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鳥ではなく大型翼竜、Samrukia

 8月に、恐竜と共存した巨大鳥類、Samrukia nessovi で紹介したSamrukia nessovi は、大型翼竜とする論文が報告されています。eurasianet が紹介しています。

 カザフスタンにある白亜紀後期(約8000万年前)の地層で発見された27.5センチを超えるという歯がない下顎枝(mandibular rami)化石から、ダレン・ナイシュらが報告しました。

 走鳥型と飛行型の復元イラストが発表されましたが、今回の報告では鳥類の特徴は無く、翼竜としています。

 

 ただ、鳥類とする記載論文はまだ印刷中で、翼竜とする論文が早く印刷されると、それが最初となりそうです。

 しかし、翼竜とする論文は新種としての記載要件を満たしていないようで、混乱が生じています。

 

  1. References:
  2.  
  3. Eric Buffetaut, 2011
  4. Samrukia nessovi, from the Late Cretaceous of Kazakhstan: A large pterosaur, not a giant bird
  5. Annales de Paléontologie In Press
  6. doi:10.1016/j.annpal.2011.10.001
  7.  
  8. Darren Naish et al. 2011
  9. A gigantic bird from the Upper Cretaceous of Central Asia
  10. Biol. Lett. Published online before print August 11, 2011,
  11. doi: 10.1098/rsbl.2011.0683



 南カザフスタンにある白亜紀後期の地層で発見された、ダチョウの2倍近くもある下アゴの化石は、最大級の鳥類だったとする論文が報告されています。

 ScientificAmerican に移行した、著者ダレン・ナイシュのブログ Tetrapod Zoology で紹介されています。

 最初は、オヴィラプトルサウルスと思ったそうです。しかし、下アゴに完全に歯はありませんでした。不完全ですが、27.5cm もあり、完全だと30cmはあったとされています。

 学名は、 Samrukia nessovi です。 系統的には、基盤的な Ornithuromorpha に位置づけられています。現生鳥類へとつながるクレードです。

 恐竜時代の巨大鳥類としては、フランスの白亜紀の地層から Gargantuavis philoinosが見つかっており、2例目となります。

 ダチョウ以外にも巨大鳥類がいたことから、鳥類が巨大化したのは、現生鳥類(Neornithes)以外に、最低1回はあったとされています。

 この時期、必ずしも非鳥類型恐竜だけが、地上を制覇していたわけではないようです。

 

 図は、Samrukia nessovi の復元イメージ( Image by John Conway)。スケールの全長は1m。

 部分的な化石からの再現のため、飛べたかどうかは不明です。よって、走鳥型と飛行型の2つが描かれています。小さな鳥は、当時の典型的な鳥類です。

 飛行型の場合は翼開長が4メートルほど、走鳥型の場合は体高2-3m、体重50Kgほどだったとされています。

 

 

Samrukia nessovi.jpg

 

 

 

  1. References:
  2.  
  3. Darren Naish et al., 2011
  4. A gigantic bird from the Upper Cretaceous of Central Asia
  5. Biology Letters Published online before print August 11, 2011
  6. doi: 10.1098/rsbl.2011.0683



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