ポルトガルの最新ニュース

 ツリアサウリア(Turiasauria)は、真竜脚類のクレードで、ジュラ紀中期から白亜紀前期( バトニアン からアプティアン早期)までと、比較的長い期間分布してました。

 代表種は、Turiasaurus riodevensis の頭部構造と系統関係(2012年3月)で紹介していますが、ヨーロッパ最大級とされる竜脚類です。

 幾つかの種は、ハート型の歯を持っているとのことで、このあたり、Science の論文(PDF)に映像があります。
 
 今回、ポルトガルにあるジュラ紀後期の地層で見つかった、これらの仲間のものとされる歯の化石について報告されています。

 43の歯の化石から、3つの形態型が示され、歯の型状に変化が観察されるのは、他の竜脚類で歯列にそって、へら状/スプーン状と、その形態的に変化があることと一致するとされています。


 



  1. References:
  2.  
  3. Pedro Mocho, Rafael Royo-Torres, Elisabete Malafaia, Fernando Escaso, Bruno Silva & Francisco Ortega (2015) 
  4. Turiasauria-like teeth from the Upper Jurassic of the Lusitanian Basin, Portugal. 
  5. Historical Biology (advance online publication) 
  6. DOI:10.1080/08912963.2015.1049948
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 これまで、最古のヘビ化石は、白亜紀前期(約1億年前)の地層からでした。 

 もっとも、その形態や系統が多様であることから、ヘビの起源はより古く、白亜紀の化石は適応放散したものと考えられていました。

 今回、従来より7000万年ほど古い、英国などにある白亜紀前期(1億6700万年から1億4300万年前)の地層から、最古のヘビ化石とされる4種の新種が記載されています。Nature Asiaが紹介しています。

 これらの頭部に、現生のヘビに似た重要な特徴が既に見られることから、従来説と異なり、細長い胴体よりも頭部の進化が先立ったのではないかとされています。

 また、今回の発見から、 ヘビ類は ・・・


 


  1. References:
  2.  
  3. Michael W. Caldwell, Randall L. Nydam, Alessandro Palci & Sebastián Apesteguía (2015) 
  4. The oldest known snakes from the Middle Jurassic-Lower Cretaceous provide insights on snake evolution. 
  5. Nature Communications 6, Article number: 5996 
  6. doi:10.1038/ncomms6996
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 いわゆる科レベルのデイプロドキダエ(Diplodocidae)となると、モリソン層以外では、わずか2種しか知られててませんでした。

 ポルトガルのディンヘイロサウルス(Dinheirosaurus) と、タンザニアの トルニエリア(Tornieria)です。  また、白亜紀前期の地層で見つかっていないことから、ジュラ紀末で絶滅したと考えられていました。

  しかし、南米で白亜紀まで生き延びたディプロドクス類(2014年3月)で紹介しているように、最近、南米から報告され、一部は生き延びていたとされています。

 今回、ポルトガル唯一ディプロドキダエ、ディンヘイロサウルスと、新たなタクソンと思われる別の標本について報告されています。

 予備的な系統解析からは、ディンヘイロサウルスと新たな標本は、派生的なディプロドキダエとされ、モリソン層のデイプロドクスやバロサウルスにかなり近縁とされています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Pedro Mocho, Rafael Royo-Torres, Elisabete Malafaia, Fernando Escaso & Francisco Ortega (2014) 
  4. A preliminary evaluation of Diplodocidae record from the Upper Jurassic of Lusitanian Basin (W, Portugal). 
  5. IV CJIG, LEG 2014, Livro de Actas. Pereira, I; Amaral, F.; Vinhas, A. (Eds.). Pólo de Estremoz de UÉvora, 85-88.
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 ポルトガルにあるジュラ紀後期の地層(Alcobaça Formation)で発見された新種の鳥盤類が記載され、Eousdryosaurus nanohallucis (エオウスドリオサウルス・ナノハルシス)と命名されています。

 種小名の意味は、"小さい第1指"で、この系統での後ろ足の指の減少傾向を示しています。

 系統的には、ドリオサウリダエ(Dryosauridae、科)の基盤的な位置で、CallovosaurusDryosaurus そして Kangnasaurus と共に、多分岐とされています。

