Tithonianの最新ニュース

 ステゴサウルスはよく知られた恐竜にもかかわらず、産出する化石がバラバラだったり、関節していても部分的だったりと、保存状態のよい標本は稀なのです。

 今回、ワイオミング州のモリソン層で発見された保存状態のいいステゴサウルス(Stegosaurus stenops )の頭部より後ろの骨格について再記載されています。なお、頭部については別論文で報告されるようです。  

 全ての骨格要素と、新たに70以上の特徴が示されています。 1877年にステゴサウルスが初めて記載されてから1世紀以上になるのですが、詳細な記載は、初めてとされています。

 図は、骨格復元モデル(Susannah Catherine Rose Maidment,et al., 2015)。骨盤の上には、1枚だけ、大きなプレート(Plate 13)がありますね。

 前部が欠けているのですが、高さ(背腹方向の最大長)は、785mmとされています。その前後より、25センチほど長いプレートです。

 今までの復元に比べて、首が長いような気もしますね。ノドの部分を保護する皮骨もありません。


Stegosaurus stenops.jpg



 2003年に発見された標本(NHMUK PV R36730)で、完全に成熟していない個体とされています。  

 愛称はソフィーですが、性別は不明です。
 
 成熟した雌にしかない骨髄骨(medullary bone)が見られないことから、オスか妊娠していないメスとされています。



  1. References:
  2.  
  3. Susannah Catherine Rose Maidment, Charlotte Brassey & Paul Michael Barrett (2015) 
  4. The Postcranial Skeleton of an Exceptionally Complete Individual of the Plated Dinosaur Stegosaurus stenops (Dinosauria: Thyreophora) from the Upper Jurassic Morrison Formation of Wyoming, U.S.A. 
  5. PLoS ONE 10(10): e0138352. 
  6. doi:10.1371/journal.pone.0138352
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 竜脚類は、どこの大陸でも同じような種類がいたのかと思えば、そうではないようですね。

 特に、系統によっては、珍しいクレードもあるようです。今回、ジュラ紀後期の南米からは初めてとされるディプロドシナエ(Diplodocinae、ディプロドクス亜科)について報告されています。

 ディプロドコイデア(ディプロドシナエ)といえば、ジュラ紀後期を代表する竜脚類のひとつ。北米では一般的だったこの仲間、南米ではこれまで見つかっていなかったのですね。

 チリにあるジュラ紀後期(ティトニアン後期)の地層(Toqui Formation)で発見された竜脚類化石で、植物食の基盤的テタヌラエ・チレサウルス/チリ(2015年4月)と同じ地層で、パタゴニア地方です。

 断片的な化石ですが、ティタノサウルス形類、ディプロドコイデア(ディプロドシナエ)、そして不確定なグループの少なくとも3つの系統を示し、竜脚類は意外と多様だったと考えられてといます。





  1. References:
  2.  
  3. Leonardo Salgado, Fernando E. Novas, Manuel Suarez, Rita de la Cruz, Marcelo Isasi, David Rubilar-Rogers & Alexander Vargas (2015) 
  4. Upper Jurassic sauropods in the Chilean Patagonia. 
  5. Ameghiniana (advance online publication) 
  6. doi:10.5710/AMGH.07.05.2015.2883
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 必ずしも「獣脚類=肉食」ではなくて、植物食も珍しくはありません。そもそもクレード名は単なる記号に過ぎず、「獣」や「哺乳」は、その特徴を示すわけではありません。

 植物食の獣脚類としては、オルニトミモサウリア、テリジノサウリア、オヴィラプトロサウリアが知られています。いずれも白亜紀で、植物食は複数の系統で独立して進化したようです。

 今回、チリ南部にあるジュラ紀後期(Tithonian、約1億4500万年前)の地層(Toqui Formation)で発見された植物食の獣脚類が記載されています。

 基盤的テタヌラエ(tetanurae、テタヌラ類)で、学名は、Chilesaurus diegosuarezi(チレサウルス・ディエゴスアレチ)です。
 属名はチリに、種小名は化石を発見した当時7歳の少年にちなんでいます。

