Yixian Formation(Early Cretaceous)、遼寧省の最新ニュース

イシャノサウルス再解析

 遼寧省にある白亜紀前期の地層で発見された小型羽毛恐竜、Yixianosaurus longimanus(イシャノサウルス・ロンギマヌス)について、再解析した論文が報告されています。
 
 種小名が示すように、長い手を持っているのが特徴です。 初めての系統的では、基盤的マニラプトル類とされ、アルヴァレスサウルス類などともに多分岐しています。 

 また、大きな正羽(contour feather、羽軸のある羽毛)の存在は、羽毛の起源が以前考えられていたよりも早いとされています。 さらに、がっしりして大きな前肢は、他の小型獣脚類とは別の機能を持ち、それらとはニッチを棲み分けていたようです。
 


  1. References:
  2.  
  3. T. Alexander Dececchi, Hans C. E. Larsson & David W. E. Hone (2012) 
  4. Yixianosaurus longimanus (Theropoda: Dinosauria) and its bearing on the evolution of Maniraptora and ecology of the Jehol fauna. 
  5. Vertebrata PalAsiatica 50(2):111-139



 昨日の羽毛構造を持つ大型ティラノサウルス類、Yutyrannus huali ユウティラヌス・フアリ )の続報です。  

 顔の中央部に、グアンロン(Guankong)のように、かなり含気性で穴の多いトサカを持っているのが特徴です。  

 前肢の指が3本あるなど、系統的には、基盤的ティラノサウロイデアとされていますが、比較的ティラノサウリダエに近いとされています。 

 羽毛について、白亜紀前期(Barrmian - Albian 初期)、遼寧省あたりは比較的寒く、羽毛は保温のためとも考えられています。  

 ただ、大型種での羽毛構造の発見がY. huali に限られることから、ディスプレイの可能性も示唆されています。  


 図は、単純化したクラドグラムに、自体を当てはめたもの (Xing Xu  et al., 2012)
 白亜紀前期なのに比較的大型なのがわかります。似たような時代の地層が、日本にもありますから、足跡が残されているかもしれませんね。

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 3体見つかっていますが、いずれにも繊維状の羽毛構造が残されています。 単純な繊維状の羽毛で、首のあたりは、20センチ以上、上腕骨は16センチ以上と長めです。

 今まで、鳥類以外で羽毛証拠のある大型恐竜は、ベイピアオサウルス(Beipiaosaurus)で、体重はY. huali (推定体重1414Kg)の40分の1程度とされています。  

 このような大型種で羽毛が残されている理由として、2つ考えられています。  

 ひとつは、哺乳類では、巨大化すると、毛がなくなっていく傾向ですが、ティラノサウルス類では必ずしもそうでなかったという可能性です。  

 なお、白亜紀前期の中国から、4属のティラノサウルス類が発見されていますが、Raptorex kriegsteini は疑問とされています。  


 もうひとつは、白亜紀前期(Barrmian - Albian 初期)、遼寧省あたりは比較的寒く、保温のため、Y. huali に羽毛があったという考えです。  
 その年間平均気温は、10℃とされています。同緯度の他の地域は18℃はあったそうです。  

 ただ、大型種での羽毛構造の発見がY. huali に限られることから、羽毛は、最初はディスプレイ構造として機能した可能性も示唆されています。




 遼寧省にある白亜紀前期(約1億2000万年前)の地層から、全身が羽毛に覆われた大型の基盤的ティラノサウルス類化石が発見され、記載されています。

 学名は、Yutyrannus huali (ユウティラヌス・フアリ)で、「美しい羽毛を持つ王」という意味です。

 ほぼ完全な3体の化石が見つかり、そのうち大きいものは体長9メートルとされています。残りは若い個体です。 著者の一人、Lida Xingの Xinglida.net に全文があります。

 首や尾などから長い繊維状の羽毛化石が見つかり、大型のティラノサウルス類からの羽毛発見は初めてで、体温維持やディスプレイに役立っていたのではないかとされています。




  1. References:
  2.  
  3. Xing Xu, Kebai Wang, Ke Zhang, Qingyu Ma, Lida Xing, Corwin Sullivan, Dongyu Hu, Shuqing Cheng & Shuo Wang 
  4. A gigantic feathered dinosaur from the Lower Cretaceous of China 
  5. Nature 484, 92-95 (05 April 2012) 
  6. doi:10.1038/nature10906



遼寧省から新種翼竜

 遼寧省にある白亜紀前期(Barremian 、約1億2100万年前)の義縣累層で発見された新種の翼竜が記載されています。

 ほぼ完全な頭部などが見つかり、先の鋭い歯は50本ほどあるそうです。

 アジアで初めてのガロダクチルス類(gallodactylidae)とされ、Gladocephaloideus jingangshanensis と命名されています。ガロダクチルス類は、Ctenochasmatoidea の系統です。

 頭部後部や首まわり、背中に単繊維構造があり、表皮カバーではないかとし、温血だった可能性を示唆しています。

 

  1. References:
  2.  
  3. Lü Junchang Ji Qiang, Wei Xuefang, & Liu Yongqing (2011)
  4. A new ctenochasmatoid pterosaur from the Early Cretaceous Yixian Formation of western Liaoning, China.
  5. Cretaceous Research (advance online publication)
  6. doi:10.1016/j.cretres.2011.09.010



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