Barremianの最新ニュース

 白亜紀の魚竜は、当時の温帯地域では比較的多様でしたが、熱帯からは、ほとんど記載されていないそうです。

 今回、コロンビアにある白亜紀前期(Barremian-Aptian)の地層(Paja Formation)で発見された新種の魚竜が記載されています。

 BBCでは、外鼻孔の開口部が2つに分かれていると紹介しています。

 その変わった外鼻孔開口部の配置や細い 吻部、狭い眼窩後部領域やうすい歯列が、他のすべての魚竜と異なっているとされています。

 オフタルモサウリダエ(Ophthalmosauridae、科)で、 Muiscasaurus catheti と命名されています。

 部分的な頭蓋骨しか見つかっていないのですが、幼体で、推定体長は3メートル、成体は5メートルほどとされています。

  同層からは2例めの魚竜で、この時期、適度な多様性があったとされています。



  1. References:
  2.  
  3. Erin E. Maxwell, Daniel Dick, Santiago Padilla and Mary Luz Parra (2015) 
  4. A new ophthalmosaurid ichthyosaur from the Early Cretaceous of Colombia. 
  5. PAPERS IN PALAEONTOLOGY (advance online publication) 
  6. DOI: 10.1002/spp2.1030
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白亜紀前期の水生被子植物

 スペインの白亜紀前期(バレミアン、1億2500万-1億3000万年前)の石灰岩の中で見つかった水生被子植物化石が報告されています。

 インディアナ大などでは「最初の花」と紹介されていますが、最初ではありませんね。論文の要旨にも「最初」とか「最古」の表現はないのですが。

 今のところ、最古の花とされているのは、ジュラ紀の完璧な花/遼寧省(2015年3月)で紹介したジュラ紀のEuanthus panii (エウアンサス・パニイ)でしょう。

 こちらは、遼寧省にあるジュラ紀中期から後期(1億6700万年から1億6200万年前)の地層で発見されたモクレンのような花びらのある小さな花の化石です。

 また、最古のほぼ完全な被子植物化石発見/遼寧省(2002年5月)で紹介したように、白亜紀前期の花びらのない水生被子植物、Archaefructus sinensis (アルカエフルクトゥス・リャオニンゲンシス)が報告されています。

 今回の化石は、ピレネー山脈で100年以上前に発見された石灰岩の中から見つかった化石で、Montsechia vidali (モントセキア・ビダリ)と命名されています。系統的には、沈水性の水草であるマツモ類(Ceratophyllum)の姉妹群とされています。

 アルカエフルクトゥスやモントセキアといった白亜紀前期の水生被子植物が、各地で見つかることから、被子植物の進化の非常に早い段階で、水生被子植物は一般的だったようです。  

 また、これらが、初期の被子植物の系統の多様化に大きな役割を果たしていたとされています。



  1. References:
  2.  
  3. Bernard Gomez, Véronique Daviero-Gomez, Clément Coiffard, Carles Martín-Closas and David L. Dilcher, 2015 
  4. Montsechia, an ancient aquatic angiosperm 
  5. PNAS August 17, 2015 
  6. 10.1073/pnas.1509241112
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ワイト島の翼竜化石

 英国ワイト島にある白亜紀前期の地層(Wessex Formation)で発見された翼竜化石が報告されています。

 最も前方の歯が上向きであり、オルニトケイルス類のColoborhynchus属の一種ではないかとされています。

 この属が見つかるのは、バレミアンのワイト島からは初めてとされています。
 


  1. References:
  2.  
  3. David M. Martill (2015) 
  4. First occurrence of the pterosaur Coloborhynchus (Pterosauria, Ornithocheiridae) from the Wessex Formation (Lower Cretaceous) of the Isle of Wight, England.
  5. Proceedings of the Geologists' Association (advance online publication)
  6. doi:10.1016/j.pgeola.2015.03.004
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 スピノサウリダエは、白亜紀前期のイベリア半島から最も豊富に見つかる獣脚類の一つで、そのほとんどは歯の化石です。

 いい例が、スペインにあるBlesa Formationの La Cantalera-1 サイトで、ここは、定期的に干ばつのある湿地環境で、結果として、常時、河や湖といった水体のある環境ではありませんでした。