 図は時間を加味した系統関係(Fernando E. Novas et al., 2015)。チレサウルスは中央です。植物食の系統は、緑で示されています。

 従来の植物食獣脚類は、鳥類に近い系統でしたが、今回は、より基盤的な位置で、植物食という特徴は、はかなり以前でも獲得されていたようです。

 なお、恐竜と鳥の指の問題を解くケラトサウリア(2009年6月)で、植物食の獣脚類、リムサウルス(Limusaurus inextricabilis)を紹介していますが、今回の図には含まれていません。ジュラ紀後期のケラトサウリアで、クチバシがあります。


 
  Chilesaurus.jpg
 チレサウルスは、チリで発見されたジュラ紀の恐竜としては、初めての完全な化石とされています。  成長段階の異なる複数の標本が見つかっており、成体の推定体長は、3メートルほどとされています。  

 モザイク的に複数の系統の特徴を合わせ持ち、平たい葉のような歯の形状から、完全に植物食だったと考えられています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Fernando E. Novas, Leonardo Salgado, Manuel Suárez, Federico L. Agnolín, Martín D. Ezcurra, Nicolás R. Chimento, Rita de la Cruz, Marcelo P. Isasi, Alexander O. Vargas & David Rubilar-Rogers (2015) 
  4. An enigmatic plant-eating theropod from the Late Jurassic period of Chile. 
  5. Nature (advance online publication) 
  6. doi:10.1038/nature14307
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 病理学的標本に基づき、アロサウルスのライフスタイルについて考察した論文が報告されています。

 ワイオミングにあるジュラ紀後期の地層(Morrison Formation)で発見された成体化石を調べたもので、複数の病状が示されています。

 おそらく致命的だった坐骨骨折を除いて、全ての外傷や外傷性感染による病理的な部分は、明確に治癒したことを示しているそうです。

 複数の外傷性病変が見られることから、大型ボティの獣脚類は生涯を通して頻繁に怪我をしたとされています。

 そして、プレデターとしての活発なライフスタイルと、怪我からサバイバルしたことから、アロサウルスが群れで過ごしたのではないかとされています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Christian Foth, Serjoscha Evers, Ben Pabst, Octávio Mateus, Alexander Flisch, Mike Patthey & Oliver W. M. Rauhut (2015) 
  4. New insights into the lifestyle of Allosaurus (Dinosauria: Theropoda) based on another specimen with multiple pathologies. 
  5. PeerJ PrePrints 3:e824v1 
  6. doi: http://dx.doi.org/10.7287/peerj.preprints.824v1
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 あけまして、おめでとうございます。本年も、タイムリーな話題を、わかりやすく紹介していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 今年最初のニュースは、アロサウルス属としては4種目となる新種記載の話です。

 種小名は、スペンサー・ルーカス( Spencer G. Lucas)にちなみ、 Allosaurus lucasi と命名されています。フリーの論文です。


 1953年に、コロラドにあるジュラ紀後期のモリソン層で発見されていた成体と幼体化石です。  

 モリソン層からは、今までに3種のアロサウルス属が知られています。 Allosaurus fragilis A.atrox、そして A. jimmadseni です。  

 A. fragilis や A. jimmadseni よりがっしりしたタイプで、短い頬骨突起、方頬骨にある短い方形骨突起が異なるとされています。  
 
 2006年にはポルトガルで、 A. europaeus も記載されており、今回の報告を踏まえ、アロサウルス属は、以前考えられていたよりも、分類的にも形態的にも多様であったとされています。

 


  1. References:
  2.  
  3. Sebastian G. Dalman (2014) 
  4. Osteology of a large allosauroid theropod from the Upper Jurassic (Tithonian) Morrison Formation of Colorado, USA. 
  5. Volumina Jurassica 12 (2): 159-180 
  6. DOI : 10.5604/17313708 .1130
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 ジュラ紀後期の竜脚類といえば、アフリカのテンダグル層や北米のモリソン層が有名です。

 ヨーロッパでは、スペインにあるジュラ紀後期末のVillar del Arzobispo Formationからも4属の竜脚類が見つかっています。

 今回、そのひとつ、Aragosaurus ischiaticus (アラゴサウルス・イスチアティクス)について、解剖学的特徴や系統関係などについて報告されています。

 マクロナリアの位置づけで、ジュラ紀後期末のヨーロッパには、より派生的なティタノサウルス形類とともに、基盤的なマクロナリアが存在していたとされています。
 
 1987年に、スペインで最初に命名された恐竜であり、アラゴサウルスの年代(2011年9月)で紹介しています。


  今回の系統解析では、ティタノサウルス形類の外群のマクロナリアとされています。カマラサウルスに似ていますね。  

 アラゴサウルスは、いくつかの形質を、基盤的なティタノサウルス形類と共有しているのですが、ティタノサウルス形類の共有派生形質とされていた形質の一部は、その以前から出現していたようです。  



