Frenchman Formation (late Maastrichtian)、サスカチュワン州の最新ニュース

 パキケファロサウリダエ(科)といえば、白亜紀後期マーストリヒチアンに生息していた恐竜ですが、マーストリヒチアンも後期になると、比較的まれなようです。

 今回、大量絶滅の30万年以内の地層で発見されたパキケファロサウリダエが報告されています。

 カナダ中西部、サスカチュワン州にあるフレンチマン層で、ほぼ完全な左眼窩後部が見つかったもの。

 スファエロソルス(Sphaerotholus) で、Sphaerotholus buchholtzae の類似種とされています。同一種とするには疑問があるのですが、形態的に極めてよく似ているようです。

 フレンチマン層からは初めてで、パキケファロサウリダエの棲息範囲を北方に拡大するとしています。

 恐竜たちは、あちこち移動していたのか、白亜紀末の北米大陸では、環境間で種の類似性(ベータ多様性)が低かったとされていますが、その仮説と一致するような発見です。

 なお、Sphaerotholus は、スファエロトルスともスファエロソラスとも呼ばれています。カナダのパキケファロサウルス類(2011年8月)で、系統関係を紹介していますが、派生的なタクソンです。

 
 北部で見つかったことから、マーストリヒチアン後期、北米大陸における低いベータ多様性仮説と一致するとされています。  

 ベータ多様性とは、一般的な多様性(アルファ多様性)と異なり、複数の環境間の多様性のことです。  ベータ多様性が低かったということは、環境間の種の類似性が低くかったということで、環境間で種の入れ替わりが大きかったようです。



  1. References:
  2.  
  3. Jordan C. Mallon, David C. Evans, Tim T. Tokaryk, Margaret L. Currie 
  4. First pachycephalosaurid (Dinosauria: Ornithischia) from the Frenchman Formation (upper Maastrichtian) of Saskatchewan, Canada. 
  5. Cretaceous Research 56: 426-431 
  6. doi:10.1016/j.cretres.2015.06.005
----------  コメント(0)



 カナダにある白亜紀後期の地層で、基盤的鳥脚類、テスケロサウルス(Thescelosaurus )属の新種化石が発見され、記載されています。

 約6600万年前の、 T.rex やトリケラトプスと同時代の小型植物食恐竜で、かつて、"心臓"が残るとされたのもこの恐竜です。

 ROM's Blog によると、Brown, C. M. Boyd の修士課程の研究で、新種の堅頭竜の報告も予定されているそうです。

 

 化石自体は、1968年に、アルバータ州の東にあるサスカチュワン(Saskatchewan)州で発見されたもの。

 シカほどの大きさで、Thescelosaurus assiniboiensis と命名されています。他のThescelosaurus よりも、姉妹群であるParksosaurus に近い特徴があるとされています。

   

  1. References:
  2.  
  3. Brown, C. M. Boyd, C. A., Russell, A. P. 2011.
  4. A new basal ornithopod dinosaur (Frenchman Formation, Saskatchewan, Canada), and implications for late Maastrichtian ornithischian diversity in North America.
  5. Zoological Journal of the Linnean Society. 163: 1157-1198.
  6. DOI: 10.1111/j.1096-3642.2011.00735.x
----------  コメント(0)



カテゴリーの系統関係は、概要です。詳しくは、脊椎動物の系統関係をどうぞ
 

2016年5月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

アーカイブ


カテゴリ  ▼(広げる)▲(たたむ)