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 英国のサセックスとワイト島で発見されたノドサウルス類の歯の化石について報告されています。原稿ですが、全文が読めます。

 英国の白亜紀前期の地層からは初めての発見とされています。 ワイト島の歯は、おそらく、歯が見つかっていない Polacanthus foxii (ポラカントゥス・ホクシィ)のものではないかとされています。

 これらの歯は、北米で発見されているガストニアなどの歯に類似しているとされています。



  1. References:
  2.  
  3. William T. Blows and Kerri Honeysett (2013) 
  4. New nodosaurid teeth (Dinosauria, Ankylosauria) from the Lower Cretaceous of Southern England. 
  5. Acta Palaeontologica Polonica (in press) 
  6. doi: 10.4202/app.2012.0131



 スペインにある白亜紀前期の地層で発見された基盤的イグアノドン類の化石について報告されています。

 ラスホヤ(Las Hoyas)地域から、十分に関節した後ろ足が発見されたもの。幼体か亜成体とされています。

 その特徴とバレニアン後期という年代から、Mantellisaurus atherfieldensis. ではないかとされています。 

 この地域からは、初めての獣脚類以外の恐竜化石で、コンカヴェナトール(Concavenator)のようなカルカロドントサウルス類の獲物だったのではないかとされています。
 


  1. References:
  2.  
  3. Mercedes Llandres Serrano, Romain Vullo, Jesús Marugán-Lobón, Francisco Ortega and Angela D. Buscalioni (2013) 
  4. An articulated hindlimb of a basal iguanodont (Dinosauria, Ornithopoda) from the Early Cretaceous Las Hoyas Lagerstätte (Spain). 
  5. Geological Magazine (advance online publication) 
  6. DOI: http://dx.doi.org/10.1017/S0016756813000095



 アルゼンチンにある白亜紀前期の地層で発見されたステゴサウルス類とされた化石について再評価されています。

 鳥盤類とする説もあったようですが、ステゴサウルス類のみに特有な特徴の組み合わせがあり、ステゴサウルス類としています。 

 南米大陸唯一のステゴサウルス類(Stegosauria)の骨格化石とされ、ゴンドワナ大陸としても、2番めの証拠となるそうです。

 

  1. References:
  2.  
  3. Xabier Pereda-Suberbiola, Peter M. Galton, Heinrich Mallison & Fernando Novas (2012) 
  4. A plated dinosaur (Ornithischia, Stegosauria) from the Early Cretaceous of Argentina, South America: an evaluation. 
  5. Alcheringa (advance online publication) 
  6. DOI:10.1080/03115518.2012.702531



 ポルトガルにある白亜紀後期の地層で発見された恐竜の足跡化石が報告されています。 中生代のアルガルヴェ盆地からは初めての恐竜の足跡化石の報告です。

 足跡化石は、定期的に浅瀬や干潟となった大きな中州にある炭酸塩堆積物の周辺に保存されているそうです。

 獣脚類とイグアノドン類(Iguanodontipus isp)の足跡があり、特に、イグアノドン類については、白亜紀前期のイベリア半島などにおける古生物地理学的な精査が可能になるとされています。

 

  1. References:
  2.  
  3. Vanda F. Santos, Pedro M. Callapez & Nuno P.C. Rodrigues (2012) 
  4. Dinosaur footprints from the Lower Cretaceous of the Algarve Basin (Portugal): New data on the ornithopod palaeoecology and palaeobiogeography of the Iberian Peninsula. 
  5. Cretaceous Research (advance online publication) DOI:10.1016/j.cretres.2012.07.001



 スペイン・テルエル州にある白亜紀前期の地層で発見された小型の鳥脚類が記載されています。

 腸骨の寛骨臼後部突起や棒状の前恥骨突起にある特徴、最初のシェブロンがL字状であるという固有派生形質から、新種とされています。

 イグアノドンの歯の化石を最初に発見したとされるギデオン・マンテルにちなんでつけられた学名は、Gideonmantellia amosanjuanae です。

 系統的には、オロドロメウス(Orodromeus makelai)やヒプシロフォドン(Hypsilophodon foxii)より派生的で、イグアノドン類(Iguanodontia)とは姉妹群である基盤的な鳥脚類に位置づけられています。

 

  1. References:
  2.  
  3. José Ignacio Ruiz-Omeñaca, José Ignacio Canudo, Gloria Cuenca-Bescós, Penélope Cruzado-Caballero, José Manuel Gasca & Miguel Moreno-Azanza (2012) 
  4. A new basal ornithopod dinosaur from the Barremian of Galve, Spain. 
  5. Comptes Rendus Palevol (advance online publication) 
  6. Doi:10.1016/j.crpv.2012.06.001



 スペインにある白亜紀後期の地層で発見された新種の翼竜が記載されています。

 ヨーロッパでは初めてのタペジャラ類(Tapejarinae、亜科)とされ、その名も Europejara olcadesorum (ユーロペジャラ)と命名されています。 
 
 タペジャラ類は、ブラジルと中国で見つかっている大きなトサカがある翼竜ですが、ユーロペジャラは歯骨(下あご)の先端にも、後方にカーブした突起(トサカ)があるのが特徴です。 

 スペイン頭部にあるバレミアン(Barremian)の、1億3000万年-1億2500万年前の地層(La Huérguina Formation)から、頭部の一部と歯骨が発見されたもの。  

 ユーロペジャラは、最古のタペジャラ類(Tapejaridae、科)とされ、またタペジャラ類は歯を持たないことから、最古の歯がない翼竜とされています。  

 今回の発見から、タペジャラ類はおそらくユーラシアが起源で、世界中に広く分布していたと考えられています。
 



  1. References:
  2.  
  3. Vullo R, Marugán-Lobón J, Kellner AWA, Buscalioni AD, Gomez B, et al. (2012) 
  4. A New Crested Pterosaur from the Early Cretaceous of Spain: The First European Tapejarid (Pterodactyloidea: Azhdarchoidea). 
  5. PLoS ONE 7(7): e38900. 
  6. doi:10.1371/journal.pone.0038900