  1. References:
  2.  
  3. Rafael Royo-Torres, Paul Upchurch, Philip D. Mannion, Ramón Mas, Alberto Cobos, Francisco Gascó, Luis Alcalá and José Luis Sanz (2014) 
  4. The anatomy, phylogenetic relationships, and stratigraphic position of the Tithonian-Berriasian Spanish sauropod dinosaur Aragosaurus ischiaticus. 
  5. Zoological Journal of the Linnean Society (advance online publication) 
  6. DOI: 10.1111/zoj.12144
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 鳥盤類の羽毛らしき構造といえば、プシッタコサウルスの尾にみられるブラシ状の繊維状外皮構造が知られています。

 もっとも、羽毛はまれ/恐竜の皮膚(2014年1月)で紹介していますが、これは、この系統だけの固有派生形質とされ、羽毛と相同とする強い証拠はないとされています。

 今回、ロシアのジュラ紀後期の地層(Ukureiskiy Formation)で発見された2種の鳥盤類のヒプシロフォドンティア(Hypsilophodontia)が記載されています。

 その中で、ブラシ状の毛(bristles)に分岐していった皮膚のウロコの存在は、ヒプシロフォドンティアで確立されたというようなことが書かれていますが、ロシア語で詳細は不明です。

 ジェフォロサウリダエ(Jeholosauridae) の系統のKulindapteryx ukureica と、ヒプシロフォドンティダエ(Hypsilophodontidae、科) の Daurosaurus olovus です。

 鳥盤類の系統で、鳥類に使われる " pteryx" の語尾は違和感がありますね。

 
 ジェフォロサウリダエは、小型鳥盤類、Jeholosaurus の詳細(2012年11月)で提唱されたクレードですが、今回、ジェフォロサウリダエとヒプシロフォドンティダエは、レソトサウリダエ(Lesothosauridae)とともに、ヒプシロフォドンティアとされています。  

 また、鳥脚類と獣脚類における、坐骨前方にある閉鎖孔突起( obturator process )の起源と相同性についても議論されています。



  1. References:
  2.  
  3. V.R. Alifanov & S.V. Saveliev (2014) 
  4. Two new ornithischian dinosaurs (Hypsilophodontia, Ornithopoda) from the Late Jurassic of Russia. 
  5. Paleontological Journal 4: 72-82 (Russian edition) 
  6. DOI: 10.7868/S0031031X14040023
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 アルゼンチン・ネウケン州にあるジュラ紀後期(Tithonian)の地層(Vaca Muerta Formation)で発見されたプリオサウルス属の新種が記載され、Pliosaurus patagonicus と命名されています。

 他のプリオサウルス類のように、三面(trihedral)の歯を持っていますが、典型的な下顎結合(mandibular symphysis)の横方向への広がりはないそうです。

 このことから、北半球では、キンメリッジ後期から、チソニアンにかけて、下顎結合が短縮傾向にあったとする仮説を支持するとされています。

 このような大型プレデターが海岸近くで発見された理由として、獲物の捕獲及びまたは、出産のためではないかと考えられています。




  1. References:
  2.  
  3. Zulma Gasparini & José P. O'Gorman (2014)
  4. A New Species of Pliosaurus (Sauropterygia, Plesiosauria) from the Upper Jurassic of Northwestern Patagonia, Argentina. 
  5. Ameghiniana (advance online publication) 
  6. doi:10.5710/AMGH.03.04.2014.2225
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 アフリカからの翼竜化石は非常に稀だそうです。

 今回、タンザニアにあるジュラ紀後期のテンダグル層(Tendaguru Formation)で発見された翼竜化石が報告されています。

 アズダルキダエ(Azhdarchidae、アズダルコ科)の新種で、基盤的なプテロダクティロイド( Pterodactyloidea、プテロデクティティルス上科)の、おそらくタペジャロイデア(Tapejaroidea、タペジャラ上科) ではないかと考えられています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Fabiana Rodrigues Costa, Juliana Manso Sayão & Alexander Wilhelm Armin Kellner (2014) 
  4. New pterosaur material from the Upper Jurassic of Tendaguru (Tanzania), Africa. 
  5. Historical Biology (advance online publication) 
  6. DOI:10.1080/08912963.2014.901314
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 ポルトガルにあるジュラ紀後期の ローリンハ層(Lourinhã Formation)は、さまざまな恐竜化石を産出することから、北米のモリソン層に似ているとされています。

