国にあるジュラ紀(約1億6500万年前)の地層から見つかっている Strashilidae に属する昆虫は、今まで、羽毛恐竜や翼竜の外部寄生虫ではないかと考えられていました。    

 その姿形から、体表面の毛にからみついて、血を吸っていたと想像されていたのです。  

 しかし、今回、内蒙古自治区で発見された化石から、別の結論を導いています。 つまり、寄生虫などではなく、大きな羽根をもつかなり特殊化したハエ(Diptera、双翅類)で、後脚と腹部伸展部に、著しい性的二形があるとされています。

 オスの後ろ足は大きなカギヅメのようです。 また、成体のオスは、幼虫時に腹部にあった呼吸用エラを残しており、これは、内翅類での幼形保有(paedomorphism)のユニークな例とされています。  

 その成虫は水生または水陸両生で、水中に現れ交尾したあと羽を捨てたのではないかとされています。



  1. References:
  2.  
  3. Diying Huang, André Nel, Chenyang Cai, Qibin Lin & Michael S. Engel (2013) 
  4. Amphibious flies and paedomorphism in the Jurassic period. 
  5. Nature (advance online publication) 
  6. doi:10.1038/nature11898
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 遼寧省にあるジュラ紀の地層で発見された、前肢だけに羽毛を持つ新種の羽毛恐竜が記載されています。

 Tiaojishan Formation からの発見で、日経は1億6000万年前と紹介しています。

 全長約30センチ程と最小クラスの羽毛恐竜で、Eosinopteryx brevipenna (エオシノプテリクス)と命名されています。

 系統的には、基盤的なトロオドン類の位置づけで、同じ建昌県で発見されたアルキオルニス(Anchiornis)の姉妹群とされています。  

 アルキオルニスや他のドロマエオサウルス類に比べて後ろ足や尾の羽毛が少なく、飛ぶというより地面を走るのに適していたと考えれています。

 

  1. References:
  2.  
  3. Pascal Godefroit, Helena Demuynck, Gareth Dyke, Dongyu Hu, François Escuillié & Philippe Claeys (2013) 
  4. Reduced plumage and flight ability of a new Jurassic paravian theropod from China 
  5. Nature Communications 4, Article number: 1394 
  6. doi:10.1038/ncomms2389
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魚食性の翼竜

 ドイツにあるジュラ紀の地層で、胃部あたりに魚の化石を含む翼竜化石が見つかったそうです。TheLocalに写真があります。

 1億5500万年前の化石で、新種ではないかとされていますが、詳細は不明です。
 
 
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 1億6000万年前のジュラ紀の頭足類の化石から、メラニン色素が発見されたと報告されています。  

 今まで間接的な化石証拠は発見されていますが、メラニン色素そのものの発見は初めてとされています。ナショジオが紹介しています。

 現生のコウイカに近い化石で、海底だったため、分解することなく保存されたとされていますが、比較的不安定な色素が残っているとは。驚きですね。  


 メラニン色素は、黒褐色のユーメラニン(eumelanin、真性メラニン)と、赤茶色のフェオメラニン(Pheomelanin、亜メラニン)の2種類に大別されます。  

 今回、走査電顕などや化学的手法を用い、化石化した頭足類(cephalopod)の墨袋にユーメラニン色素がそのままで存在することを確認したもの 。  

 墨の構造は現生のイカの墨に似ており、墨をはくという防御システムが有用だったとされています。  




  1. References:
  2.  
  3. Keely Glassa, et al., 2012 
  4. Direct chemical evidence for eumelanin pigment from the Jurassic period 
  5. PNAS 2012 ; published ahead of print May 21, 2012, 
  6. doi:10.1073/pnas.1118448109

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 中国西部、新疆ウイグル自治区トルファン(Turpan)盆地にあるジュラ紀(約1億6000万年前)の地層から、中国で最大級の竜脚類の化石が発見されたそうです。  

 大腿骨だけで2メートルを超え、推定体長は35メートルほど。従来、中国最大の恐竜は30メートルほどで、最大級の大きさとされています。  
 種類や系統関係など、詳細は不明です。CRI が紹介しているほか、 科学網(中国語)に発掘映像があります。

 当時、トルファン盆地あたりは乾燥し、湖が点在し緑豊かな植物が茂り、恐竜には最適な生息環境だったと考えられています。
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 中国にあるジュラ紀(約1億6000万年前)の地層で発見された新種の翼竜が記載されています。BBC などが伝えています。AFPBB は「旋竜」と伝えています。  

 ひとつずつではなく、一連の特徴が一気に変化するというモジュール性進化(modular evolution)の証拠かもしれないと考えられています。



  1. Evidence for modular evolution in a long-tailed pterosaur with a pterodactyloid skull 
  2. Junchang Lu, David M. Unwin, Xingsheng Jin, Yongqing Liu and Qiang Ji 
  3. Proc. R. Soc. B published online before print October 14, 2009  


 この新種は、チャールズ・ダーウィンの生誕200周年にちなみ、Darwinopterus modularis と命名されています。 

 新旧の特徴をあわせもち、頭部と首は典型的な進化した翼竜のプテロダクティルス類(pterodactyloid)ですが、その他の骨格はほとんど完全に基盤的な翼竜だそうです。
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