 獣脚類の歯は頻繁にみつかり、それらは、バリオニキナエ(Baryonychinae、亜科)やスピノサウリナエ?(Spinosaurinae? 、亜科)の歯らしき2つの形態に大別されます。

 他のサイトと比較して、小さな歯しか見つからないことから、ここは、大型の生物を維持することができない生態系だったとされています。

 
 


  1. References:
  2.  
  3. Antonio Alonso & José Ignacio Canudo 
  4. On the spinosaurid theropod teeth from the early Barremian (Early Cretaceous) Blesa Formation (Spain). 
  5. Historical Biology (advance online publication) 
  6. DOI:10.1080/08912963.2015.1036751
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 スペインのテルエル州にある白亜紀の地層( Mirambel Formation)で発見されたカルカロドントサウリア(Carcharodontosauria)の大腿骨遠位端化石が報告されています。 

  遠位輪郭は、基盤的なカルカロドントサウリダエのアクロカントサウルスに似ているとされています。

 今回の発見で、イベリア半島では、大型獣脚類の系統が存在していた期間を、バレミアン初期まで伸ばすとされています。

 イベリア半島において、カルカロドントサウリダエやケラトサウリア、スピノサウリダエが共存していたことから、ゴンドワナの他の白亜紀初期の動物相においても、同様に、大型捕食恐竜からなるクレード組成だったとされています。



  1. References:
  2.  
  3. Gasca, José Manuel; Canudo, José Ignacio; Moreno-Azanza, Miguel (2014) 
  4. A large-bodied theropod (Tetanurae: Carcharodontosauria) from the Mirambel Formation (Barremian) of Spain. 
  5. Neues Jahrbuch für Geologie und Paläontologie - Abhandlungen 273(1): 13-23 
  6. DOI: http://dx.doi.org/10.1127/0077-7749/2014/0413
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 福井県勝山にある白亜紀前期(upper Barremian) の北谷層で発見されていた卵殻化石が新種記載され、Plagioolithus fukuiensis と命名されています。

 3月に、世界最古の鳥類の卵化石と、ニュースになりました。しかし、論文では、鳥類の卵化石と断定されているわけではなく、鳥類(bird)に属することを示唆する、とあります。

 "bird"という表現に示されるように、卵化石としての「鳥類」が定義されているわけではなく、また、骨格化石から定義された鳥類( Avialae)と、明確に関連付けられてはいません。

 骨格化石でさえ鳥類と非鳥類型恐竜の区別が曖昧な時代でもあり、厳密には、論文に示されるように鳥類( Avialae)の卵化石と断定はできず、鳥類の特徴を持つ卵殻化石、ですね。

 
 卵殻は、0.44ミリと薄く、表面は滑らかで、分岐せず狭い細孔で、気孔が一定の幅で存在し、また、3層構造などの特徴がみられるそうです。  

 これらの特徴から、鳥類(bird)に属することを示唆するとされています。  

 このような三層の卵殻構造は、今回の卵殻と現生や絶滅鳥類、非鳥類型獣脚類でみられ、 バレミアン後期、またはそれ以前に登場した獣脚類でプレシオモルフィック(plesiomorphic)、つまり共有されていた原始形質ではないかとされています。



  1. References:
  2.  
  3. Takuya Imai & Yoichi Azuma (2014) 
  4. The oldest known avian eggshell, Plagioolithus fukuiensis, from the Lower Cretaceous (upper Barremian) Kitadani Formation, Fukui, Japan. 
  5. Historical Biology (advance online publication) 
  6. DOI:10.1080/08912963.2014.934232
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 「鳥類は恐竜から進化した」なんて簡単に語られたりしますが、鳥類は、その全ての特徴を、始祖鳥あたりで突然出現させたわけではありません。

 また羽毛だけで、空を飛べるわけでもなく、非対称の羽毛に加えて、優れた心肺・運動機能や脳機能、体を軽くする含気性構造などが必要です。

 そして、その特徴の一つ一つは、かなり前から恐竜たちが進化させ、いろいろと試行錯誤していたのです。

 今回、新たな4翼羽毛恐竜が発見され、その機能について考察されています。

 どちらかと言うと、滑空に適した形態ですが、4翼は主流とはなりません。この系統での飛行実験だったのでしょうか。

 遼寧省にある白亜紀前期(約1億2500万年前)の熱河動物相からで、 Changyuraptor yangi (チャンギュラプトル・ヤンギ)と命名されています。

 ドロマエオサウリダエのミクロラプトリナエ(microraptorinae、亜科)の系統とされ、推定全長は約1.3メートルです。

 これは、ミクロラプトリナエでは最大で、ミクロラプトルの新種(2012年5月)で紹介していますが、今までの最大種は、1メートルほどでした。飛行は、比較的大きな恐竜でも可能だったと考えられています。



