Cenomanianの最新ニュース

 モロッコにある白亜紀後期の地層で発見された新種のクロコダイル形類(Crocodyliform) が記載されています。 

 昨年のSVP年会で報告され、論文では、学名や系統関係などが加わっています。 Mirror朝日など伝えています。 

 頭部に盾のように長く平たくなった骨板を持つといった特徴的な話は、11月に、"シールドクロック"/現生クロコダイルの祖先かで紹介しました。

  およそ9500万年前の Kem Kem Formation から、頭部化石が発見されたもの。 学名は、Aegisuchus witmeri です。


  1. References:
  2.  
  3. Holliday CM, Gardner NM (2012) 
  4. A New Eusuchian Crocodyliform with Novel Cranial Integument and Its Significance for the Origin and Evolution of Crocodylia.
  5. PLoS ONE 7(1): e30471. 
  6. doi:10.1371/journal.pone.0030471



リンヘニクスの後足

 中国、内モンゴルで発見された白亜紀後期の地層で発見されたアルヴァレスサウルス類の後足化石について報告されています。  ただ、論文の写真、ぼやけてますね。 

 同じ場所で発見されたこともあり、 昨年1月に記載された小型のparvicursorine類、Linhenykus monodactylus の足ではないかとされています。

 ほぼ完全な関節した左足で、派生的アルヴァレスサウルス類としては最初の足の化石とされ、このグループの足の指の進化などの知見が得られるとしています。 

 第3中足骨の前方表面には、傍矢状の出っ張り(parasagittal flange)があり、走行時の安定性に寄与したのではないかとする仮説が提唱されています。

 なお、Linhenykus monodactylus については、 初めての1本指/アルヴァレスサウルスの指の進化で、昨年1月に紹介しました。


  1. References:
  2.  
  3. David W.E. Hone, Jonah N. Choiniere. Qingwei Tan, and Xing Xu (2012) 
  4. An articulated pes from a small parvicursorine alvarezsauroid (Dinosauria: Theropoda) from Inner Mongolia, China. 
  5. Acta Palaeontologica Polonica (in press) 
  6. doi:10.4202/app.2011.0127



レバノンの新種翼竜

 レバノン北部にある白亜紀後期(9960-9600万年前)の地層で発見された新種の翼竜が記載されています。

 イスラエルの北部の中東にある国ですが、アフリカで発見された最も完全な翼竜化石とされています。

 アズダルコイデア(Azhdarchoidea)で、Microtuban altivolans と命名されています。属名の意味は、"little dragon"です。

 

 なお、レバノンといえば、1996年に初めての恐竜化石が報告されています。

 わすが2本の竜脚類の歯で、ブラキオサウルス類のものとされています。 レバノンで初の恐竜化石で紹介しています。

 

  1. References:
  2.  
  3. Ross A. Elgin and Eberhard Frey (2011)
  4. A new azhdarchoid pterosaur from the Cenomanian (Late Cretaceous) of Lebanon. Swiss Journal of Geosciences (advance online publication)
  5. DOI: 10.1007/s00015-011-0081-1



 モロッコにある白亜紀後期(Cenomanian)の地層で発見された新しいカルカロドントサウルス類が報告されています。

 発見されたのは左前頭骨(frontal)で、標本が不足しているためか、新種としては記載されていません。

 この時期のアフリカ大陸には、カルカロドントサウルス類2種と、デルタドロメウス(Deltadromeus)、スピノサウルスの4種の大型獣脚類が共存していたとされています。

 

  1. References:
  2.  
  3. Andrea Cau, Fabio Marco Dalla Vecchia, and Matteo Fabbri , 2011
  4. Evidence of a new carcharodontosaurid from the Upper Cretaceous of Morocco
  5. Acta Palaeontologica Polonica in press available online 11 Jul 2011
  6. doi:10.4202/app.2011.0043



Drusilasaura deseadensis.jpg

  アルゼンチン南部にある白亜紀前期(Cenomanian-Turonian)の地層(Bajo Barreal Formation)で発見されたティタノサウルス類が記載されています。

  論文は全文が読めますが、スペイン語です。

 

 パタゴニアのティタノサウルス類は珍しくも無いのですが、こちらは、巨大竜脚類のロンコサウルス類(Lognkosauria)ではないかとされています。

 学名は、Drusilasaura deseadensis (デュルシラサウラ・デセアデンシス)と命名されています。

  見つかっているのは、4つの胴椎と、仙椎、尾椎が6つ、左の肩甲骨など。

 

 映像は左の肩甲骨。スケール(30cm)からすると、長さは2.7メートルにも達しますが、スケールが間違っているようです。

 論文中には、143cm とあります。

 

 

 

 

  1. References:
  2. César Navarrete, Gabriel Casal & Rubén Martínez (2011)
  3. Drusilasaura deseadensis gen. et sp. nov., a new titanosaur (Dinosauria-Sauropoda), of the Bajo Barreal Formation, Upper Cretaceous of north of Santa Cruz, Argentina.
  4. Revista Brasileira de Paleontologia 14(1):1-14, Janeiro/Abril 2011  (PDF)
  5. doi:10.4072/rbp.2011.1.01  



