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 保存状態の良い化石を産出するラーゲルシュテッテ(Lagerstätte)としては、中国では熱河生物相が有名です。

 今回、中国内モンゴル自治区にある道虎溝 (Daohugou)生物相についての論文が報告されています。オープンアクセスで、ホロタイプなどの映像が多数あります。

 道虎溝はジュラ紀中期-後期(Bathonian- Oxfordian)の生物相で、Guardianでは、1億6000万年前としています。 

 始祖鳥より古い時代の羽毛恐竜/道虎溝 生物相(2012年2月)で紹介していますが、羽毛恐竜(Epidexipteryx hui)が見つかっています。

 映像は、そのホロタイプ(IVPP V15471)です(Corwin Sullivan et al., 2014)。Bは紫外線を照射しています。

 また、滑空する哺乳類、Volaticotherium antiquum(ボラティコテリウム)や、泳ぎに適したビーバーのような尾を持つ Castorocauda lutrasimilis(カストロカウダ)なども発見されています。

 羽毛恐竜や哺乳類などの初期進化を解明するには貴重な場所ですね。





Epidexipteryx hui.jpg

 
 道虎溝生物相は保存状態がよく、羽毛や軟組織などが、きめ細かい湖沼の地層に残されています。  

 現在のところ、5種の恐竜、13種の翼竜など、30のタクサの脊椎動物が見つかっており、熱河生物相とは著しく異なるとされていますが、羽毛恐竜などは共通して見つかっています。  

 いずにしても、2つの生物相は、時代が連続する例外的に保存状態のよい場所(ラーゲルシュテッテ)であり、アジア北東部の中生代の世界の解明に役立ちそうです。



  1. References:
  2.  
  3. Corwin Sullivan, Yuan Wang, David W. E. Hone, Yuanqing Wang, Xing Xu & Fucheng Zhang (2014) 
  4. The vertebrates of the Jurassic Daohugou Biota of Northeastern China. 
  5. Journal of Vertebrate Paleontology 34(2): 243-280 
  6. DOI:10.1080/02724634.2013.787316
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