 尾羽の長さが約30 cmで、骨格全体の約30%もあります。これは、非鳥類型恐竜としては最長とされています。  さらに、後肢下部には、獣脚類としては最大長の大羽を備えています。  

 尾羽は、縦に長い低アスペクト比の構造で、着陸するときに、尾羽根はピッチ制御構造体として作用し、スピードを減速させるなど、重要な区割りを果たしたと推察されています。  

 始祖鳥の大羽、飛翔は外適応/"羽毛ズボン"をはいた第11標本(2014年7月)では、始祖鳥の後肢にある大羽は、最初はディスプレイ用途で、飛行は外適応とされています。


 

  1. References:
  2.  
  3. Gang Han, Luis M. Chiappe, Shu-An Ji, Michael Habib, Alan H. Turner, Anusuya Chinsamy, Xueling Liu & Lizhuo Han (2014) 
  4. A new raptorial dinosaur with exceptionally long feathering provides insights into dromaeosaurid flight performance. 
  5. Nature Communications 5, Article number: 4382 
  6. doi:10.1038/ncomms5382
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 日本がまだ江戸時代で、恐竜の"き"の字も知らなかった頃から、英国では、恐竜化石が発見されていました。

 たとえば、アンキロサウルス類(ノドサウルス類)については、19世紀前半から、南東部にあるサセックス地方やワイト島で、2種類が見つかっています。Polacanthus foxii(ポラカントゥス)と、Hylaeosaurus armatus(ヒラエオサウルス)です。

 ポラカントゥスは、ほとんどが、バレミアン(1億2940万年ー1億2500万年前)の地層に限られるのに対し、ヒラエオサウルスは、バランギニアン(1億3980万年ー1億3290万年前)の地層からのみ見つかっています。

 今回、ポラカントゥスとしては最古とされる化石が、初めて、バランギニアンの地層から発見されています。  

 両者の解剖学的な特徴はかなり似ており、同時代から見つかったこともあるのですが、同一種では無いとされています。


 最古のポラカントゥス化石は、英国サセックス地方にある白亜紀前期(バランギニアン)の地層(Wadhurst Clay Formation)で発見されたもの。  

 新しい標本では、ポラカントゥスとしては初となる頬骨だけでなく、比較的まれなプレートやスピン(splate)が見つかっており、これは、肩(胸部)にあったのではないかとされています。    

 ちなみに、ヒラエオサウルスは、1833年にマンテルが記載しています。また、ポラカントゥスは、1865年にオーウェンが記載したことになっていますが、詳細は記録がなく、Anonymous(命名者不明)とする場合もあります。



  1. References:
  2.  
  3. William T. Blows & Kerri Honeysett (2014) 
  4. First Valanginian Polacanthus foxii (Dinosauria, Ankylosauria) from England, from the Lower Cretaceous of Bexhill, Sussex. 
  5. Proceedings of the Geologists' Association (advance online publication) 
  6. doi: http://dx.doi.org/10.1016/j.pgeola.2014.01.002
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 花粉はその外膜が化石として残ることから、胞子を含めた花粉分析により、当時の植生や古環境を知ることができます。

 今回、多数の恐竜化石を産出する手取層群北谷層の花粉分析に関する初めての論文が報告されています。福井新聞が伝えています。
 針葉樹やソテツなどの裸子植物の花粉、45属41種が特定された一方、被子植物の花粉化石は見つかっていないそうです。

 北谷層は、淡水二枚貝化石から、バレミアン後期からアプチアン前期(約1億2000万年前)とされ、そのほとんどが大陸起源で、河川や湖沼の堆積環境とされています。

 当時は、温暖で湿潤な環境だった一方、局地的には乾燥した環境だったと考えられています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Julien Legrand , Denise Pons , Kazuo Terada , Atsushi Yabe and Harufumi Nishida 
  4. Lower Cretaceous (Upper Barremian-Lower Aptian?) Palynoflora from the Kitadani Formation (Tetori Group, Inner Zone of Central Japan) 
  5. Paleontological Research 17(3):201-229. 2013 
  6. doi: http://dx.doi.org/10.2517/1342-8144-17.3.201
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 英国のサセックスとワイト島で発見されたノドサウルス類の歯の化石について報告されています。原稿ですが、全文が読めます。

