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ジュラ紀前期の大型翼竜

 多種多様な種類がいた翼竜ですが、ジュラ紀前期となるとまれで、2100万年間で、3属しか知られていないそうです。

 今回、英国にあるジュラ紀前期(トアルシアン)の地層で発見された標本が報告されています。

 推定翼開長は、1.6mから3.2mとされ、当時としては大型の翼竜です。
 
 


  1. References:
  2.  
  3. Michael O'Sullivan, David M. Martill & David Groocock (2013) 
  4. A pterosaur from the Jurassic Whitby Mudstone Formation, and the evolution of large body size in early pterosaurs. 
  5. Proceedings of the Geologists' Association (advance online publication) 
  6. http://dx.doi.org/10.1016/j.pgeola.2013.03.002,



 英国のサセックスとワイト島で発見されたノドサウルス類の歯の化石について報告されています。原稿ですが、全文が読めます。

 英国の白亜紀前期の地層からは初めての発見とされています。 ワイト島の歯は、おそらく、歯が見つかっていない Polacanthus foxii (ポラカントゥス・ホクシィ)のものではないかとされています。

 これらの歯は、北米で発見されているガストニアなどの歯に類似しているとされています。



  1. References:
  2.  
  3. William T. Blows and Kerri Honeysett (2013) 
  4. New nodosaurid teeth (Dinosauria, Ankylosauria) from the Lower Cretaceous of Southern England. 
  5. Acta Palaeontologica Polonica (in press) 
  6. doi: 10.4202/app.2012.0131



バルドサウルスの完全な骨格

 BBC などが、英国のワイト島で、バルドサウルス(Valdosaurus)のほぼ完全な骨格が発見されたと伝えています。

 二足歩行の鳥脚類で、白亜紀前期(約1億2800万年前)の地層からの発見です。ニュースのみで、論文報告はありません。
 



 英国ワイト島にある白亜紀初期の地層で発見された新種のアズダルコ類の翼竜が記載されています。全文が読めます。

 翼開長は75センチほどと比較的小型で、属名が、"ワイト島のドラゴン"を意味する、 Vectidraco daisymorrisae と命名されています。
 
 系統的には、アズダルコイデア( Azhdarchoidea)とされ、全体的に、タペジャラに似ているとされています。


 ほぼ成体とされる3次元的に保存された骨盤とその周辺の化石が見つかったもの。  

 骨盤の長さは4センチほどで、体長は35センチほど、翼開長は75センチほどと、比較的翼の短い翼竜とされています。4足歩行ができたようです。  

 白亜紀後期、バレミアンからアプチアンにかけて、西ヨーロッパでは、こういう小型のアズダルコ類の翼竜が棲んでいたとされています。  

 中国遼寧省の環境に類似しているはずですが、西ヨーロッパで翼竜の発見例が少ないのは、保存要因かもしれないとされています。


  1. References:
  2.  
  3. Darren Naish, Martin Simpson & Gareth Dyke (2013) 
  4. A New Small-Bodied Azhdarchoid Pterosaur from the Lower Cretaceous of England and Its Implications for Pterosaur Anatomy, Diversity and Phylogeny. 
  5. PLoS ONE 8(3): e58451. 
  6. doi:10.1371/journal.pone.0058451



 英国にあるジュラ紀中期の地層で発見された竜脚類の足跡化石について報告されています。  前脚部分に皮膚印象が残され、ジュラ紀中期としては、最初の恐竜の皮膚印象とされています。

 ヨークシャーにあるアーレニアンからバソニアンの地層からの発見で、後ろ脚から、Brontopodus 属(種不明)とされています。   

 5本指で、第1-3指に爪があり、おそらく皮膚で覆われているとされています。 ひとつの前脚には、多角形のウロコと、他で報告されている竜脚類の皮膚テクスチャの一部が残されているそうです。


  1. References:
  2.  
  3. Mike ROMANO & Martin A. WHYTE. 2012. 
  4. Information on the foot morphology, pedal skin texture and limb dynamics of sauropods: evidence from the ichnological record of the Middle Jurassic of the Cleveland Basin, Yorkshire, UK. 
  5. Zubia, 30: 45-92.



 英国にあるジュラ紀中期の地層で発見されたアベリサウルス類化石から、ローラシア大陸におけるジュラ紀中期の獣脚類の古生物地理学と進化について考察れています。

 従来、基盤的な小型テタヌラ類とされていた脛骨を 再解析し、初期のアベリサウルス類(Abelisauroidea)としています。
 
 全体の形態と派生形質の組み合わせは、オーストラリアで発見されたジュラ紀中期のアベリサウルス類、Ozraptorと類似しているそうです。

 ローラシア大陸での発見で、ゴンドワナ大陸以外では最古のアベリサウルス類の証拠とされています。

 このことから、少なくともジュラ紀中期までには、ローラシアとゴンドワナに分裂する前の超大陸・パンゲア大陸内で放散していたとされています。この仲間の放散は、以前考えられていたよりも早いようです。



