Neogene(新第三紀)の最新ニュース

 チベットにある漸新世から中新世前期の地層で発見された、2つの鳥類の足跡化石について報告されています。

 キジ類(galliform-like)とツル類(gruiform-like)の足跡とされています。 

 新生代の鳥類の足跡化石は、北米やヨーロッパ、中東では広く知られている一方で、 東アジアでは報告されていないそうです。

 新生代の鳥類の足跡化石、日本でも発見されているようですが、足跡(Footprints)というのは、連続歩行ということでしょうか。

 


  1. References:
  2.  
  3. Lida Xing, Martin G. Lockley, and Amanda Falk, 2013 
  4. First Record of Cenozoic Bird Footprints from East Asia (Tibet, China) 
  5. Ichnos, 20(1), p.19-23, 2013 
  6. DOI:10.1080/10420940.2012.757698



パタゴニアの"墓泥棒"

 パタゴニアにある中新世初期(約1600万年前)の地層で発見された哺乳類、 Necrolestes patagonensis について、報告されています。
 
 1891年に記載され、長い間、有袋類と考えられていたのですが、中生代の nontherian 哺乳類の生き残りだったとされています。

 DiscoveryNews に復元イラストがありますが、上向きの鼻、頑丈なボディ、短く太い脚は、土の中に穴を掘って棲んでいたことを物語っています。属名の意味は、"墓泥棒(grave robber)"だそうです。

 論文では新しい標本に基づき解析した結果、南アフリカだけで見つかっている nontherian クレードのMeridiolestida の、生き残りメンバーとわかったそうです。
 


  1. References:
  2.  
  3. ?Guillermo W. Rougie, John R. Wible, Robin M. D. Beck, and Sebastian Apesteguía (2012) 
  4. The Miocene mammal Necrolestes demonstrates the survival of a Mesozoic nontherian lineage into the late Cenozoic of South America. 
  5. Proceedings of the National Academy of Sciences (advance online publication) 
  6. doi: 10.1073/pnas.1212997109



 スペインにある中新世中期(約1160年前)の地層で発見されたジャイアントパンダ類の化石が報告されています。

 従来、中国で発見されている化石より古く、ジャイアントパンダ類最古とされ、この系統の起源は、西ヨーロッパではないかと考えられています。時事通信などが伝えています。 

 現生のジャイアントパンダ(Ailuropoda melanoleuca)が属する Ailuropodinae の起源は、分子科学的な研究からは、中新世初期にクマ科(Ursidae)から分岐したとされていますが、その化石証拠はありませんでした。


 Ailuropodinae としては、従来、中国で発見されている中新世後期(約800?700万年前)の化石が最古とされていました。  

 発見されたのは、成体2頭からの顎の骨と歯で、現生のジャイアントパンダほど、硬い植物を食べるようには発達していないそうです。  Ailuropodinae の新属として、Kretzoiarctos beatrix と命名されています。  

 まだ化石証拠は不十分ですが、ジャイアントパンダ類の起源は、西ヨーロッパではないかと考えられています。

  

  1. References:
  2.  
  3. Abella J, Alba DM, Robles JM, Valenciano A, Rotgers C, et al. (2012) 
  4. Kretzoiarctos gen. nov., the Oldest Member of the Giant Panda Clade. 
  5. PLoS ONE 7(11): e48985. 
  6. doi:10.1371/journal.pone.0048985



 スペインで、ジャイアントパンダの近縁種の化石が発見され、Estudios Geologicos 誌に報告されています。古代のパンダは、ヨーロッパに棲んでいたかもしれないと考えられています。

 パンダのような白黒模様があったと推測されると、ナショジオが紹介しています。

 1100万年前の地層からで、見つかっているのは、歯の化石だけ。ジャイアントパンダ類(亜科)に属する最古の種で、Agriarctos beatrix(アグリアルクトス・ベアトリクス)と命名されています。
 



最古級のサイ化石

 長崎県松浦市の海岸で発見されたサイ化石について、福井新聞などが伝えています。約1800万年前と、国内では最古級とされています。 

 2009年に発見され、発掘調査が勧められていたもの。テレオケラス類に近いとあります。21日の日本古生物学会例会で報告される予定です。


  1. References:

  2. 宮田和周 他
  3. 長崎県松浦市鷹島の" 鷹島層" 産前期中新世サイ科化石
  4. 日本古生物学会第161 回例会 



 たまには、日本の化石のニュースを。北九州市立いのちのたび博物館に、20年以上も前に寄贈されていた化石が、新種とわかったそうです。

 いのちのたび博物館朝日などに化石の映像がありますが、完全な形で残されています。細長い体で、背びれが分岐していないようですね。

  およそ1500万年前(中新世)の、コイの仲間(Cyprinidae.)の新種とされ、発見地にちなみ、Ikiculter chojabaruensis  (イキクルター・チョウジャバルエンシス)と命名されています。  

 その発見地は、淡水魚化石を多産する長崎県の壱岐の長者原。大正8年には、魚類化石の新種イキウス・ニッポニクスが発見されています。かつて大陸と地続きで、今の日本海のあたりには大きな淡水湖があったのです

 

           

  1. References:
  2. Yoshitaka Yabumoto, 2010
  3. Ikiculter chojabaruensis, a New Genus and Species of Cyprinid Fish from the Miocene of Iki Island, Nagasaki, Japan
    Paleontological Research 14(4):277-292. 2010
    doi: 10.2517/1342-8144-14.4.277



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