 英国の白亜紀前期の地層からは初めての発見とされています。 ワイト島の歯は、おそらく、歯が見つかっていない Polacanthus foxii (ポラカントゥス・ホクシィ)のものではないかとされています。

 これらの歯は、北米で発見されているガストニアなどの歯に類似しているとされています。



  1. References:
  2.  
  3. William T. Blows and Kerri Honeysett (2013) 
  4. New nodosaurid teeth (Dinosauria, Ankylosauria) from the Lower Cretaceous of Southern England. 
  5. Acta Palaeontologica Polonica (in press) 
  6. doi: 10.4202/app.2012.0131
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 スペインにある白亜紀前期の地層で発見された基盤的イグアノドン類の化石について報告されています。

 ラスホヤ(Las Hoyas)地域から、十分に関節した後ろ足が発見されたもの。幼体か亜成体とされています。

 その特徴とバレニアン後期という年代から、Mantellisaurus atherfieldensis. ではないかとされています。 

 この地域からは、初めての獣脚類以外の恐竜化石で、コンカヴェナトール(Concavenator)のようなカルカロドントサウルス類の獲物だったのではないかとされています。
 


  1. References:
  2.  
  3. Mercedes Llandres Serrano, Romain Vullo, Jesús Marugán-Lobón, Francisco Ortega and Angela D. Buscalioni (2013) 
  4. An articulated hindlimb of a basal iguanodont (Dinosauria, Ornithopoda) from the Early Cretaceous Las Hoyas Lagerstätte (Spain). 
  5. Geological Magazine (advance online publication) 
  6. DOI: http://dx.doi.org/10.1017/S0016756813000095
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 アルゼンチンにある白亜紀前期の地層で発見されたステゴサウルス類とされた化石について再評価されています。

 鳥盤類とする説もあったようですが、ステゴサウルス類のみに特有な特徴の組み合わせがあり、ステゴサウルス類としています。 

 南米大陸唯一のステゴサウルス類(Stegosauria)の骨格化石とされ、ゴンドワナ大陸としても、2番めの証拠となるそうです。

 

  1. References:
  2.  
  3. Xabier Pereda-Suberbiola, Peter M. Galton, Heinrich Mallison & Fernando Novas (2012) 
  4. A plated dinosaur (Ornithischia, Stegosauria) from the Early Cretaceous of Argentina, South America: an evaluation. 
  5. Alcheringa (advance online publication) 
  6. DOI:10.1080/03115518.2012.702531
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 ポルトガルにある白亜紀後期の地層で発見された恐竜の足跡化石が報告されています。 中生代のアルガルヴェ盆地からは初めての恐竜の足跡化石の報告です。

 足跡化石は、定期的に浅瀬や干潟となった大きな中州にある炭酸塩堆積物の周辺に保存されているそうです。

 獣脚類とイグアノドン類(Iguanodontipus isp)の足跡があり、特に、イグアノドン類については、白亜紀前期のイベリア半島などにおける古生物地理学的な精査が可能になるとされています。

 

  1. References:
  2.  
  3. Vanda F. Santos, Pedro M. Callapez & Nuno P.C. Rodrigues (2012) 
  4. Dinosaur footprints from the Lower Cretaceous of the Algarve Basin (Portugal): New data on the ornithopod palaeoecology and palaeobiogeography of the Iberian Peninsula. 
  5. Cretaceous Research (advance online publication) DOI:10.1016/j.cretres.2012.07.001
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 スペイン・テルエル州にある白亜紀前期の地層で発見された小型の鳥脚類が記載されています。

 腸骨の寛骨臼後部突起や棒状の前恥骨突起にある特徴、最初のシェブロンがL字状であるという固有派生形質から、新種とされています。

 イグアノドンの歯の化石を最初に発見したとされるギデオン・マンテルにちなんでつけられた学名は、Gideonmantellia amosanjuanae です。

 系統的には、オロドロメウス(Orodromeus makelai)やヒプシロフォドン(Hypsilophodon foxii)より派生的で、イグアノドン類(Iguanodontia)とは姉妹群である基盤的な鳥脚類に位置づけられています。