  Portal Veneza (ポルトガル語)が、ブラジルで発見された大型獣脚類らしき足跡化石を紹介しています。

 エープリルフールネタではないのでしょうが、足跡は1個だけで、着色したように、そこだけ不自然に色が変わっています。

 9500万年前の地層とされ、体長12-14メートルとブラジル最大の獣脚類、Oxalaia Quilombensis の足跡ではないかとされています。

 

 参考:換歯が2本も、新種のスピノサウルス・Oxalaia




 先にお知らせしたブラジルで発見された新種のスピノサウルス類の化石についての論文が公開されています。  

 発見場所は、リオデジャネイロのすぐ近くにあるCajual 島。こんな都市部に中生代の地層があるのですね。そこは、Alcântara Formation(Cenomanian)とされています。

 下図に示すように見つかっているのは上顎の一部だけ。しかし、他のスピノサウルスには無い特徴があります。

 

Oxalaia_quilombensis.jpg

 

 

 系統的にはSpinosaurinae とされ、ブラジルよりも北アフリカで発見された種に近いとされ、Oxalaia quilombensis と命名されています。

 属名は、quilombola(奴隷だったブラジル人の子孫)が住んでいた場所を意味するポルトガル語quilombo、に由来しています。

 上顎を Spinosaurus aegyptiacus と比較して、推定体長は12-14メートルとされ、ブラジルで最大の獣脚類とされています。

 

 Cristatusaurus や Suchomimus と異なり、歯にはセレーションがありません。また、両側の第3歯槽(alveolus)それぞれに、2つの換歯(replacement teeth)があり、 これは、獣脚類としては初めてとされています。他の歯槽でも換歯が発見されています。 

 現在ある機能歯(functional tooth)が抜けた後に、2本ある換歯が順番に生え換わり大きくなるのでしょうか。硬い魚を食べて歯の抜け落ちが多いため、予備の換歯を2本も準備していたのか、そのあたりは不明です。

 

 下の図は、上の図の左側の骨の第3歯槽(alveolus)を腹側(下側)からみた拡大図で、スケールは50mm。矢印は、大きい機能歯の楕円形の痕と、それぞれに2つある換歯の痕が見えます。

Oxalaia_2011.jpg  そもそも恐竜は、哺乳類と違って、歯の周りになってクッションの役目をする歯槽骨が無いはずです。ですから、硬いものを噛むと容易に抜けるのです。

 歯槽骨で歯をしっかり保護する哺乳類と、何度も生え変わる恐竜・・・どちらがいいかは、一概に言えませんが。

 

 

 

  1. References:

  2. KELLNER, Alexander WA. et al. 2011  
  3. A new dinosaur (Theropoda, Spinosauridae) from the Cretaceous (Cenomanian) Alcântara Formation, Cajual Island, Brazil.
  4. An. Acad. Bras. Ciênc. [online]. 2011, vol.83, n.1, pp.99-108



 ブラジルにある白亜紀後期(約9500万年前)の地層で、新種のスピノサウルス類の化石が発見され、ブラジル科学アカデミー(Anais da Academia Brasileira de Ciências、83(1) )に記載されます。

 論文が未発表なので、詳細は不明ですが、Carnivoraforum によると、以下のような話です。

 

  • 1999年に頭部の一部(上顎)が発見された。
  • 地層は、Alcântara Formation(Cenomanian)。
  • Spinosauridae とされている。
  • 推定体長は12-14メートルで、ブラジルで最大の獣脚類。
  • 学名は、Oxalaia quilombensis です。
  • アフリカで発見された種に似ている。当時大陸がつながっていたため。

 

 

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 モロッコにある白亜紀(Cenomanian)の地層(Kem Kem Beds)で発見された新種のレピドテス類の化石が報告されています。

 魚自身よりも、スピノサウルスのエサだったのか、そして、スピノサウルスは半水棲生活していたのかどうかなど、恐竜のほうが話題になっています。


 発見された魚の化石は、体の表面がエナメル質の鱗で覆われていたレピドテス属の新種で、推定体長は1.6メートルほど。学名は、Lepidotes pankowskii とされています。

 レピドテス属としては、Lepidotes maximus が知られており、この仲間は、淡水湖や浅い海に棲息していとされています。


 下の映像は、ホロタイプの頭部。化石とスケッチです。硬そうな鱗で覆われています。

Lepidotes_pankowskii.jpg

 モロッコにあるContinental Red Bedsでは、Spinosaurus maroccanus と、Spinosaurus aegyptiacus の化石が見つかっていることから、この魚が、スピノサウルスのえさになっていたのではないかとされています。

 しかし、大型獣脚類が生息できるような広い水辺があったのかなど、スピノサウルスの半水棲(semi-aquatic)についてはネットでいろいろと議論があります。

 なお、dontmesswithdinosaurs.com に、Kem Kem 層のスピノサウルスのイメージがあります。クロコダイルに似て、アゴに圧力を感じる孔があり、魚の動きをキャッチしていたとあります。

 

  1. References:
  2. Peter L. Forey, Adriana Lopez-Arbarello, and Norman MacLeod, 2011
    A New Species of Lepidotes (Actinopterygii: Semiontiformes) from the Cenomanian (Upper Cretaceous) of Morocco
    palaeo-electronica, 14(1), 7A, 2011



カテゴリーの系統関係は、概要です。詳しくは、脊椎動物の系統関係をどうぞ
 

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