 かつて、ローリンハ層で発見され、モリソン層でも見つかっている Torvosaurus tanneri とされていた標本を再解析した結果、新種の Torvosaurus gurneyi とする論文が報告されています。

 メガロサウルス類(Megalosauridae )の系統で、推定全長(尾を含めた長さ)は10メートル、体重は4-5トンとされています。

 ポルトガルのローリンハ層では最大の獣脚類で、ジュラ紀最大のプレデターの一種で、ヨーロッパで最大の陸上プレデターとされています。

 ヨーロッパと北米での近縁種の存在から、ジュラ紀後期には既に原始大西洋が形成され、イベリアメセタ(Iberian Meseta)では、分断分布が生じていたと考えられています。



  1. References:
  2.  
  3. Christophe Hendrickx & Octávio Mateus (2014) 
  4. Torvosaurus gurneyi n. sp., the Largest Terrestrial Predator from Europe, and a Proposed Terminology of the Maxilla Anatomy in Nonavian Theropods. 
  5. PLoS ONE 9(3): e88905. 
  6. doi:10.1371/journal.pone.0088905
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 ポルトガルにあるジュラ紀後期の地層で発見された竜脚類、Lourinhasaurus alenquerensis (ローリンナサウルス)の系統的な位置について再評価されています。

 レクトタイプは、ポルトガルからの、そしてジュラ紀後期のヨーロッパからの、最も完全な竜脚類標本のひとつとされています。

 かつては、アパトサウルスやカマラサウルスとされたこともあったのですが、今回の解析で、マクロナリアのカマラサウルス形類( Camarasauromorpha)としています。

 なお、レクトタイプ(Lectotype)とは、ホロタイプが失われたりしてない場合、基準となる標本です。



  1. References:
  2.  
  3. Pedro Mocho Rafael Royo-Torres & Francisco Ortega (2014) 
  4. Phylogenetic reassessment of Lourinhasaurus alenquerensis, a basal Macronaria (Sauropoda) from the Upper Jurassic of Portugal. 
  5. Zoological Journal of the Linnean Society (advance online publication) 
  6. DOI: 10.1111/zoj.12113
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 日本で恐竜の歯が見つかっても、鋸歯(ギザギザ)があるので獣脚類だ・・・なんて、子供でも分かりそうな話で終わったりします。

 しかし、獣脚類の歯は特徴的で、遊離した1本の歯の化石だけからもそれなりの系統解析ができるようです。もちろん、関連する骨格化石などの背景データが必要でしょう。

 今回紹介する論文では、141もの歯列ベースの形質(特徴)について解析されています。 

 中には、アベリサウリダエ(Abelisauridae、科)の歯も含まれ、ローラシア大陸におけるジュラ紀の最初の化石記録で、世界最古の記録とされています。

 このことから、ヨーロッパで、アベリサウリダエは白亜紀前期以前に十分放散していた可能性が示唆されています。


 ポルトガルにあるジュラ紀後期(Kimmeridgian-Tithonian)の地層(Lourinhã Formation)で発見された、4本の獣脚類の遊離歯です。  

 ローリンハ最大の歯は、Torvosaurus tanneri のものとされ、最小の歯は、Richardoestesia のものとされています。



  1. References:
  2.  
  3. Christophe Hendrickx & Octávio Mateus (2014) 
  4. Abelisauridae (Dinosauria: Theropoda) from the Late Jurassic of Portugal and dentition-based phylogeny as a contribution for the identification of isolated theropod teeth. 
  5. Zootaxa 3759 (1): 001-074 (Monograph) (pdf)
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バロサウルスの採餌スタイル