 

  1. References:
  2.  
  3. José Ignacio Ruiz-Omeñaca, José Ignacio Canudo, Gloria Cuenca-Bescós, Penélope Cruzado-Caballero, José Manuel Gasca & Miguel Moreno-Azanza (2012) 
  4. A new basal ornithopod dinosaur from the Barremian of Galve, Spain. 
  5. Comptes Rendus Palevol (advance online publication) 
  6. Doi:10.1016/j.crpv.2012.06.001
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 スペインにある白亜紀後期の地層で発見された新種の翼竜が記載されています。

 ヨーロッパでは初めてのタペジャラ類(Tapejarinae、亜科)とされ、その名も Europejara olcadesorum (ユーロペジャラ)と命名されています。 
 
 タペジャラ類は、ブラジルと中国で見つかっている大きなトサカがある翼竜ですが、ユーロペジャラは歯骨(下あご)の先端にも、後方にカーブした突起(トサカ)があるのが特徴です。 

 スペイン頭部にあるバレミアン(Barremian)の、1億3000万年-1億2500万年前の地層(La Huérguina Formation)から、頭部の一部と歯骨が発見されたもの。  

 ユーロペジャラは、最古のタペジャラ類(Tapejaridae、科)とされ、またタペジャラ類は歯を持たないことから、最古の歯がない翼竜とされています。  

 今回の発見から、タペジャラ類はおそらくユーラシアが起源で、世界中に広く分布していたと考えられています。
 



  1. References:
  2.  
  3. Vullo R, Marugán-Lobón J, Kellner AWA, Buscalioni AD, Gomez B, et al. (2012) 
  4. A New Crested Pterosaur from the Early Cretaceous of Spain: The First European Tapejarid (Pterodactyloidea: Azhdarchoidea). 
  5. PLoS ONE 7(7): e38900. 
  6. doi:10.1371/journal.pone.0038900
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 ユタ州で発見された新種のドロマエオサウルス類が記載され、尾の進化について議論されています。  

 白亜紀前期の Cedar Mountain Formation からは、3つのドロマエオサウルス類の標本が見つかり、1つは、Yurgovuchia doellingi と命名されています。

 腰に近い尾椎にある下方にカーブした前脊椎関節突起(prezygapophyses)が伸長しているのですが、普通のドロマエオサウルス類ほどではないそうです。

 その点で、Utahraptor ostrommaysorum に似ており、系統的には、Utahraptor Achillobator からなるクレードとしています。

 前脊椎関節突起が中間的な長さであるからといって、このクレードが伸長する前の進化の先駆者というわけではなく、2次的に短くなったのだとされています。

 つまり、ドロマエオサウルス類の一部に、大きくなるにつれて尾がフレキシブルになっていった傾向があったと考えられています。

 イラストは、Yurgovuchia doellingi と比較用のイエネコ。白い部分が発見されている化石です。

Yurgovuchia doellingi-2.jpg

 


  1. References:
  2.  
  3. Senter, P., Kirkland, J.I., DeBlieux, D.D., Madsen, S. & Toth, N. (2012) 
  4. New Dromaeosaurids (Dinosauria: Theropoda) from the Lower Cretaceous of Utah, and the Evolution of the Dromaeosaurid Tail. 
  5. PLoS ONE 7(5): e36790. 
  6. doi:10.1371/journal.pone.0036790
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 昨日の羽毛構造を持つ大型ティラノサウルス類、Yutyrannus huali ユウティラヌス・フアリ )の続報です。  

 顔の中央部に、グアンロン(Guankong)のように、かなり含気性で穴の多いトサカを持っているのが特徴です。  

 前肢の指が3本あるなど、系統的には、基盤的ティラノサウロイデアとされていますが、比較的ティラノサウリダエに近いとされています。 

 羽毛について、白亜紀前期(Barrmian - Albian 初期)、遼寧省あたりは比較的寒く、羽毛は保温のためとも考えられています。  

 ただ、大型種での羽毛構造の発見がY. huali に限られることから、ディスプレイの可能性も示唆されています。  


 図は、単純化したクラドグラムに、自体を当てはめたもの (Xing Xu  et al., 2012)
 白亜紀前期なのに比較的大型なのがわかります。似たような時代の地層が、日本にもありますから、足跡が残されているかもしれませんね。

t.jpg
 3体見つかっていますが、いずれにも繊維状の羽毛構造が残されています。 単純な繊維状の羽毛で、首のあたりは、20センチ以上、上腕骨は16センチ以上と長めです。

