Hauterivianの最新ニュース

魚竜の墓場/チリ

 チリ南部にある白亜紀前期の地層で発見された大量の魚竜化石について報告されています。

 その密度や種類から、白亜紀前期の海洋爬虫類の「化石ラガシュテッテン(Fossil Lagerstätten、特別に保存状態の良い標本がみつかる場所)」とされています。

 幼体から成体の46の関節した標本が見つかっており、オフタルモサウルス類(Ophthalmosauridae)の4種とされています。軟組織や胚、アンモナイトやベレムナイト、貝や魚類、植物化石も見つかっているそうです。

 これだけ大量の関節した魚竜化石が見つかることから、海底谷で濁流に飲み込まれ酸素欠乏になるといった大量死イベントがあったと考えられています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Wolfgang Stinnesbeck, Eberhard Frey, Luis Rivas, Judith Pardo Pérez, Marcelo Leppe Cartes, Christian Salazar Soto and Patricio Zambrano Lobos (2014) 
  4. A Lower Cretaceous ichthyosaur graveyard in deep marine slope channel deposits at Torres del Paine National Park, southern Chile. 
  5. Geological Society of America Bulletin (advance online publication) 
  6. doi: 10.1130/B30964.1
----------  コメント(0)



 遼寧省にある白亜紀後期の地層から、ほとんど完全なMei long の関節した化石が発見され、報告されています。 全文が読めます。

 2番めの標本で、 ホロタイプに似た原生鳥類のような寝姿です。丸まった尾が首の下にあることや、手足が体の下にある点は共通していますが、ホロタイプとは正反対の鏡像関係の化石です。

 系統解析からは、前回同様、基盤的なトロオドン類とされています。幼体のような特長を示す2歳以上の小型の成体で、小型ながら、長年にわたって成長したようです。 

 同じトロオドン類のシノルニトイデス(Sinornithoides)のホロタイプと似たような姿で、体を丸めて表面積を小さくし体温低下を防いだのではないかとされています。

 
 


  1. References:
  2.  
  3. Chunling Gao, Eric M. Morschhauser, David J. Varricchio, Jinyuan Liu & Bo Zhao (2012) 
  4. A Second Soundly Sleeping Dragon: New Anatomical Details of the Chinese Troodontid Mei long with Implications for Phylogeny and Taphonomy. 
  5. PLoS ONE 7(9): e45203. 
  6. doi:10.1371/journal.pone.0045203
----------  コメント(0)



 南アフリカにある白亜紀前期の地層で発見され、2000年に記載された Nqwebasaurus thwazi (ヌクウェバサウルス・スワジ)についての新たな知見が報告されています。

 ホロタイプをあらためてクリーニングし、新たな化石を見出したそうです。歯が減っており、胃石を持つことから、植物食だったことを強く示唆するとされています。  

 系統的には、基盤的なオルニトミモサウリアとしています。 同類としては、アフリカから初めての発見で、また、関節した標本としてはゴンドワナからも初めての発見とされています。 

 このことから、コエルロサウリアは、進化の初期段階では、どこにでもいたコスモポリタンな恐竜だったと考えられていいます。



  1. References:
  2.  
  3. Jonah N. Choiniere, Catherine A. Forster & William J. de Klerk (2012) 
  4. New information on Nqwebasaurus thwazi, a coelurosaurian theropod from the Early Cretaceous (Hauteriverian?) Kirkwood Formation in South Africa. 
  5. Journal of African Earth Sciences (advance online publication)
----------  コメント(0)



スペインの恐竜足跡化石

 スペインにある白亜紀前期の地層で発見された恐竜足跡化石について報告されています。 

 Cameros 盆地にあるCostalomo トラックサイトで発見されたもの。かつて報告されていない変わった保存状態だそうです。

 要旨では、足跡のつき方が説明されていますが、イラストが無いとわかりにくいですね。


  1. References:
  2.  
  3. Pedro Huerta et. al, 2012
  4. Exceptional preservation processes of 3D dinosaur footprint casts in Costalomo (Lower Cretaceous, Cameros Basin, Spain)
  5. Terra Nova, Article first published online: 16 JAN 2012 
  6. DOI: 10.1111/j.1365-3121.2011.01047.x
----------  コメント(0)



 イギリスとドイツにある白亜紀前期の地層(Cambridge Greensand Formation)で発見された新種の魚竜について報告されています。

 オフタルモサウルス類(Ophthalmosauridae)の系統とされ、このグループの多くが、ジュラ紀末の絶滅イベントを生き延びたとされています。  Tetrapod Zoology が紹介しています。  