 ユタ州で発見された新種のドロマエオサウルス類が記載され、尾の進化について議論されています。  

 白亜紀前期の Cedar Mountain Formation からは、3つのドロマエオサウルス類の標本が見つかり、1つは、Yurgovuchia doellingi と命名されています。

 腰に近い尾椎にある下方にカーブした前脊椎関節突起(prezygapophyses)が伸長しているのですが、普通のドロマエオサウルス類ほどではないそうです。

 その点で、Utahraptor ostrommaysorum に似ており、系統的には、Utahraptor Achillobator からなるクレードとしています。

 前脊椎関節突起が中間的な長さであるからといって、このクレードが伸長する前の進化の先駆者というわけではなく、2次的に短くなったのだとされています。

 つまり、ドロマエオサウルス類の一部に、大きくなるにつれて尾がフレキシブルになっていった傾向があったと考えられています。

 イラストは、Yurgovuchia doellingi と比較用のイエネコ。白い部分が発見されている化石です。

Yurgovuchia doellingi-2.jpg

 


  1. References:
  2.  
  3. Senter, P., Kirkland, J.I., DeBlieux, D.D., Madsen, S. & Toth, N. (2012) 
  4. New Dromaeosaurids (Dinosauria: Theropoda) from the Lower Cretaceous of Utah, and the Evolution of the Dromaeosaurid Tail. 
  5. PLoS ONE 7(5): e36790. 
  6. doi:10.1371/journal.pone.0036790



 昨日の羽毛構造を持つ大型ティラノサウルス類、Yutyrannus huali ユウティラヌス・フアリ )の続報です。  

 顔の中央部に、グアンロン(Guankong)のように、かなり含気性で穴の多いトサカを持っているのが特徴です。  

 前肢の指が3本あるなど、系統的には、基盤的ティラノサウロイデアとされていますが、比較的ティラノサウリダエに近いとされています。 

 羽毛について、白亜紀前期(Barrmian - Albian 初期)、遼寧省あたりは比較的寒く、羽毛は保温のためとも考えられています。  

 ただ、大型種での羽毛構造の発見がY. huali に限られることから、ディスプレイの可能性も示唆されています。  


 図は、単純化したクラドグラムに、自体を当てはめたもの (Xing Xu  et al., 2012)
 白亜紀前期なのに比較的大型なのがわかります。似たような時代の地層が、日本にもありますから、足跡が残されているかもしれませんね。

t.jpg
 3体見つかっていますが、いずれにも繊維状の羽毛構造が残されています。 単純な繊維状の羽毛で、首のあたりは、20センチ以上、上腕骨は16センチ以上と長めです。

 今まで、鳥類以外で羽毛証拠のある大型恐竜は、ベイピアオサウルス(Beipiaosaurus)で、体重はY. huali (推定体重1414Kg)の40分の1程度とされています。  

 このような大型種で羽毛が残されている理由として、2つ考えられています。  

 ひとつは、哺乳類では、巨大化すると、毛がなくなっていく傾向ですが、ティラノサウルス類では必ずしもそうでなかったという可能性です。  

 なお、白亜紀前期の中国から、4属のティラノサウルス類が発見されていますが、Raptorex kriegsteini は疑問とされています。  


 もうひとつは、白亜紀前期(Barrmian - Albian 初期)、遼寧省あたりは比較的寒く、保温のため、Y. huali に羽毛があったという考えです。  
 その年間平均気温は、10℃とされています。同緯度の他の地域は18℃はあったそうです。  

 ただ、大型種での羽毛構造の発見がY. huali に限られることから、羽毛は、最初はディスプレイ構造として機能した可能性も示唆されています。




 遼寧省にある白亜紀前期(約1億2000万年前)の地層から、全身が羽毛に覆われた大型の基盤的ティラノサウルス類化石が発見され、記載されています。

 学名は、Yutyrannus huali (ユウティラヌス・フアリ)で、「美しい羽毛を持つ王」という意味です。

 ほぼ完全な3体の化石が見つかり、そのうち大きいものは体長9メートルとされています。残りは若い個体です。 著者の一人、Lida Xingの Xinglida.net に全文があります。

 首や尾などから長い繊維状の羽毛化石が見つかり、大型のティラノサウルス類からの羽毛発見は初めてで、体温維持やディスプレイに役立っていたのではないかとされています。




  1. References:
  2.  
  3. Xing Xu, Kebai Wang, Ke Zhang, Qingyu Ma, Lida Xing, Corwin Sullivan, Dongyu Hu, Shuqing Cheng & Shuo Wang 
  4. A gigantic feathered dinosaur from the Lower Cretaceous of China 
  5. Nature 484, 92-95 (05 April 2012) 
  6. doi:10.1038/nature10906



スペインの恐竜足跡化石

 スペインにある白亜紀前期の地層で発見された恐竜足跡化石について報告されています。 

 Cameros 盆地にあるCostalomo トラックサイトで発見されたもの。かつて報告されていない変わった保存状態だそうです。

 要旨では、足跡のつき方が説明されていますが、イラストが無いとわかりにくいですね。


  1. References:
  2.  
  3. Pedro Huerta et. al, 2012
  4. Exceptional preservation processes of 3D dinosaur footprint casts in Costalomo (Lower Cretaceous, Cameros Basin, Spain)
  5. Terra Nova, Article first published online: 16 JAN 2012 
  6. DOI: 10.1111/j.1365-3121.2011.01047.x



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