 Barosaurus lentus(バロサウルス・レンタス)といえば、アメリカ自然史博物館の玄関ホールで、立ち上がった姿で展示されている竜脚類です。

 長い首も有名で、今回、頚椎の形状から、その摂食スタイルについて考察した論文が報告されています。オープンアクセスです。

 図は、Kaeetodocus (左)とバロサウルスの頚椎の比較(Michael P Taylor et al., 2013) 。

 バロサウルスは 横方向に広いが、前後方向に短い関節突起面などの特徴から、首の横方向の柔軟性は大きい一方で、垂直方向の柔軟性は制限されるとしています。  

 これらから、バロサウルスは、地上の長い枝を刈り取って食べていたとされ、他の竜脚類とは異なる摂食方法だったと考えられています。

 図で、上は、背中方向から、下は、右側面から見ています。バロサウルスは、首の狭いディプロドクスより、アパトサウルスに似ているとされています。




barosaurus.jpgのサムネール画像

 なお、バロサウルスは、モリソン層にあるジュラ紀後期の地層で見つかっているディプロドクス類で、同層には、少なくとも9 種のディプロドクス類がいたようです。

 しかし、いわゆる科レベルのデイプロドクス類(Diplodocidae)になると、モリソン層以外では、わずか2種(ポルトガル産のDinheirosaurus と、タンザニアの Tornieria)しか知られておらず、時間的にも場所的にも限られた恐竜だったのです。


 論文では、横方向に広いが、前後方向に短い関節突起面などの特徴から、首の横方向の柔軟性は大きい一方で、垂直方向の柔軟性は制限されるとしています。  

 これらから、バロサウルスは、地上の長い枝を刈り取って食べるような、他の竜脚類とは異なる摂食方法だったと考えられています。



  1. References:
  2.  
  3. Michael P Taylor & Mathew J Wedel (2013) 
  4. The neck of Barosaurus was not only longer but also wider than those of Diplodocus and other diplodocines. 
  5. PeerJ PrePrints 1:e67v1 
  6. doi: http://dx.doi.org/10.7287/peerj.preprints.67v1
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 ブラジルでは、タペジャラ類などの翼竜が見つかっていますが、それは白亜期の翼竜で、南半球で見つかるジュラ紀の翼竜化石は稀で、わすか4つの標本しか見つかっていないそうです。

 今回、パタゴニア北西部にあるジュラ紀後期の翼竜化石について報告されています。以前報告された化石を再評価したもので、新たに、Wenupteryx uzi として記載しています。 


 Euctenochasmatia や Archaeopterodactyloideaの仲間に似ており、南半球で発見された最も完全なジュラ紀の翼竜とされています。

 ネウケン州には、Herbstosaurus と Wenupteryx、そして最近発見されたより派生的な大型翼竜の、少なくも3種がいたとされています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Laura Codorniú and Zulma Gasparini (2013) 
  4. The Late Jurassic pterosaurs from northern Patagonia, Argentina. 
  5. Earth and Environmental Science Transactions of the Royal Society of Edinburgh (advance online publication) 
  6. DOI: http://dx.doi.org/10.1017/S1755691013000388
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 恐竜の卵化石は、各地で発見されていますが、卵と恐竜(胚)が関連付けられた例は、そう多くはありません。

 特に、鳥類以外の竜盤類では、竜脚形類のマッソスポンディルスとコエルロサウリア類の系統だけで、基盤的な獣脚類では知られていないそうです。

 今回、メガロサウルス類のトルボサウルス(Torvosaurus)のものとされる卵殻と胚が報告されています。今のところ、唯一の明確な基盤的獣脚類の胚とされています。

 非常に多孔質で孔が多く、卵を地中に埋めていた可能性が高いと、ナショジオ(日本語)が紹介しています。


 ポルトガル西部にあるジュラ紀後期の地層(Lourinhã Formation)の河川堆積層で発見された化石です。   

 今までのギャップを埋める発見で、竜盤類の卵殻の共有派生形質である単一の卵殻膜と針状形態を残しながら、ユニークな卵殻形態を持つとされています。  

 ちなみに、後期の獣脚類や現生鳥類では、外殻は2-3層になるそうです。


  1. References:
  2.  
  3. Ricardo Araújo, Rui Castanhinha, Rui M. S. Martins, Octávio Mateus, Christophe Hendrickx, F. Beckmann, N. Schell & L. C. Alves (2013) 
  4. Filling the gaps of dinosaur eggshell phylogeny: Late Jurassic Theropod clutch with embryos from Portugal. 
  5. Scientific Reports 3 : Article number: 1924 
  6. doi:10.1038/srep01924
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 ノルウェーのスピッツベルゲン島で発見されたプレシオサウルス類について、報告されています。 比較的化石報告例の少ないジュラ紀後期の地層からの発見です。dagbladetが紹介しています。

