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 プラテオサウルス(Plateosaurus engelhardti)は、40箇所を超える場所で見つかっているなど、三畳紀後期のヨーロッパでは、最もありふれた恐竜です。

 また、最もよく知られた基盤的な竜脚形類でもありますが、今まで、幼体の標本を見つかっていませんでした。

 今回、スイスで発見された初めての幼体標本が報告されています。予稿ですが、オープンアクセスです。

 見つかっているのは、遊離した頸部と背面の神経弓で、形態計測分析から推定した大腿骨の長さは、479-595mmと推定され、ほとんどの成体標本より大きいとされています。

 年齢とサイズが相関していない現象は、以前から組織学的データだけに基づいていたプラテオサウルスにおける発生可塑性(developmental plasticity)仮説を支持するとしています。

 発生可塑性とは、生物が、環境条件に応じて形態などを変化させる能力のことです。 また、代替仮説として、異なる種の存在や、性的二形も示唆されています。


  1. References:
  2.  
  3. Hofmann R, Sander PM. (2014) The first juvenile specimens of Plateosaurus engelhardti from Frick, Switzerland: Isolated neural arches and their implications for developmental plasticity in a basal sauropodomorph. PeerJ PrePrints 2:e325v1
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 花を咲かせる種子植物(顕花植物)の一大グループ、被子植物が出現したのは、ジュラ紀(1億4000万年前)と考えられています。

 しかし、今回、これを1億年もさかのぼる三畳紀中期の花粉化石が報告されています。 フリーアクセスです。  

 ミツバチの登場まで1億年ほどかかるので、受粉していたのは、コガネムシ類ではないかと、チューリッヒ大が紹介しています。

 以前から三畳紀の中頃の被子植物の花粉化石は見つかっています。 

 起源が三畳紀とすれば、裸子植物より繁殖に有利な点が多いとされる被子植物、爆発的に進化する白亜期中頃まで、なぜもたもたしていたのでしょうか。


 種子植物(顕花植物)のうち、種になる胚珠が子房におおわれているのが被子植物で、胚珠がむき出しなのが裸子植物です。  

 今でこそ、陸上植物種の9割が被子植物と言われていますが、中生代は、裸子植物が優勢でした。 

  今回報告されているのは、スイスにある三畳紀中期(2億4720万年前-2億4200万年前、アニシアン)の地層の掘削コアから発見された花粉化石で、被子植物の花粉に必要な全ての特徴を備えているそうです。  

 しかし、中性代前半の連続的な化石記録が乏しいことなどから、被子植物のような(angiosperm-like)花粉とされ、被子植物のステムグループに近いと考えられています。  6つの異なるタイプの花粉があり、多様化が進んでいたと考えられています。



  1. References:
  2.  
  3. Peter A. Hochuli and Susanne Feist-Burkhardt (2013). 
  4. Angiosperm-like pollen and Afropollis from the Middle Triassic (Anisian) of the Germanic Basin (Northern Switzerland).
  5. Frontiers in Plant Science. (advance online publication 
  6. DOI: 10.3389/fpls.2013.0034
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