松尾層群(Valanginian-Barremian)、鳥羽の最新ニュース

 丹波や鳥羽などで日本の6箇所で発見された竜脚類の歯の化石について、比較した論文が報告されています。

 単離した歯なので種類まではわかりませんが、白亜紀前期(Aptianより前)には、基盤的ティタノサウルス形類がいたのではないかとされています。ブラキオサウルス類(Brachiosauridae)が含まれている可能性も示唆しています。

 

 白亜紀前期の竜脚類の主な系統としては、新竜脚類(Neosauropoda)のうち、テイタノサウルス形類とディプロドクス類が考えられます。

 そのうち、ティタノサウルス形類とすれば、テイタノサウルスが分岐したのが、Aptian とされていますから、今回の歯の主としてはもっともなことでしょう。もうひとつの系統、ディプロドクス類の歯の可能性についても考察されています。 

 

 下は、今回分析された歯の化石の一部。

 Aは鳥羽(松尾層群)、BとCは小久(いわき、双葉層群)、DとEは丹波(篠山層群)で発見された歯の化石。その他に、論文から、瀬林(群馬、山中層群)、桑島と北谷(手取層群)のあわせて6箇所で発見された化石を分析しています。

 時代的には、鳥羽と瀬林、桑島に北谷が白亜紀前期(Aptianより前)で、丹波が Aptian から Cenomanian 、いわきが白亜紀後期(late Coniacian)です。

 "peg-like"とされていますが、丹波の歯はかなり長くて細いですね。 丹波では、竜脚類の歯は26本見つかっており、いずれもテイタノサウルス形類のものとされています。

 

saegusa_2011.jpg

 

 参考:アンゴラ初の恐竜化石、アンゴラティタンは残存種 (竜脚類の系統関係)

    歯だけの新種の危うさ

 

 

References:


  1. HARUO SAEGUSA and YUKIMITSU TOMIDA, 2011
  2. Titanosauriform teeth from the Cretaceous of Japan
  3. Anais da Academia Brasileira de Ciências (2011) 83(1): 247-265
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