 イグアノドンティアの指骨パターン(phalangeal formula)は、2-3-4-5-0とされていますが、エオウスドリオサウルスの完全な後足の指骨パターンは1-3-4-5-0です。

 これは、ドリオサウリダエで推定されている共有派生形質で、より派生的な鳥盤類で並行的に生じた、後足の指の減少を示していると考えられています。





  1. References:
  2.  
  3. Fernando Escaso, Francisco Ortega, Pedro Dantas, Elisabete Malafaia, Bruno Silva, José M. Gasulla, Pedro Mocho, Iván Narváez & JosÉ L. Sanz (2014) 
  4. A new dryosaurid ornithopod (Dinosauria, Ornithischia) from the Late Jurassic of Portugal. 
  5. Journal of Vertebrate Paleontology 34(5): 1102-1112 
  6. DOI:10.1080/02724634.2014.849715
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 Zby atlanticus とは短い属名ですね。ポルトガルにあるジュラ紀後期の地層(Lourinhã Formation)で発見され、新種記載された竜脚類てず。

 系統的には、新竜脚類ではない真竜脚類とされ、スペインで発見された Turiasaurus riodevensis に近縁とされています。

 これまでポルトガルで発見されているジュラ紀後期の竜脚類(成体)は、すべて非常に大きな個体です。

 小型から中型の竜脚類がいない理由として、首の長いステゴサウルスの Miragaia longicollumなど、竜脚類以外の恐竜が、低い位置の植物を食べるというニッチを占有していたためかもしれないとされています。




  1. References:
  2.  
  3. Octávio Mateus, Philip D. Mannion & Paul Upchurch (2014) 
  4. Zby atlanticus, a new turiasaurian sauropod (Dinosauria, Eusauropoda) from the Late Jurassic of Portugal. 
  5. Journal of Vertebrate Paleontology 34(3): 618-634 
  6. DOI:10.1080/02724634.2013.822875
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 日本で恐竜の歯が見つかっても、鋸歯(ギザギザ)があるので獣脚類だ・・・なんて、子供でも分かりそうな話で終わったりします。

 しかし、獣脚類の歯は特徴的で、遊離した1本の歯の化石だけからもそれなりの系統解析ができるようです。もちろん、関連する骨格化石などの背景データが必要でしょう。

 今回紹介する論文では、141もの歯列ベースの形質(特徴)について解析されています。 

 中には、アベリサウリダエ(Abelisauridae、科)の歯も含まれ、ローラシア大陸におけるジュラ紀の最初の化石記録で、世界最古の記録とされています。

 このことから、ヨーロッパで、アベリサウリダエは白亜紀前期以前に十分放散していた可能性が示唆されています。


 ポルトガルにあるジュラ紀後期(Kimmeridgian-Tithonian)の地層(Lourinhã Formation)で発見された、4本の獣脚類の遊離歯です。  

 ローリンハ最大の歯は、Torvosaurus tanneri のものとされ、最小の歯は、Richardoestesia のものとされています。



  1. References:
  2.  
  3. Christophe Hendrickx & Octávio Mateus (2014) 
  4. Abelisauridae (Dinosauria: Theropoda) from the Late Jurassic of Portugal and dentition-based phylogeny as a contribution for the identification of isolated theropod teeth. 
  5. Zootaxa 3759 (1): 001-074 (Monograph) (pdf)
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 恐竜の卵化石は、各地で発見されていますが、卵と恐竜(胚)が関連付けられた例は、そう多くはありません。

 特に、鳥類以外の竜盤類では、竜脚形類のマッソスポンディルスとコエルロサウリア類の系統だけで、基盤的な獣脚類では知られていないそうです。

 今回、メガロサウルス類のトルボサウルス(Torvosaurus)のものとされる卵殻と胚が報告されています。今のところ、唯一の明確な基盤的獣脚類の胚とされています。

