Tsagayan Formation(Maastrichtian)、アムール地方の最新ニュース

 後方に扇状の独特のトサカを持つ Olorotitan arharensis (オロロティタン・アルハレンシス)の頭部構造などについての報告があります。

 ロシア極東部にある白亜紀後期の地層で発見され、2003年に記載されたランベオサウルス類(lambeosaurine)です。

 ロシアでは最も完全な恐竜化石で、また、北米以外では最も完全なランベオサウルス類とされています。

 属名は、"gigantic swan(巨大なアヒル)" の意味です。

 

 今回は頭部と骨格について記載し、また、ランベオサウルス類の系統関係についても論じています。

 ランベオサウルス類は、頭部のトサカが特徴的で、近縁のランベオサウルスやコリトサウルスなどが目の上にトサカがあるのに対し、オロロテイタンでは後方に広がっています。

 

 図は、頭部復元図。

 後方に大きく広がるのは、鼻骨(Nasal)です。ランベオサウルスのトサカは、前上顎骨(Premaxilla)と鼻骨を大きくして形成しているのですね。

 しかし、実際は、鼻骨後ろの部分は完全に壊れているそうで、扇状のプレートの復元は推定です。

 

Olorotitan_arharensis.jpg 下は、ランベオサウリネ(lambeosaurine)の系統関係。

 オロロテイタンは赤線で示しています。

 分岐点(Node)Aが、ランベオサウリニ(lambeosaurine)で、Hがパラサウロロフィニ(Parasaurolophini) 、K がコリトサウリニ(Corythosaurini)です。

 

lambeosaurine.jpg 

  1. References:
  2.  
  3. Pascal Godefroit, Yuri L. Bolotsky, and Ivan Y. Bolotsky, 2011
  4. Osteology and relationships of Olorotitan arharensis, a hollowcrested hadrosaurid dinosaur from the latest Cretaceous of Far Eastern Russia
  5. Acta Palaeontologica Polonica in press available online 09 Sep 2011 doi:10.4202/app.2011.0051
  6.   
  7. Godefroit, Pascal; Bolotsky, Yuri; and Alifanov, Vladimir, 2003
  8. A remarkable hollow-crested hadrosaur from Russia: an Asian origin for lambeosaurines
  9. Comptes Rendus Palevol 2 (2): 143-151.
  10. doi:10.1016/S1631-0683(03)00017-4
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