他の化石産出地(日本)の最新ニュース

 北海道むかわ町にある白亜紀後期(約7200万年前)の地層で発見されたモササウルスが新種記載されています。

 論文はオープンアクセスで、プレスリリースでわかりやすく紹介されています。

 ハリサウリナエ(Halisaurinae、亜科)のPhosphorosaurus 属の新種とされ、P. ponpetelegans (フォスフォロサウルス・ポンペテレガンス)と命名されています。

 日本で4番目の新種のモササウルスとなります。  モササウルスとしては初めて、立体視ができる両眼視の構造が確認されています。
 立体視は、獲物を狙うのに有利なのですが、今回の新種は比較的小型で、遊泳能力も高くなく、別の目的があったようです。

 両眼視は、単眼視に比べ、光の受容体が多く暗視に適した構造であることから、その目的は、夜行性だったのではないかと考えられています。 大型モササウルスが活動していない夜に行動したというわけです。

 夜行性については、中生代海生爬虫類として、初めて示唆されたグループとされています。

 暗視に適した構造というのは、現生のヘビなどからの類推ですが、夜だけではなく、昼でも暗い深い海で役に立った可能性もありますね。


 


  1. References:
  2.  
  3. Takuya Konishi, Michael W. Caldwell, Tomohiro Nishimura, Kazuhiko Sakurai & Kyo Tanoue, 2015 
  4. A new halisaurine mosasaur (Squamata: Halisaurinae) from Japan: the first record in the western Pacific realm and the first documented insights into binocular vision in mosasaurs insights into binocular vision in mosasaurs 
  5. Journal of Systematic Palaeontology, Published online: 07 Dec 2015
  6. DOI:10.1080/14772019.2015.1113447 
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 Historical Biology 28(1-2)は、科博の冨田幸光博士、退官記念論文集です。

 さすがに哺乳類の論文が多いのですが、その中から、恐竜と翼竜関係の論文を紹介します。いずれも、部分的な化石のためか、種の記載には至っていません。

 最初は、熊本の御船層群で発見されたオルニトミモサウリアについて。

 日本の白亜紀後期の地層からは、初のオルニトミモサウリアで、東アジアの半乾燥気候下で棲息していたとされています。  

 続いて、石川県白山市にある白亜紀前期の桑島層からの鳥脚類化石について。  

 イグアノドンティア(歯と頭部)やアルパロフォサウルスとは異なる小型鳥脚類(上顎)、不確定な鳥脚類化石について。  

 最後は、翼開長6.8メートルと、アジア最大の翼竜について。  

 三笠にある白亜紀後期(サントニアン-カンパニアン前期)の地層(蝦夷層群)で発見された、日本初の翼竜化石標本(NSM PV15005) を再記載したもの。プテラノドンチダエ(科)に類似しているようです。


 


  1. References:
  2.  
  3. Naoki Ikegami (2016) 
  4. The first record of an ornithomimosaurian dinosaur from the Upper Cretaceous of Japan. 
  5. Historical Biology 28(1-2): 264-269 
  6. DOI:10.1080/08912963.2015.1025389 
  7.  
  8. Paul M. Barrett & Tomoyuki Ohashi (2016) 
  9. Ornithischian dinosaur material from the Kuwajima Formation (Tetori Group: Lower Cretaceous) of Ishikawa Prefecture, Japan. 
  10. Historical Biology 28(1-2): 280-288 DOI:10.1080/08912963.2015.1032273 
  11.  
  12. Alexander W.A. Kellner, Fabiana R. Costa, Xiaolin Wang & Xin Cheng (2016) 
  13. Redescription of the first pterosaur remains from Japan: the largest flying reptile from Asia. 
  14. Historical Biology 28(1-2): 304-309 
  15. DOI:10.1080/08912963.2015.1028929
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 鹿児島県下甑(しもこしき)島にある役8000万年前の白亜紀後期の地層から、竜脚類の歯の化石発見されています。西日本新聞などが伝えています。  