 非常に多孔質で孔が多く、卵を地中に埋めていた可能性が高いと、ナショジオ(日本語)が紹介しています。


 ポルトガル西部にあるジュラ紀後期の地層(Lourinhã Formation)の河川堆積層で発見された化石です。   

 今までのギャップを埋める発見で、竜盤類の卵殻の共有派生形質である単一の卵殻膜と針状形態を残しながら、ユニークな卵殻形態を持つとされています。  

 ちなみに、後期の獣脚類や現生鳥類では、外殻は2-3層になるそうです。


  1. References:
  2.  
  3. Ricardo Araújo, Rui Castanhinha, Rui M. S. Martins, Octávio Mateus, Christophe Hendrickx, F. Beckmann, N. Schell & L. C. Alves (2013) 
  4. Filling the gaps of dinosaur eggshell phylogeny: Late Jurassic Theropod clutch with embryos from Portugal. 
  5. Scientific Reports 3 : Article number: 1924 
  6. doi:10.1038/srep01924
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 ポルトガルにある白亜紀後期の地層で発見された恐竜の足跡化石が報告されています。 中生代のアルガルヴェ盆地からは初めての恐竜の足跡化石の報告です。

 足跡化石は、定期的に浅瀬や干潟となった大きな中州にある炭酸塩堆積物の周辺に保存されているそうです。

 獣脚類とイグアノドン類(Iguanodontipus isp)の足跡があり、特に、イグアノドン類については、白亜紀前期のイベリア半島などにおける古生物地理学的な精査が可能になるとされています。

 

  1. References:
  2.  
  3. Vanda F. Santos, Pedro M. Callapez & Nuno P.C. Rodrigues (2012) 
  4. Dinosaur footprints from the Lower Cretaceous of the Algarve Basin (Portugal): New data on the ornithopod palaeoecology and palaeobiogeography of the Iberian Peninsula. 
  5. Cretaceous Research (advance online publication) DOI:10.1016/j.cretres.2012.07.001
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ポルトガルのバリオニクス

 バリオニクス(Baryonyx walkeri )といえば英国ですが、最近は、ポルトガルでも見つかっています。

 今回、ポルトガルにある白亜紀前期(Barremian)の地層(Papo Seco Formation)で発見されたバリオニクスの新標本が報告されています。

 見つかっているのは、歯骨や歯、足のツメ、踵骨、恥骨や肩甲骨など。バリオニキナエ(Baryonychinae)に特徴的な、小歯状突起(denticles)などのある円錐歯を持つそうです。

 ポルトガルでは、ジュラ紀後期の恐竜化石が多く見つかるのですが、白亜紀前期の化石はまれで、イベリア半島のスピノサウルス類としても、ポルトガルの白亜紀初期の恐竜としても、最も完全な化石とされています。

 また、歯だけから記載された2種のスコサウルス、 Suchosaurus cultridens (Owen, 1840-1845) とSuchosaurus girardi (Sauvage 1897-98; Antunes & Mateus 2003)について言及しています。

 いずれも、英国にある白亜紀の地層で発見され、属名の意味は、"crocodile lizard"。

 結論として、両種は、不適名(nomina dubia)とし、位置が不確実なバリオニクス類(Baryonychinae)としています。

 

  1. References:
  2. OCTÁVIO MATEUS, RICARDO ARAÚJO, CARLOS NATÁRIO & RUI CASTANHINHA, 2011
  3. A new specimen of the theropod dinosaur Baryonyx from the early Cretaceous of Portugal and taxonomic validity of Suchosaurus
  4. Zootaxa 2827: 54-68 (2011)
  5.   
  6. ERIC BUFFETAUT, 2007
  7. The spinosaurid dinosaur Baryonyx (Saurischia, Theropoda) in the Early Cretaceous of Portugal
  8. Geol. Mag.144(6), p. 1021-1025. 2007
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最大級のトルボサウルス

 ポルトガルにあるジュラ紀(約1億5000万-1億4500万年前)の地層で発見された最大級のトルボサウルスの化石が Lourinha Museumに展示されています。

 2003年7月に10歳の子供が見つけたもので、頭蓋骨の長さは158センチもあるそうです。
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カテゴリーの系統関係は、概要です。詳しくは、脊椎動物の系統関係をどうぞ
 

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