Berriasianの最新ニュース

 スペインにある白亜紀後期(バレミアン後期、約1億2500万年前)の地層(Arcillas de Morella Formation)で発見された新種のイグアノドンティアが記載されています。

 頭部より後ろの骨格と、歯が見つかったもの。全長は6メートルほどと中型で、帆のようにみえる、椎骨の背側にある非常に細長い縦の神経棘などが特徴です。

 学名は、発見地にちなみ、Morelladon beltrani (モレラドン・ベルトラニ)です。

 系統的には、イグアノドンティア(Iguanodontia)のアンキロポレキシア(Ankylopollexia)、スティラコステルナ(Styracosterna)の位置づけです。  スティラコステルナでも、ハドロサウロイデアではない系統です。


 詳しい解析結果は、用いたデータセットの違いによって、2つの結果が示されています。図はそのひとつに、地質年代をあてはめたもの(José Miguel Gasulla et al., 2015) 。

 モレラドンは、白亜紀前期のイベリア半島のスティラコステルナより、西ヨーロッパのタクサであるイグアノドン(Iguanodon bernissartensis)やマンテリサウルス(Mantellisaurus atherfieldensis )により密接に関連しているとされています。

 白亜紀後期、イベリア半島は、高度に多様化した中型から大型サイズのスティラコステルナの集団が生息する場所だったようです。

Morelladon beltrani.jpg

 もう一つの解析結果では、イグアナコロッサス(Iguanacolossus fortis)と姉妹群となる、イグアノドンやフクイサウルス(Fukuisaurus tetoriensis)など、かなりの種と共に多分岐群の一種とされています。  




  1. References:
  2.  
  3. José Miguel Gasulla, Fernando Escaso, Iván Narváez, Francisco Ortega & José Luis Sanz (2015) 
  4. A New Sail-Backed Styracosternan (Dinosauria: Ornithopoda) from the Early Cretaceous of Morella, Spain. 
  5. PLoS ONE 10(12): e0144167. 
  6. doi:10.1371/journal.pone.0144167
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 ジュラ紀後期の竜脚類といえば、アフリカのテンダグル層や北米のモリソン層が有名です。

 ヨーロッパでは、スペインにあるジュラ紀後期末のVillar del Arzobispo Formationからも4属の竜脚類が見つかっています。

 今回、そのひとつ、Aragosaurus ischiaticus (アラゴサウルス・イスチアティクス)について、解剖学的特徴や系統関係などについて報告されています。

 マクロナリアの位置づけで、ジュラ紀後期末のヨーロッパには、より派生的なティタノサウルス形類とともに、基盤的なマクロナリアが存在していたとされています。
 
 1987年に、スペインで最初に命名された恐竜であり、アラゴサウルスの年代(2011年9月)で紹介しています。


  今回の系統解析では、ティタノサウルス形類の外群のマクロナリアとされています。カマラサウルスに似ていますね。  

 アラゴサウルスは、いくつかの形質を、基盤的なティタノサウルス形類と共有しているのですが、ティタノサウルス形類の共有派生形質とされていた形質の一部は、その以前から出現していたようです。  



  1. References:
  2.  
  3. Rafael Royo-Torres, Paul Upchurch, Philip D. Mannion, Ramón Mas, Alberto Cobos, Francisco Gascó, Luis Alcalá and José Luis Sanz (2014) 
  4. The anatomy, phylogenetic relationships, and stratigraphic position of the Tithonian-Berriasian Spanish sauropod dinosaur Aragosaurus ischiaticus. 
  5. Zoological Journal of the Linnean Society (advance online publication) 
  6. DOI: 10.1111/zoj.12144
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 白亜紀前期の恐竜足跡化石/ドイツ(2012年3月)で紹介していますが、Metatetrapous valdensis は、1923年にドイツで初めて報告された足跡化石です。
 装盾類(アンキロサウルス類)のものとされていますが、オリジナルが失われて、足跡化石のタクソンとして疑問視されていました。

 今回、オリジナルの簡単な記載を再考した論文が報告されています。

 1922年の時点で既に、初めて恐竜の足跡化石に基づき、初期の恐竜の系統解析を行っていたとされています。



  1. References:
  2.  
  3. Hornung, J.J. & M. Reich. 2014. 
  4. Metatetrapous valdensis Nopcsa, 1923 and the presence of ankylosaur tracks (Dinosauria: Thyreophora) in the Berriasian (Early Cretaceous) of northwestern Germany. 
  5. Ichnos, 21(2):1-18
  6.  http://dx.doi.org/10.1080/10420940.2013.873720
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 スペインにある白亜紀前期の地層で発見された新種のケラトサウリアが記載されています。 

 化石が発見されているのは、ジュラ紀中期・後期と白亜紀後期で、この2つの時代に繁栄したと考えられています。一方、白亜紀前期の約2000万年間ほどからの発見は稀だそうです。

 今回、テルエルのCamarillas Formation(lower Barremian)で発見され、 Camarillasaurus cirugedae と命名されています。

 系統的には、ケラトサウリアの基盤的な位置に近く、中国で発見されている基盤的ケラトサウリア、 Limusaurus より派生的とされています。 ケラトサウリアが繁栄した2つの時代の中間体のようです。

 

  1. References:
  2.  
  3. Bárbara Sánchez-Hernández and Michael J. Benton (2012) 
  4. Filling the ceratosaur gap: A new ceratosaurian theropod from the Early Cretaceous of Spain. 
  5. Acta Palaeontologica Polonica (in press) 
  6. doi: http://dx.doi.org/10.4202/app.2011.0144

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 スペインにある白亜紀前期の地層で発見された竜脚類の連続歩行跡について報告されています。 

 カメロス盆地(Cameros Basin)にあるベリアシアンの地層から2つの連続歩行跡が見つかり、同じ歩行跡でも、ゲージ(左右の足跡の間隔)の変化が観察されるそうです。

 ゲージが変化する理由として2つが指摘されています。一つは、方向転換に伴う進行方向の変化で、もうひとつは、地盤の性質に伴うスピードの減少とされています。

 縦方向ではなく、横幅が変化するのは面白いですね。



  1. References:
  2.  
  3. Castanera, D., Pascual, C., Canudo, J.I., Hernández, N. & Barco, J.L. (2012) 
  4. Ethological variations in gauge in sauropod trackways from the Berriasian of Spain. 
  5. Lethaia (advance online publication) 
  6. doi: 10.1111/j.1502-3931.2012.00304.x
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群れをなした竜脚型類

 スペインにある白亜紀前期(1億4500万-1億4000万年前)の地層で発見された連続歩行跡について報告されています。

 DinosaurTracking に映像があります。6つの歩行跡が残され、後脚の長さは30センチほどと比較的小型です。

 左右の足跡の幅が広い(wide gauge)ことや腎臓形の前脚の形状などから、足跡の主は、ティタノサウルス型類(titanosauriform)ではないかと考えられています。

 

 

  1. References:
  2.  
  3. Diego Castanera et al., 2011
  4. New evidence of a herd of titanosauriform sauropods from the Lower Berriasian of the Iberian Range (Spain)
  5. Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology Article in Press doi:10.1016/j.palaeo.2011.07.015
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