 ネメグトサウルスの歯に似ているとの話もあります。 下甑島からは、獣脚類の歯やケラトプス類の歯の化石も発見されています。
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 鹿児島県の下甑島(こしきじま)にある白亜紀後期の姫浦層群で発見された獣脚類の歯化石について、論文として報告されています。 

 たとえ種不明の歯1本でも、きちんと論文として報告されるというのは、大切なことですね。

 2009年6月のの古生物学会で報告された標本でしょうか。ここでは、2010年にも獣脚類の歯が見つかっています。

 時代は、中期カンバニアンとされ、特定の獣脚類のクレードにみられる特徴がないため分類不能で、単に獣脚類とされています。

 今年2月には、下甑島から、ケラトプス類の歯根化石が見つかったと報道されており、まだまだ出てくるかもしれませんね。



  1. References:
  2.  
  3. Takanobu Tsuihiji, Toshifumi Komatsu, Makoto Manabe, Yuka Miyake, Miki Aramaki, and Hiromi Sekiguchi (2013) 
  4. Theropod Tooth from the Upper Cretaceous Himenoura Group in the Koshikijima Islands, Southwestern Japan. 
  5. Paleontological Research 17(1):39-16. 2013 
  6. doi: http://dx.doi.org/10.2517/1342-8144-17.1.39
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 鹿児島県薩摩川内市、下甑島(しもこしきじま)にある白亜紀後期(約8000万年前)の地層で、ケラトプス類の化石が発見されたそうです。

 6月に開催される日本古生物学会2013年年会(熊本)で報告される予定です。47NEWS が伝えています。

 2011年に発見された1センチほどの歯の一部の化石1点で、角竜類の中で最も進化したケラトプス類のものとされています。

 ケラトプス類は、国内で初めての発見で、アジアでは、ウズベキスタン、中国に続いて、3例目だそうです。

 
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 和歌山県立自然博物館では、特別展「発見!モササウルス」を開催します。2月9日から、3月31日までです。

 白亜紀後期(約7500万年前)の地層から発見された化石のクリーニング作業を実演し、最新情報や、発見から発掘、クリーニングまでのエピソードを紹介するそうです。
 
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爬虫類の皮膚痕化石/天草

 熊本県天草市御所浦町にある白亜紀後期(約9800 万年前)の御所浦層群唐木崎層で発見された爬虫類の皮膚痕化石について、発表されています。

 御所浦白亜紀資料館読売などが伝えています。ハドロサウルス類やコリストデラ類の皮膚痕の可能性があるそうです。

 爬虫類の皮膚痕化石としては、国内2例目とされています。同資料館で一般公開されています。

 2001年に一部を発見したのは、当時小学校の1年生の少年だったそうですすね。
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イルカ化石発掘/鬼怒川

 宇都宮市を流れる鬼怒川でのイルカの化石の発掘の様子、下野新聞が伝えています。先に、クジラ化石が発見された場所です。 

 約1000万年前の地層で、歯の化石も見つかり、イルカの祖先にあたるケントリオドンではないかとされています。

 化石は来年夏にも、栃木県立博物館で展示される予定だそうです。

 
 
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 長崎県の野母崎地区にある白亜紀後期(約8400万年前)の地層(三ツ瀬層)から、翼竜化石が発見されたそうです。毎日読売などが伝えています。

 最初の化石は2009年に見つかったもの。翼竜の同一個体の化石がまとまって見つかったのは国内で初めてとされています。

 翼開長は3-4メートル。アズダルコ類ではないかとされています。 化石は、長崎市内や福井県立恐竜博物館で展示される予定です。

 3月にも、同じ野母崎地区にある三ツ瀬層から発見されたハドロサウルス類の化石が報告されています。
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 長崎市北浦町にある白亜紀後期(約8400万年前) 三ツ瀬層から発掘された鳥脚類の化石について、47Newsなどが紹介しています。 "発掘"とあるように、すでに発見されていた化石です。  

 右大腿骨の上半分とされ、推定体長は6メートルで、ハドロサウルス類ではないかとされています。長崎市科学館などで公開されます。

 2010年には、別の場所で左大腿骨のひざ頭部分が発掘され、今年4月には、今回の発掘作業がニュースになりました。
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 和歌山県有田市にある白亜紀前期(1億3000万年前)の湯浅層で発見されたワニの歯の化石、和歌山県立自然博物館朝日が写真とともに紹介しています。  

