白亜紀前期に、東アジアでは、例外的に寒冷な時期があったとする論文が報告されています。 3月8日にCNRS で伝えられてから、ようやくオンラインで論文が公表されました。
熱河生物群の羽毛恐竜は、羽毛のおかげで体温を維持できたことでしょう。寒い気候に合わせて羽毛を進化させたわけではないでしょうけど。
報告しているのは、フランスや中国の研究者の他、日比野 剛(白峰化石調査センター)さんや楠橋 直(愛媛大)さんら。中国やタイ、日本から産出した恐竜や哺乳類などの化石に含まれるアパタイトリン酸塩に含まれる酸素同位体組成を調べたもの。
当時の気温は、雨水に含まれる酸素同位体組成に反映され、その酸素同位体がそれを飲んだ生物の骨や歯に蓄積されることから、化石を分析すると当時の気温がわかるのだそうです。
その結果、白亜紀前期(Barremian から early Albian、1億2500万年から1億1000万年前)、少なくともアジアでは寒い時期があったとしています。 例えば、現在の北京の緯度にほぼ相当する北緯42度の平均気温は、10 ± 4 °C と推定されています。
- References:
- Romain Amiot, Xu Wang, Zhonghe Zhou, Xiaolin Wang, Eric Buffetaut, Christophe Lécuyer, Zhongli Ding, Frédéric Fluteau, Tsuyoshi Hibino, Nao Kusuhashi, Jinyou Mo, Varavudh Suteethorn, Yuanqing Wang, Xing Xu, and Fusong Zhang
- Oxygen isotopes of East Asian dinosaurs reveal exceptionally cold Early Cretaceous climates
- PNAS published ahead of print March 10, 2011
- doi:10.1073/pnas.1011369108