 今まで、鳥類以外で羽毛証拠のある大型恐竜は、ベイピアオサウルス(Beipiaosaurus)で、体重はY. huali (推定体重1414Kg)の40分の1程度とされています。  

 このような大型種で羽毛が残されている理由として、2つ考えられています。  

 ひとつは、哺乳類では、巨大化すると、毛がなくなっていく傾向ですが、ティラノサウルス類では必ずしもそうでなかったという可能性です。  

 なお、白亜紀前期の中国から、4属のティラノサウルス類が発見されていますが、Raptorex kriegsteini は疑問とされています。  


 もうひとつは、白亜紀前期(Barrmian - Albian 初期)、遼寧省あたりは比較的寒く、保温のため、Y. huali に羽毛があったという考えです。  
 その年間平均気温は、10℃とされています。同緯度の他の地域は18℃はあったそうです。  

 ただ、大型種での羽毛構造の発見がY. huali に限られることから、羽毛は、最初はディスプレイ構造として機能した可能性も示唆されています。

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 遼寧省にある白亜紀前期(約1億2000万年前)の地層から、全身が羽毛に覆われた大型の基盤的ティラノサウルス類化石が発見され、記載されています。

 学名は、Yutyrannus huali (ユウティラヌス・フアリ)で、「美しい羽毛を持つ王」という意味です。

 ほぼ完全な3体の化石が見つかり、そのうち大きいものは体長9メートルとされています。残りは若い個体です。 著者の一人、Lida Xingの Xinglida.net に全文があります。

 首や尾などから長い繊維状の羽毛化石が見つかり、大型のティラノサウルス類からの羽毛発見は初めてで、体温維持やディスプレイに役立っていたのではないかとされています。




  1. References:
  2.  
  3. Xing Xu, Kebai Wang, Ke Zhang, Qingyu Ma, Lida Xing, Corwin Sullivan, Dongyu Hu, Shuqing Cheng & Shuo Wang 
  4. A gigantic feathered dinosaur from the Lower Cretaceous of China 
  5. Nature 484, 92-95 (05 April 2012) 
  6. doi:10.1038/nature10906
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スペインの恐竜足跡化石

 スペインにある白亜紀前期の地層で発見された恐竜足跡化石について報告されています。 

 Cameros 盆地にあるCostalomo トラックサイトで発見されたもの。かつて報告されていない変わった保存状態だそうです。

 要旨では、足跡のつき方が説明されていますが、イラストが無いとわかりにくいですね。


  1. References:
  2.  
  3. Pedro Huerta et. al, 2012
  4. Exceptional preservation processes of 3D dinosaur footprint casts in Costalomo (Lower Cretaceous, Cameros Basin, Spain)
  5. Terra Nova, Article first published online: 16 JAN 2012 
  6. DOI: 10.1111/j.1365-3121.2011.01047.x
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遼寧省から新種翼竜

 遼寧省にある白亜紀前期(Barremian 、約1億2100万年前)の義縣累層で発見された新種の翼竜が記載されています。

 ほぼ完全な頭部などが見つかり、先の鋭い歯は50本ほどあるそうです。

 アジアで初めてのガロダクチルス類(gallodactylidae)とされ、Gladocephaloideus jingangshanensis と命名されています。ガロダクチルス類は、Ctenochasmatoidea の系統です。

 頭部後部や首まわり、背中に単繊維構造があり、表皮カバーではないかとし、温血だった可能性を示唆しています。

 

  1. References:
  2.  
  3. Lü Junchang Ji Qiang, Wei Xuefang, & Liu Yongqing (2011)
  4. A new ctenochasmatoid pterosaur from the Early Cretaceous Yixian Formation of western Liaoning, China.
  5. Cretaceous Research (advance online publication)
  6. doi:10.1016/j.cretres.2011.09.010
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カテゴリーの系統関係は、概要です。詳しくは、脊椎動物の系統関係をどうぞ
 

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