Baruungoyot Formation(Late Cretaceous)の最新ニュース

 胚骨格からの恐竜の新種記載は初めてのようですね。恐竜といっても、原始的な鳥類、エナンティオルニスです。

 よく骨化した四肢と癒合した骨格から早成とされ、孵化してすぐ歩けたということですから、幼体と成体で、それほど骨格の変化がなかったということでしょう。

 ゴビ砂漠にある白亜紀後期(カンパニアン、約8000万年前)の地層(Barun Goyot Formation)から発見された卵化石に残されていたもの。

 その骨格と肩帯から、洗練された飛行能力だったとされ、Gobipipus reshetovi (ゴビピプス・レシェトビ)と命名されています。


 この論文、随分前から原稿があったようで、ファーストオーサーは2年前に亡くなられているようです。

 系統解析の結果は、孔子鳥とともに、基盤的なエナンティオルニスの位置づけです。  

 同じ層準から見つかっている Gobipteryx minuta (ゴビブテリクス・ミヌタ)とは、かなり特徴が異なっているとされています。




  1. References:
  2.  
  3. E. N. Kurochkin, S. Chatterjee & K. E. Mikhailov (2013) 
  4. An embryonic enantiornithine bird and associated eggs from the Cretaceous of Mongolia. 
  5. Paleontological Journal 47(11): 1252-1269 
  6. DOI: 10.1134/S0031030113110087
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 モンゴルにある白亜紀後期のネメグト盆地で発見された、Nemegtomaia barsboldi (ネメグトマイア・バルスボルディ)の新しい2つの標本が報告されています。  

 ネメグトマイアは、2004年に記載されたオヴィラプトル類で、属名は、"ネメグトの良い母"の意味です。  

 今回の標本を含めた系統解析から、ネメグトマイアは、インゲニア類(Ingeniinae)とされ、 Heyuannia の姉妹群とされています。  

 オヴィラプトル類の中では、前肢が短く、またその第1指が太く長く、ツメは強力です。一方、第2、3指は短めといった特徴があります。前肢は卵を守るために使ったようです。  



 図は、ネメグトマイアの骨格図。グレイの部分が見つかっている部分です。

 頭部などが見つかっているホロタイプと、今回発見された2つの標本からの両足などをまとめています。



ネメグ.jpg

  1.  最初は、バルウンゴヨット層(Baruungoyot Formation 、Campanian-Maastrichtian) 上部で発見された標本です。  

     卵化石の上に、その親と思われる成体化石があり、巣の化石ととも発見された4番目のオヴィラプトル属とされ、また、インゲニア類(Ingeniinae )では初めてとされています。  

     2番目は、数km離れたネメグト層の基底層で発見されたより小型の標本です。  

     オヴィラプトル類は、白亜紀後期の中国やモンゴルの、乾燥から半乾燥環境で発見される最もありふれた恐竜とされています。  

     今回は、乾燥し風の強い環境のバルウンゴヨット層と、より湿度が高い河川環境のネメグト層の両方で発見されており、営巣地は河川の近くだったようです。  



  2. References:
  3.  
  4. Fanti, F., Currie, P.J. & Badamgarav, D. 2012
  5. New Specimens of Nemegtomaia from the Baruungoyot and Nemegt Formations (Late Cretaceous) of Mongolia. 
  6. PLoS ONE 7(2): e31330 
  7. doi:10.1371/journal.pone.0031330

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 アルヴァレスサウルス類の祖先が樹上性だったのではないかとする論文が報告されています。

 モンゴルで発見されたアルヴァレスサウルス類(Parvicursoridae)、Ceratonykus oculatus (ケラトニクス・オクラツス)の脳函の解析から、視力や聴力に優れていたことがわかったもの。

 ただ、視力や聴力が優れていると、なぜ樹上性になるのかについては、要旨だけから詳細は不明です。

 

 なお、Ceratonykus oculatus  は、モンゴルにある白亜紀後期の地層(Baruungoyot Formation)で、下図に示した頭部などの化石が発見され、今回の論文の筆頭著者(V. R. Alifanov)とバルスボルトにより、2009年に記載されました。

 この論文では、アルヴァレスサウルス類を獣脚類とすることに疑問を示していますが、派生形質の特徴によるもので、分岐学的な分析によるものではありません。

 

 下の図は、発見された化石と復元イメージ。眼窩が大きくて、種小名が表すように、目が大きかったようです。スケールが2センチですから、ずいぶん小さく、鳥類との関連が強かったとする説もあります。

 他のアルヴァレスサウルス類と比較して、大たい骨が短いなどの特徴があります。

 

Ceratonykus_oculatus.jpg 

  1. References:
  2.   
  3. V. R. Alifanov and S. V. Saveliev, 2011
  4. Brain structure and neurobiology of Alvarezsaurians (Dinosauria), exemplified by Ceratonykus oculatus(Parvicursoridae) from the Late Cretaceous of Mongolia
  5. Paleontological Journal 45(2): 183-190
  6. DOI: 10.1134/S0031030111020031
  7.   
  8. V. R. Alifanov and Barsbold, 2009.
  9. Ceratonykus oculatus gen. et sp. nov., a new dinosaur (?Theropoda, Alvarezsauria) from the Late Cretaceous of Mongolia. 
    Paleontological Journal (English edition). 43(1), 94-106 
  10. DOI: 10.1134/S0031030109010109
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