  1. References:
  2.  
  3. Martín D. Ezcurra & Federico L. Agnolín (2012) 
  4. An abelisauroid dinosaur from the Middle Jurassic of Laurasia and its implications on theropod palaeobiogeography and evolution. 
  5. Proceedings of the Geologists' Association (advance online publication)



 イギリスとドイツにある白亜紀前期の地層(Cambridge Greensand Formation)で発見された新種の魚竜について報告されています。

 オフタルモサウルス類(Ophthalmosauridae)の系統とされ、このグループの多くが、ジュラ紀末の絶滅イベントを生き延びたとされています。  Tetrapod Zoology が紹介しています。  

 学名は、 Acamptonectes densus 。 大きな目を持つオフタルモサウルス(Ophthalmosaurus)と多くの特徴を共有しています。

 系統的には、オフタルモサウリダエ(Ophthalmosauridae)とされています。オフタルモサウリダエは、プラティプテリギウス(Platypterygiinae) とオフタルモサウリナエ(Ophthalmosaurinae)に大別されますが、後者の系統です

 オフタルモサウルス類(オフタルモサウリダエ)は、ジュラ紀後期に放散し、勢力を広げ、他の海生生物と異なり、ジュラ紀-白亜紀の絶滅イベント(JCB extinction event)の影響を受けたという証拠はなく、生き延びたとされています。  


 図は、ネオイクチオサウルス類(Neoichthyosauria)の系統関係を時間軸にプロットした図。
 元の図に、タクソン名を追加しています。

 今回の新種は、赤い矢印で示しています。多くのオフタルモサウルス類(オフタルモサウリダエ)が、ジュラ紀末を生き延びています。
 


o.jpg 


  1. References:
  2.  
  3. Fischer V, Maisch MW, Naish D, Kosma R, Liston J, et al. (2012) 
  4. New Ophthalmosaurid Ichthyosaurs from the European Lower Cretaceous Demonstrate Extensive Ichthyosaur Survival across the Jurassic-Cretaceous Boundary. 
  5. PLoS ONE 7(1): e29234. 
  6. doi:10.1371/journal.pone.0029234




足跡化石にさらに2つの足跡

 英国にあるワイト島で、1つの足跡化石に、2つの足跡がついた化石が発見されています。ポーツマス大が紹介していますが、BBC のほうが、 実物に近いイメージです。

 鳥脚類の大きな足跡のへりを、小型獣脚類が踏んだ跡を見たことがありますが、3つが一緒になったのは初めてです。当時は、同じ場所に、それだけ多様な恐竜がいたのでしょう。

 ワイト島といえば、そこをフィールドとするポーツマス大のスウィートマン(Steve Sweetman.)博士です。彼が、海岸にある白亜紀前期(約1億3000万年前)の地層で発見したもの。

 イグアノドンらしき鳥脚類の足跡化石(凸型)に、小型の鳥脚類と小型獣脚類の足跡が残されています。イグアノドン類が踏んでへこんだ跡を、あとの恐竜が、ほとんど同時に踏んだとされています。  




 基盤的竜脚形類、Pantydraco caducus の解剖学的特長などについて報告されています。

  英国にある三畳紀後期の地層で発見され、2003年に、Adam Yates により、テコドントサウルス類の新種、 Thecodontosaurus caducus として記載されました。その後、 2007年になって Pantydraco 属とされています。

 少なくとも3個体がみつかっており、頭部はほぼ完全です。

 

Pantydraco_caducus.jpg

 上のイラストは、グレゴリー・ポールによる復元骨格図。推定体長1.3メートルほどの個体が復元されています。

 白い部分が、化石が発見されている部分で、スケールは10センチ。体重は2.5kgほどとありますから、意外と軽いのですね。

 

 Adam Yates の論文では、4足歩行で復元されていたのですが、今回は2足歩行で復元されています。

 その理由として、後ろ足に比較して短い前肢、バランスをとるための伸びた尾から、十分に2足歩行できたと考えられています。

 

 

   References:


  1. Galton, Peter & Kermack, Diane, 2010.
    The anatomy of Pantydraco caducus, a very basal sauropodomorph dinosaur from the Rhaetian (Upper Triassic) of South Wales, UK.
    Revue de Paléobiologie 29 (2) : 341--404 (décembre 2010) (PDF)
  2. Yates, Adam M. (2003).
    A new species of the primitive dinosaur Thecodontosaurus (Saurischia: Sauropodomorpha) and its implications for the systematics of early dinosaurs
    Journal of Systematic Palaeontology 1 (1): 1-42.
     doi:10.1017/S1477201903001007
  3. Galton, Peter M.; Yates, Adam M; and Kermack, D. (2007).
    Pantydraco n. gen. for Thecodontosaurus caducus YATES, 2003, a basal sauropodomorph dinosaur from the Upper Triassic or Lower Jurassic of South Wales, UK.
    Neues Jahrbuch für Geologie und Paläontologie - Abhandlungen 243 (1): 119-125.
    doi:10.1127/0077-7749/2007/0243-0119



カテゴリーの系統関係は、概要です。詳しくは、脊椎動物の系統関係をどうぞ
 

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