 部分的に関節した幼体化石で、同島から発見された最も完全なプレシオサウルス類のひとつだそうです。Djupedalia engeri と命名されています。  

 
 プレシオサウルス類は、ヨーロッパのジュラ紀前期の地層と、北米大陸の白亜紀のち層から発見され、ジュラ紀後期の化石は限られるそうです。 

 最近のスバールバル島からの発見から、ジュラ紀後期、高緯度地域には、複数のプレシオサウルス類がいたと考えられています。



  1. References:
  2.  
  3. Espen M. Knutsen, Patrick S. Druckenmiller and Jørn H. Hurum (2012). 
  4. A new plesiosauroid (Reptilia: Sauropterygia) from the Agardhfjellet Formation (Middle Volgian) of central Spitsbergen, Norway 
  5. Norwegian Journal of Geology 92 (2-3): 213-234
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 ポーランド中央部で、ジュラ紀後期の例外的に保存状態のよい化石鉱脈(Fossil-Lagerstätte)が発見され、報告されています。

 Owadów-Brzezinki 採石場で、層序的に、ドイツ南部にあるゾルンフォーフェンに近く、200万年ほどしか違わないとされています。 

 リトグラフに使われるような石灰岩から、多数のカブトガニや二枚貝、魚類、海生爬虫類、珍しいアンモナイトや甲殻類、陸生昆虫や魚竜の化石が発見されているそうです。

 

 
  1. References:
  2.  
  3. Kin, A., Błażejowski, B. and Binkowski, M. (2012) 
  4. The 'Polish Solnhofen': a long-awaited alternative? 
  5. Geology Today, 28: 91-94. 
  6. doi: 10.1111/j.1365-2451.2012.00833.x
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竜脚類の幼体化石の系統解析

 ジュラ紀後期のモリソン層で発見された竜脚類のほとんど完全な幼体化石について報告されています。 

 体長は2メートルほど。ディプロドクス類とされていましたが、系統解析では、いくつかのディプロドクス類の特徴を欠き、基盤的なティタノサウルス形類(titanosauriform)とされています。 

 含気性構造や神経棘の変化、四肢のアロメトリックな成長を含めて、成長段階の違いによる主な個体発生的な変化はほとんど見られないとしています。 



  1. References:
  2.  
  3. JOSÉ L. CARBALLIDO, JEAN S. MARPMANN, DANIELA SCHWARZ-WINGS & BEN PABST 
  4. New information on a juvenile sauropod specimen from the Morrison Formation and the reassessment of its systematic position 
  5. Palaeontology, 55(3), p.567-582, 2012
  6. DOI: 10.1111/j.1475-4983.2012.01139.x
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 ドイツ南部、ゾルンフォーフェンで発見された新種の翼竜化石が記載され、Aurorazhdarcho primordius と命名されています。

 始祖鳥化石で有名なババリア地方にあるジュラ紀後期((Early Tithonian)の石灰岩からの発見で、ほとんど完全で3次元的に保存されているそうです。 

 紫外線を照射すると頭部外側に軟組織の痕が見られ、トサカではないかとされています。

 最古のアズダルコ類(Azhdarchoidea)とされ、最大級の飛行動物であるこのグループの起源はユーラシアとしています。

 

 最古のプテラノドンとその系統的位置で、翼竜の系統の一部を示していますが、白亜紀前期となっていたアズダルコ類の分岐が早まりそうです。

 

  1. References:
  2.  
  3. Eberhard Frey, Christian A. Meyer and Helmut Tischlinger (2011)
  4. The oldest azhdarchoid pterosaur from the Late Jurassic Solnhofen Limestone (Early Tithonian) of Southern Germany
  5. Swiss Journal of Geosciences (advance online publication)
  6. DOI: 10.1007/s00015-011-0073-1
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スーワセア続報

 モンタナで発見された新種の竜脚類、スーワセア・エミリエアエ(Suuwassea emilieae)の記載論文・Acta Palaeontologica Polonica がダウンロードできます。

 新たにFlagellicaudata というクレード(分類群)が定義されています。このクレードは、「ディクラエオサウルスとディプロドクスの最も新しい共通の祖先から派生する全ての子孫」です。
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カテゴリーの系統関係は、概要です。詳しくは、脊椎動物の系統関係をどうぞ
 

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