南極にある4950万年前(始新世)の地層で、最古の原クジラ類の化石が発見され、第11回国際南極地学シンポジウム(ISAES 2011)で報告されています。
その年代から、クジラが水生環境に適応したのは、わすが400万年だったと、ナショジオが紹介しています。
La Meseta Formation から、長さ60センチの顎化石が発見されたもの。
原始的な原クジラ類(archaeoceti) とされ、バシロサウルス類(basilosaurid) の特徴があるそうですが、詳細な比較はされていません。
バシロサウルスは、体が長く、まだ遠泳能力は無くて浅い海に暮らしていたとされています。
従来、5300万年前のクジラに似た半水生哺乳類が海に適応進化するには、1500万年を要したと考えられてきたのですが、今回の4950万年前の地層からの発見で、400万年と一気に早くなっています。
当時の南極あたりは今よりも温暖で、すばやく海に適応していったようです。
現生のクジラには、塩分濃度の濃い海水に適応するため、腎臓が数百-数千個もあるそうです。
体の外見だけでなく内部の仕組みまで進化させるには、ずいぶんかかりそうですが、400万年とはすばやい進化ですね。
- References:
- Marcelo Reguero et al., 2011
- Vertebrates from the Basal Horizons (Ypresian To Lutetian) of the Cucullaea I Allomember, La Meseta Formation, Seymour (Marambio) Island, Antarctica
- ISAES 2011 abstract, p.534