 昨年5月、小学生が遠足で見つけたもの。歯冠部分で、大きさは7ミリほど。今日から、同博物館で展示されます。

 化石を発見した桑山君、恐竜化石発見が夢だそうですが、福井県勝山市の恐竜化石を多産する露頭も、ワニ化石発見がきっかけ。付近で見つかるかも知れませんね。
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セミ化石発見/栃木

 栃木県にある「木の葉化石園」で、小学生がセミの化石を見つけたと朝日が伝えています。

 約30年前の地層が堆積する塩原湖成層からは、保存状態の良い多様な化石を産出しますが、セミ化石としては5体目だそうです。

 塩原のセミ化石としては小さな化石の標本室塩原の化石で紹介されています。美しい姿ですね。

 また、セミ化石としては、以下の論文が報告されています。オープンアクセスです。

 

  1. References:
  2.  
  3. 藤山 家徳, 1979
  4. Some Late Cenozoic Cicadas from Japan
  5. (日本産後期新生代のセミ化石について)
  6. Bulletin of the National Science Museum. Series C, Geology & paleontology 5(4), 139-152, 1979-12
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 北海道むかわ町にある白亜紀後期(約7000万年前)の地層で発見されたモササウルス類の化石について、苫小牧新報が伝えています。新種の可能性があるそうです。

 むかわ町は苫小牧の東にある町。むかわ町立穂別博物館が2009年に発見し、頭部や頚椎、肋骨などが見つかっています。 

 3日には、調査を進めている研究者によるモササウルス国際シンポも予定され、次のの講演が予定されています。

  1.  
  2. Michael W. Caldwell(カナダ・アルバータ大学・教授)  
  3.  「The Evolution and Origin of Mosasaurs(モササウルス類の起源と進化)」
  4.  
  5. 小西卓哉(カナダ・王立ティレル古生物学博物館・博士研究員)   
  6.  「近年のモササウルス類の研究成果および穂別産新標本のこれからについて」
  7.  
  8. 櫻井和彦(穂別博物館 学芸員)   
  9.  「穂別博物館所蔵のモササウルス化石」
  10.  
  11. 西村智弘(穂別博物館 普及員)   
  12.  「穂別地域の白亜系函淵層の層序とモササウルス類の産出層準」
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 和歌山県有田川町にある白亜紀後期(約7500万年前)の地層から、モササウルス類の前肢など約70点の化石が見つかったと発表されています。

 2006年に後肢も見つかっており、同一個体の両肢がそろうのは世界的にも稀とされています。

 和歌山県立自然博物館が紹介しています。21日から同博物館で展示されます。

 日本のモササウルス化石の発見例は、40例ほどだそうですが、今回の場所からは、下あごや肋骨なども見つかっており、全体の復元ができそうです。

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 たまには、日本の化石のニュースを。北九州市立いのちのたび博物館に、20年以上も前に寄贈されていた化石が、新種とわかったそうです。

 いのちのたび博物館朝日などに化石の映像がありますが、完全な形で残されています。細長い体で、背びれが分岐していないようですね。

  およそ1500万年前(中新世)の、コイの仲間(Cyprinidae.)の新種とされ、発見地にちなみ、Ikiculter chojabaruensis  (イキクルター・チョウジャバルエンシス)と命名されています。  

 その発見地は、淡水魚化石を多産する長崎県の壱岐の長者原。大正8年には、魚類化石の新種イキウス・ニッポニクスが発見されています。かつて大陸と地続きで、今の日本海のあたりには大きな淡水湖があったのです

 

           

  1. References:
  2. Yoshitaka Yabumoto, 2010
  3. Ikiculter chojabaruensis, a New Genus and Species of Cyprinid Fish from the Miocene of Iki Island, Nagasaki, Japan
    Paleontological Research 14(4):277-292. 2010
    doi: 10.2517/1342-8144-14.4.277
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