カザフスタンの最新ニュース

カザフスタンの翼竜産地

 カザフスタンにあるアラル海地域の北東部からは、白亜紀後期の5つの翼竜産地が知られています。そのあたり、当時の古環境などを含め、報告されています。

 全てが、最も派生的で大型種が含まれるアズダルキダエ(Azhdarchidae、アズダルコ科)で、Aralazhdarcho bostobensis Samrukia nessovi が見つかっています。Samrukia については、鳥ではなく大型翼竜、Samrukia(2011年11月)で紹介しています。

 サントニアンからカンパニアン初期にかけて、この海岸平野に近い浅瀬は、古代アジア大陸からの強風による上昇気流があり、特に大型だったアズダルキダエには好まれたようです。

 もっともその風のため、リン酸塩が集中的に蓄積したり、乾燥化の原因になったとされています。





  1. References:
  2.  
  3. Alexander Averianov, Gareth Dyke, Igor Danilov & Pavel Skutschas (2015) 
  4. The paleoenvironments of azhdarchid pterosaurs localities in the Late Cretaceous of Kazakhstan. 
  5. Zookeys 483: 59-80 
  6. doi: 10.3897/zookeys.483.9058
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 恐竜の学名が、その後の発見や研究によって、変更されることは、時々あります。

 今回、カザフスタンで発見された幼体のランベオサウルス類についての報告があります。

 最初に記載されたProcheneosaurus(プロケネオサウルス)属ではなくて、新しく、Kazaklambia (カザクラムビア)属が提唱されています。

 ただし、幼体化石であり、成長段階の違いを考慮すると、新たな発見で再評価される可能性もありますね。

 
 白亜紀後期の地層で発見され、1968年に、Procheneosaurus 属の新種として、P. convincens として記載されました。  

 しかし、北米種である プロケネオサウルスは、コリトサウルスやヒパクロサウルス、ランベオサウルスの幼体と考えられ、その属名は不安定とされています。  

 他の属との形態的な違いから、かわりの新しい属名として、Kazaklambia が提唱され、新しい学名は、k. convincens となります。

  ほぼ完全な化石が見つかっており、系統的には、ランベオサウリナエ(Lambeosaurinae)の基盤的な位置づけです。


  1. References:
  2.  
  3. Phil R. Bell & Kirstin S. Brink (2013) 
  4. Kazaklambia convincens comb. nov., a primitive juvenile lambeosaurine from the Santonian of Kazakhstan. 
  5. Cretaceous Research (advance online publication) 
  6. doi:10.1016/j.cretres.2013.05.003,
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 カザフスタンにある白亜紀後期の地層で発見されたティラノサウルス類(tyrannosaurine)の歯骨化石について報告されています。 中央アジアで初めての tyrannosaurine とされています。

 1950年に発見された化石で、論文のタイトルは"忘れ去られた恐竜"で、全文が読めます。派生的な tyrannosaurine と考えられています。 
 

  1. References:
  2.  
  3. A.O. Averianov, H.-D. Sues and P.A. Tleuberdina (2012) 
  4. The forgotten dinosaurs of Zhetysu (Eastern Kazakhstan; Late Cretaceous). 
  5. Proceedings of the Zoological Institute RAS 316 (2): 139-147
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2つの新種恐竜

 Bernissart Dinosaurs and Early Cretaceous Terrestrial Ecosystems(Indiana University Press)に、2つの新種恐竜が記載されているそうです。インディアナ大出版局に、目次などがあります。

 最初は、中央アジア、カザフスタンにある白亜紀後期(Santonian から Campanian)の地層(Bostobinskaya Formation)で発見された基盤的ハドロサウルス類、 Batyrosaurus rozhdestvenskyi です。

 次は遼寧省にある白亜紀前期の地層(Yixian Formation )で発見された基盤的オルニトミモサウルス類、Hexing qingyi です。
 
 

