Wapiti Formation(アルバータ)の最新ニュース

 カナダ・アルバータ州にある白亜紀後期(カンパニアン後期)の地層(Wapiti Formation)で発見されたドロマエオサウリダエ(科)が記載されています。

 パキリノサウルスのボーンベッド/カナダ(2015年5月)などで紹介していますが、この地層は、北緯65度にある、かつての古海岸線から450km以上は内陸にある地層です。

 この時期、西部内部陸海によって水に浸かっていただけに、陸上の地層は重要とされています。

 Boreonykus certekorum (ボレオニクス・セルテコラム)と命名され、属名は「北の爪」の意味。しかし、"ニクス"の語尾は、アルヴァレスサウリダエのようで、混乱しそうですね。

 系統的には、真ドロマエオサウリア(eudromaeosauria)の、おそらく、ヴェロキラプトリナエ(Velociraptorinae、亜科)ではないかとされています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Phil R. Bell & Philip J. Currie (2015) A high-latitude dromaeosaurid, Boreonykus certekorum, gen. et sp. nov. (Theropoda), from the upper Campanian Wapiti Formation, west-central Alberta. 
  4. Journal of Vertebrate Paleontology (advance online publication) 
  5. DOI:10.1080/02724634.2015.1034359
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 カナダにある白亜紀後期の地層(Wapiti Formation)で発見されたパキリノサウルス( Pachyrhinosaurus lakustai )のボーンベッドについて報告されています。

 かつての古海岸線から450km以上は内陸であり、北米大陸では、最も内陸のセントロサウリネのボーンベッドのひとつとされています。

 年代的には、カンパニアン後期(7189万年前)とされています。 脊椎動物化石の約88%がケラトプシアで、ドロマエオサウリダエやハドロサウリダエ、トロオドンチダエにティラノサウリダエが見つかっています。

 まれですが、幼体化石も見つかっており、異なる年代の個体からなる集合体とされています。




  1. References:
  2.  
  3. Federico Fanti, Philip John Currie & Michael E. Burns (2015) 
  4. Taphonomy, age, and paleoecological implication of a new Pachyrhinosaurus (Dinosauria: Ceratopsidae) bonebed from the Upper Cretaceous (Campanian) Wapiti Formation of Alberta, Canada. 
  5. Canadian Journal of Earth Sciences (advance online publication) 
  6. doi: 10.1139/cjes-2014-0197
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 エドモントサウルスでも、小さいですが、トサカがあったのですね。このニュース、昨日、ツイッターFBページでお知らせしました。

 こういう肉質の装飾構造は恐竜では初めてとされていますが、そもそも、皮膚などの軟組織が化石として保存されること自体がまれです。

 ナショジオが紹介しているような性的ディスプレイとか、他の恐竜でも見つかりそうとかの推測は別にして、ポイントは、エドモントサウルスの系統でトサカがあることと、それが軟組織ということでしょう。

 図(Prieto-Márquez, A. 2010)に示すように、ハドロサウルス類でもエドモントサウルスの系統では、白亜紀後期になると、骨質のトサカが消失したとされていました。

 しかし、今回の発見で、少なくともエドモントサウルスでは、トサカは消失ではなくて肉質タイプに変化していたのです。

 頭のサイズの割に小さめですが、トサカの全てが見つかっているわけではないという話もあります。骨がないだけに、あまりに大きいと垂れたりするでしょうね。



 論文で報告されているのは、カナダ・アルバータ州にある白亜紀後期の地層(Wapiti Formation)から発見された Edmontosaurus regalis(エドモントサウルス・レガリス)の化石です。 

 "ミイラ化石"とされていますが、軟組織そのものではなくて、化石化しているようです。皮膚の凹凸もリアルですが、CTスキャンした結果、頭部からは軟組織だったトサカ(crest 又は comb)が見つかっています。    

 最大高さ20センチ、前後の長さ33センチと、頭の大きさにしては小さめです。  

 一部のランベオサウルス類では、トサカになんらかの機能があったようですが、今回の肉質の場合、社会的シグナルか、性的ディスプレイに使ったとされています。 


 図(Prieto-Márquez, A. 2010)は、ハドロサウルス類の系統関係に時間軸を当てはめたもの。 Edmontosaurus regalis は赤いバーで示しています。この図では、Saurolophinae の系統となっています。


2013.jpgのサムネール画像
 

 今回の論文では、エドモントサウルスが属する系統は、ハドロサウリダエ(Hadrosaurinae、亜科)とされ、その系統においては、そのトサカの進化は白亜紀後期に頂点に達し、骨質のトサカを二次的に消失したと考えられていました。  

 確かに、図で示されるように、ランペオサウルス類(Lambeosaurinae)に比較して、頭部はシンプルです。

 しかし、今回の発見で、エドモントサウルスでは、頭部の飾りは失われたのではなくて、肉質の構造に変わったのだとされています。  

 さらに、他の恐竜でもこのような軟組織の構造があった可能性を示唆しています。


  1. References:
  2.  
  3. Phil R. Bellsend, Federico Fanti, Philip J. Currie, Victoria M. Arbour, 2013 
  4. A Mummified Duck-Billed Dinosaur with a Soft-Tissue Cock's Comb 
  5. Current Biology, 12 December 2013 
  6. DOI:10.1016/j.cub.2013.11.008 
  7.  
  8. Prieto-Márquez, A. 2010. 
  9. Global phylogeny of Hadrosauridae (Dinosauria: Ornithischia) using parsimony and Bayesian methods. 
  10. Zoological Journal of the Linnean Society 159: 435-502.
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翼竜の前肢の足跡/カナダ

 カナダ・アルバータ州にある白亜紀後期の地層で発見された翼竜の足跡化石について報告されています。 

 単独の足跡で、とりあえず、前肢とされています。第1指、第2指、第3指と順に長く、翼竜の条件と一致するそうです。

 足の長さは、25.5cmで、推定翼開長は7.7mと、北米最大級の翼竜とされています。

 北緯65度にある、最も近い海岸線から400kmほど離れた河成堆積物のようです。やはり、大型翼竜は、海辺ではなくて、内陸部に生息していたのでしょうか。



  1. References:
  2.  
  3. Phil R. Bell, Federico Fanti & Robin Sissons (2013) 
  4. A possible pterosaur manus track from the Late Cretaceous of Alberta. 
  5. Lethaia (advance online publication) 
  6. DOI: 10.1111/let.12006
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