 学名は、 Acamptonectes densus 。 大きな目を持つオフタルモサウルス(Ophthalmosaurus)と多くの特徴を共有しています。

 系統的には、オフタルモサウリダエ(Ophthalmosauridae)とされています。オフタルモサウリダエは、プラティプテリギウス(Platypterygiinae) とオフタルモサウリナエ(Ophthalmosaurinae)に大別されますが、後者の系統です

 オフタルモサウルス類(オフタルモサウリダエ)は、ジュラ紀後期に放散し、勢力を広げ、他の海生生物と異なり、ジュラ紀-白亜紀の絶滅イベント(JCB extinction event)の影響を受けたという証拠はなく、生き延びたとされています。  


 図は、ネオイクチオサウルス類(Neoichthyosauria)の系統関係を時間軸にプロットした図。
 元の図に、タクソン名を追加しています。

 今回の新種は、赤い矢印で示しています。多くのオフタルモサウルス類(オフタルモサウリダエ)が、ジュラ紀末を生き延びています。
 


o.jpg 


  1. References:
  2.  
  3. Fischer V, Maisch MW, Naish D, Kosma R, Liston J, et al. (2012) 
  4. New Ophthalmosaurid Ichthyosaurs from the European Lower Cretaceous Demonstrate Extensive Ichthyosaur Survival across the Jurassic-Cretaceous Boundary. 
  5. PLoS ONE 7(1): e29234. 
  6. doi:10.1371/journal.pone.0029234

----------  コメント(0)



アラゴサウルスの年代

 スペインで最初に記載された恐竜、Aragosaurus ischiaticus (アラゴサウルス・イスチアティクス)が発見された年代について再検討されています。

 白亜紀初期のカマラサウルス類ですが、従来よりも1500万年古いとされています。

 スペインでは古くから恐竜化石が見つかっていますが、最初の記載が1987年と、意外と新しいですね。 

 

  1. References:
  2.  
  3. J. I. CANUDO, J. M. GASCA, M. MORENO-AZANZA and M. AURELL (2011)
  4. New information about the stratigraphic position and age of the sauropod Aragosaurus ischiaticus from the Early Cretaceous of the Iberian Peninsula.
  5. Geological Magazine (advance online publication)
  6. DOI: 10.1017/S0016756811000732
----------  コメント(0)



 スペインにある白亜紀前期の地層で発見された伸張した神経棘(スピン)のある鳥脚類が報告されています。

 背部の神経隆縁(dorsal neurapophysis )は、椎体の4.5倍はあるそうです。

 鳥脚類で背中に高いスピンがあるのは、オウラノサウルス(Ouranosaurus)とヒパクロサウルス(Hypacrosaurus)だけです。

 今回の標本は、化石が不完全なため、イグアノドン類の1種(Iguanodontia ibdet.)とされていますが、新種のようです。

 

  1. References:
  2.  
  3. Xabier Pereda-Suberbiola, et al., 2011
  4. A tall-spined ornithopod dinosaur from the Early Cretaceous of Salas de los Infantes (Burgos, Spain).
  5. Comptes Rendus Palevol (advance online publication)
  6. doi:10.1016/j.crpv.2011.04.003
----------  コメント(0)



 白亜紀初期、海水面の温度は今より暖かかったとする論文が報告されています。USA Today は、5℃ほど高いと伝えています。海水面も高かったかもしれません。

 白亜紀初期の気候については、二酸化炭素による温室効果で暖かかったとする説と、一時的に寒冷な時期もあったとする説があるそうです。

 今回の著者らは、温暖で、しかも安定した気候だったとしています。

 海底沈殿物のテトラエーテル膜脂質(TEX86)を用いた古温度測定法(TEX86 palaeotemperature proxy)により、当時の海水面の温度を再現したもの。

 1億4200万年前から1億2800万年前(Berriasian-Barremian )には、下図の地図のサンプリングサイトに示すように、北緯15-20度では32℃を超え、南緯53度では平均26℃で、現在の同緯度の地域より高いとしています。



 下図は、白亜紀前期、オーテリビアン(Hauterivian、1億3300万年前)当時の大陸図と、今回のサンプリングサイト。
 地図の出典は、ODSN PaleoMapです。

 


early_hauterivian.jpg 

  1. References:
  2. High sea-surface temperatures during the Early Cretaceous Epoch
    Kate Littler et al.
  3. Nature Geoscience, Published online20 February 2011
  4. doi:10.1038/ngeo1081

----------  コメント(0)



カテゴリーの系統関係は、概要です。詳しくは、脊椎動物の系統関係をどうぞ
 

2016年5月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

アーカイブ


カテゴリ  ▼(広げる)▲(たたむ)