  1. References:
  2.  
  3. ?Pascal Godefroit, François Escuillié, Yuri L. Bolotsky, and Pascaline Lauters, 2012. 
  4. A new basal hadrosauroid dinosaur from the Upper Cretaceous of Kazakhstan 
  5. Godefroit, P. (ed.), p. 334-358, Bernissart Dinosaurs and Early Cretaceous Terrestrial Ecosystems(Indiana University Press) 
  6.   
  7. Jin Liyong, Chen Jun, and Pascal Godefroit. 2012. 
  8. A new basal ornithomimosaur (Dinosauria: Theropoda) from the Early Cretaceous Yixian Formation, northeast China 
  9. Godefroit, P. (ed.), p. 466-487, Bernissart Dinosaurs and Early Cretaceous Terrestrial Ecosystems(Indiana University Press)
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鳥ではなく大型翼竜、Samrukia

 8月に、恐竜と共存した巨大鳥類、Samrukia nessovi で紹介したSamrukia nessovi は、大型翼竜とする論文が報告されています。eurasianet が紹介しています。

 カザフスタンにある白亜紀後期(約8000万年前)の地層で発見された27.5センチを超えるという歯がない下顎枝(mandibular rami)化石から、ダレン・ナイシュらが報告しました。

 走鳥型と飛行型の復元イラストが発表されましたが、今回の報告では鳥類の特徴は無く、翼竜としています。

 

 ただ、鳥類とする記載論文はまだ印刷中で、翼竜とする論文が早く印刷されると、それが最初となりそうです。

 しかし、翼竜とする論文は新種としての記載要件を満たしていないようで、混乱が生じています。

 

  1. References:
  2.  
  3. Eric Buffetaut, 2011
  4. Samrukia nessovi, from the Late Cretaceous of Kazakhstan: A large pterosaur, not a giant bird
  5. Annales de Paléontologie In Press
  6. doi:10.1016/j.annpal.2011.10.001
  7.  
  8. Darren Naish et al. 2011
  9. A gigantic bird from the Upper Cretaceous of Central Asia
  10. Biol. Lett. Published online before print August 11, 2011,
  11. doi: 10.1098/rsbl.2011.0683
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 南カザフスタンにある白亜紀後期の地層で発見された、ダチョウの2倍近くもある下アゴの化石は、最大級の鳥類だったとする論文が報告されています。

 ScientificAmerican に移行した、著者ダレン・ナイシュのブログ Tetrapod Zoology で紹介されています。

 最初は、オヴィラプトルサウルスと思ったそうです。しかし、下アゴに完全に歯はありませんでした。不完全ですが、27.5cm もあり、完全だと30cmはあったとされています。

 学名は、 Samrukia nessovi です。 系統的には、基盤的な Ornithuromorpha に位置づけられています。現生鳥類へとつながるクレードです。

 恐竜時代の巨大鳥類としては、フランスの白亜紀の地層から Gargantuavis philoinosが見つかっており、2例目となります。

 ダチョウ以外にも巨大鳥類がいたことから、鳥類が巨大化したのは、現生鳥類(Neornithes)以外に、最低1回はあったとされています。

 この時期、必ずしも非鳥類型恐竜だけが、地上を制覇していたわけではないようです。

 

 図は、Samrukia nessovi の復元イメージ( Image by John Conway)。スケールの全長は1m。

 部分的な化石からの再現のため、飛べたかどうかは不明です。よって、走鳥型と飛行型の2つが描かれています。小さな鳥は、当時の典型的な鳥類です。

 飛行型の場合は翼開長が4メートルほど、走鳥型の場合は体高2-3m、体重50Kgほどだったとされています。

 

 

Samrukia nessovi.jpg

 

 

 

  1. References:
  2.  
  3. Darren Naish et al., 2011
  4. A gigantic bird from the Upper Cretaceous of Central Asia
  5. Biology Letters Published online before print August 11, 2011
  6. doi: 10.1098/rsbl.2011.0683
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