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 再評価により、1885年に記載された、Hainosaurus bernardi は、Dollo, 1885, to Tylosaurus Marshとする論文が報告されています。

 ベルギーにある白亜紀後期(マーストリヒチアン)の地層で発見されたモササウルスです。

 ハイノサウルスは、ティロサウルスのジュニアシノニムになります。

 つまり、ティロサウルス属は、北大西洋環状盆地(North Atlantic Circle Basin)で、マーストリヒチアンからチューロニアンと、以前考えられていたよりも、地理的時間的に広く分布していたことになるとされています。



  1. References:
  2.  
  3. Paulina Jimenez-Huidobro & Michael W. Caldwell (2016) 
  4. Reassessment and reassignment of the early Maastrichtian mosasaur Hainosaurus bernardi Dollo, 1885, to Tylosaurus Marsh, 1872. 
  5. Journal of Vertebrate Paleontology (advance online publication) 
  6. DOI:10.1080/02724634.2016.1096275
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 モササウルスの化石から、蛋白質(コラーゲン)が発見されたと報告されています。

 今までは、 T.rex などの化石からの軟組織の発見が報告されていますが、今回の発見で、大型骨格が河川環境で堆積した場合だけではなく、比較的小型の骨格が浅い海という環境で堆積した場合でも保存されるとされています。

 

 ベルギーにある約7000万年前の地層で発見されたモササウルス、 Prognathodon の上腕骨化石( (IRSNB 1624 )を、電顕(SEM)やアミノ酸分析、抗体反応、シンクロトロン放射光による顕微赤外分光法(synchrotron radiation-based infrared microspectroscopy)などを用いて解析したもの。 

 複数の分析結果から、ファイバー状の骨組織から抽出された有機物は、骨組織で一般的なタイプ I コラーゲン又はその分解物ではないかとされています。

 こういう分析では、現生微生物のコンタミ(汚染)による影響が考えられますが、バク テリア由来のバイオフィルムとコラーゲン様蛋白のスペクトルと比較し、現生の微生物のコンタミによるものではないとされています。

 

 なぜ、 蛋白質が分解されずに保存されていたのかについての説明もあります。

 化石が見つかった地層(Ciply Phosphatic Chalk )の高濃度のリン酸塩と炭酸塩が骨の溶解や再沈殿を減らし、また、血管内部が速く鉱物化したことで、骨組織を微生物の分解の影響から守ったのではないかとされています。

 とすると、同じ堆積環境だった化石から、もっと多くの軟組織が見つかってもいいと思いますが・・・。

 

  

  1. References:
  2. Lindgren J, Uvdal P, Engdahl A, Lee AH, Alwmark C, et al. (2011)
  3. Microspectroscopic Evidence of Cretaceous Bone Proteins.
  4. PLoS ONE 6(4): e19445.
  5. doi:10.1371/journal.pone.0019445  
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