Tithonianの最新ニュース

 ノルウェーのスピッツベルゲン島で発見されたプレシオサウルス類について、報告されています。 比較的化石報告例の少ないジュラ紀後期の地層からの発見です。dagbladetが紹介しています。

 部分的に関節した幼体化石で、同島から発見された最も完全なプレシオサウルス類のひとつだそうです。Djupedalia engeri と命名されています。  

 
 プレシオサウルス類は、ヨーロッパのジュラ紀前期の地層と、北米大陸の白亜紀のち層から発見され、ジュラ紀後期の化石は限られるそうです。 

 最近のスバールバル島からの発見から、ジュラ紀後期、高緯度地域には、複数のプレシオサウルス類がいたと考えられています。



  1. References:
  2.  
  3. Espen M. Knutsen, Patrick S. Druckenmiller and Jørn H. Hurum (2012). 
  4. A new plesiosauroid (Reptilia: Sauropterygia) from the Agardhfjellet Formation (Middle Volgian) of central Spitsbergen, Norway 
  5. Norwegian Journal of Geology 92 (2-3): 213-234



 ポーランド中央部で、ジュラ紀後期の例外的に保存状態のよい化石鉱脈(Fossil-Lagerstätte)が発見され、報告されています。

 Owadów-Brzezinki 採石場で、層序的に、ドイツ南部にあるゾルンフォーフェンに近く、200万年ほどしか違わないとされています。 

 リトグラフに使われるような石灰岩から、多数のカブトガニや二枚貝、魚類、海生爬虫類、珍しいアンモナイトや甲殻類、陸生昆虫や魚竜の化石が発見されているそうです。

 

 
  1. References:
  2.  
  3. Kin, A., Błażejowski, B. and Binkowski, M. (2012) 
  4. The 'Polish Solnhofen': a long-awaited alternative? 
  5. Geology Today, 28: 91-94. 
  6. doi: 10.1111/j.1365-2451.2012.00833.x



竜脚類の幼体化石の系統解析

 ジュラ紀後期のモリソン層で発見された竜脚類のほとんど完全な幼体化石について報告されています。 

 体長は2メートルほど。ディプロドクス類とされていましたが、系統解析では、いくつかのディプロドクス類の特徴を欠き、基盤的なティタノサウルス形類(titanosauriform)とされています。 

 含気性構造や神経棘の変化、四肢のアロメトリックな成長を含めて、成長段階の違いによる主な個体発生的な変化はほとんど見られないとしています。 



  1. References:
  2.  
  3. JOSÉ L. CARBALLIDO, JEAN S. MARPMANN, DANIELA SCHWARZ-WINGS & BEN PABST 
  4. New information on a juvenile sauropod specimen from the Morrison Formation and the reassessment of its systematic position 
  5. Palaeontology, 55(3), p.567-582, 2012
  6. DOI: 10.1111/j.1475-4983.2012.01139.x



 ドイツ南部、ゾルンフォーフェンで発見された新種の翼竜化石が記載され、Aurorazhdarcho primordius と命名されています。

 始祖鳥化石で有名なババリア地方にあるジュラ紀後期((Early Tithonian)の石灰岩からの発見で、ほとんど完全で3次元的に保存されているそうです。 

 紫外線を照射すると頭部外側に軟組織の痕が見られ、トサカではないかとされています。

 最古のアズダルコ類(Azhdarchoidea)とされ、最大級の飛行動物であるこのグループの起源はユーラシアとしています。

 

 最古のプテラノドンとその系統的位置で、翼竜の系統の一部を示していますが、白亜紀前期となっていたアズダルコ類の分岐が早まりそうです。

 

  1. References:
  2.  
  3. Eberhard Frey, Christian A. Meyer and Helmut Tischlinger (2011)
  4. The oldest azhdarchoid pterosaur from the Late Jurassic Solnhofen Limestone (Early Tithonian) of Southern Germany
  5. Swiss Journal of Geosciences (advance online publication)
  6. DOI: 10.1007/s00015-011-0073-1



スーワセア続報

 モンタナで発見された新種の竜脚類、スーワセア・エミリエアエ(Suuwassea emilieae)の記載論文・Acta Palaeontologica Polonica がダウンロードできます。

 新たにFlagellicaudata というクレード(分類群)が定義されています。このクレードは、「ディクラエオサウルスとディプロドクスの最も新しい共通の祖先から派生する全ての子孫」です。
----------  コメント(1)



 モンタナで発見された竜脚類、スーワセア・エミリエアエ(Suuwassea emilieae)について、Acta Palaeontologica Polonica に新種記載されています。ペンシルバニア大が伝えています。下のほうに骨格イメージがあります。

 

  1. A new diplodocoid sauropod dinosaur from the Upper Jurassic Morrison Formation of Montana, USA
  2. Jerald D. Harris and Peter Dodson
  3. Acta Palaeontologica Polonica 49 (2), 2004: 197-210

 

 およそ1億5000万年前のモリソン層で発見されたもので、ディプロドコイデア(Diplodocoidea、ディプロドクス上科)の共有派生形質を持っているとしています。近縁種より尾椎は短いそうです。

 この分類群は、デイプロドクスなどが属するDiplodocidae と、アマルガサウルスなどが属するDicraeosauridae からなるのですが、これらの起源に新たな知見を与えるとしています。

 著者の一人、ピータードットソンは米国の恐竜では初めて、頭部の先端の鼻孔付近に第2の穴があると述べています。この特別な穴は謎としています。

 Suuwassea emilieaeという学名は、"SOO-oo-WAH-see-uh eh-MEE-LEE-aye"と発音するそうです。単純に、"・・saurus"としないところにセンスを感じますね。

 属名は、"春雷"を意味する"suuwassa"から。竜脚類をかつて雷竜と呼んだことに由来しています。種小名は、化石発掘に資金援助した故エミリー(Emilie deHellebranth)さんにちなんだもの。

----------  コメント(1)



カテゴリーの系統関係は、概要です。詳しくは、脊椎動物の系統関係をどうぞ
 

2013年3月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

アーカイブ


カテゴリ  ▼(広げる)▲(たたむ)