手取層群(Valanginian-Barremian)、北陸の最新ニュース

 岐阜県高山市荘川町にある白亜紀前期の手取層群で、トリティロドン(単弓類のキノドン類)の下あごの歯の化石が発見されたそうです。読売が伝えています。

 トリティロドンの化石は、かつて白山市でにある約1億3000万年前の地層で発見されています。

 今回の地層年代は、約1億1700万年前とされ、この年代まで生息していたことが確認できたとされています。




桑島化石調査隊、隊員募集

 あなたも化石博士になりませんか。石川県の白山市では、「桑島化石調査隊」の隊員を募集しています。毎日が紹介しています。

 今年で7年目になり、年数回のクリーニングや化石のレプリカづくり、講演会などが予定されてます。

 対象は小学4年生以上で、応募は、6月1日までです。6月11日か18日の説明会へ参加は必須だそうです。詳細は、白山市をどうぞ。




 福井県勝山市にある白亜紀前期(約1億2000万年前)の地層で、イグアノドン類のものとみられる左右の下顎などの化石が発見されたと、福井県立恐竜博物館が発表しています。

 2010年度の第3次恐竜化石発掘調査で発見された化石で、歯骨や同椎、仙椎に坐骨、尾骨です。福井県立恐竜博物館福井新聞が伝えています。化石は、23日から5月10まで、同博物館で展示されます。

 以前発見されたフクイサウルスとは違う特徴がみられ、新種の可能性が高いとされています。また、尾椎には、獣脚類に噛まれたとみられる穴や溝があるそうです。

 

 比較的小型種だったようで、Wikipedia によると、G・ポールは、 The Princeton Field Guide to Dinosaurs(Princeton University Press)で、Fukuisaurus tetoriensis の体長は4.5メートルとしています。 

 記載論文では、ハドロサウルス類には属さないイグアノドン類(non-hadrosaurid iguanodontian)とされたはずですが、ここでは、基盤的ハドロサウルス類(Hadrosauroidea)とされています。




 丹波や鳥羽などで日本の6箇所で発見された竜脚類の歯の化石について、比較した論文が報告されています。

 単離した歯なので種類まではわかりませんが、白亜紀前期(Aptianより前)には、基盤的ティタノサウルス形類がいたのではないかとされています。ブラキオサウルス類(Brachiosauridae)が含まれている可能性も示唆しています。

 

 白亜紀前期の竜脚類の主な系統としては、新竜脚類(Neosauropoda)のうち、テイタノサウルス形類とディプロドクス類が考えられます。

 そのうち、ティタノサウルス形類とすれば、テイタノサウルスが分岐したのが、Aptian とされていますから、今回の歯の主としてはもっともなことでしょう。もうひとつの系統、ディプロドクス類の歯の可能性についても考察されています。 

 

 下は、今回分析された歯の化石の一部。

 Aは鳥羽(松尾層群)、BとCは小久(いわき、双葉層群)、DとEは丹波(篠山層群)で発見された歯の化石。その他に、論文から、瀬林(群馬、山中層群)、桑島と北谷(手取層群)のあわせて6箇所で発見された化石を分析しています。

 時代的には、鳥羽と瀬林、桑島に北谷が白亜紀前期(Aptianより前)で、丹波が Aptian から Cenomanian 、いわきが白亜紀後期(late Coniacian)です。

 "peg-like"とされていますが、丹波の歯はかなり長くて細いですね。 丹波では、竜脚類の歯は26本見つかっており、いずれもテイタノサウルス形類のものとされています。

 

saegusa_2011.jpg

 

 参考:アンゴラ初の恐竜化石、アンゴラティタンは残存種 (竜脚類の系統関係)

    歯だけの新種の危うさ

 

 

References:


  1. HARUO SAEGUSA and YUKIMITSU TOMIDA, 2011
  2. Titanosauriform teeth from the Cretaceous of Japan
  3. Anais da Academia Brasileira de Ciências (2011) 83(1): 247-265



フクイサウルスの幼体か

 勝山市北谷町にある白亜紀前期(約1億2000万年前)の地層から、イグアノドン類とみられる化石が発見されたそうです。

 時事通信によると、孵化から数週間ほどの化石で、フクイサウルスの幼体の可能性が高いとか。



 勝山市の北谷で発見されたイグアノドン類(Iguanodontian)が、フクイサウルス(Fukuisaurus tetoriensis)として新種記載されました。
 かつて、歯につけられていた名称(慣用名)ですが、正式記載されました。DINOSAUR Mailing List では久しぶりの名称復活にちょっと話題になっています。

 

  1. A NEW IGUANODONTIAN (DINOSAURIA: ORNITHOPODA) FROM THE LOWER CRETACEOUS KITADANI FORMATION OF FUKUI PREFECTURE, JAPAN
  2. YOSHITSUGU KOBAYASHI, YOICHI AZUMA
  3. Journal of Vertebrate Paleontology, 23(1), p. 166, 2003

 

 フクイサウルスのいくつかの特徴は、イグアノドン、オウラノサウルス、アルチリヌス(Altirhinus)に類似しているそうです。

 主に頭蓋骨の特徴による系統解析から、フクイサウルスは、ハドロサウルス類には属さないイグアノドン類(non-hadrosaurid iguanodontian)であり、イグアノドンとオウラノサウルスよりなるクレード(分類群)よりも、アルチリヌスやプロバクトサウルス、エオランビア(Eolambia)などよりなるより基盤的なクレードであることを示唆するとしています。

  広義のイグアノドン類(Iguanodontian)の、より原始的な種類のようです。Dinosauriconでは、スティラコステルナ(Styracosterna)に位置付けられています。




カテゴリーの系統関係は、概要です。詳しくは、脊椎動物の系統関係をどうぞ
 

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