Atco Formation(Coniasian),テキサスの最新ニュース

 テキサスで発見されたプテラノドン化石について報告されています。最古のプテラノドンとされていますが、プテラノドン自体が比較的遅く登場したグループであり、約8900万年前と新しい時代です。

 それよりも興味深いのは、その系統関係における位置です。白亜紀後期早期に、それまでの翼竜の系統の大部分が絶滅し、新しいグループが誕生して、翼竜の種類が大きく変遷した時期の直後の化石なのです。

 

 白亜紀も後期の地層(Atco Formation)からの発見で、当時、北米大陸内部には、海路があり、浅い海の周辺には翼竜が多く棲んでいたのです。SMU Research (Southern Methodist University)で、著者が語っています。
 
 発見されているのは上腕骨と指(つまり、翼の部分)だけですが、翼開長は3.6-4メートルとされています。北米で最古の、世界でも英国で発見された Ornithostoma についで最も古いプテラノドン類(Pteranodontidae)です(下図の5の位置)。 


 

 以下は、白亜紀の主な翼竜の系統関係。クラドグラム(分岐図)に、層序的(時間的)要素も加えてあります。

Myers_2011.jpg  化石証拠が無いのに、分岐年代がわかるのが不思議ですが、プテラノドン類は、アルビアンで出現したことになっています。今回の化石(図のNo.5)はコニアシアンに位置しています。

 

  斜線部分の時代で、翼竜の系統が変化しているのがわかります。この時期に、北米大陸で翼竜の変遷が起きた期間とされています。

  つまり、オルニトケイルス類(ornithocheirids)や基盤的アズダルコ類(azhdarchids)から、プテラノドン類(pteranodontids)やニクトサウルス類(nyctosaurids)、派生型のアズダルコ類(azhdarchids)に変わっていったのです。

  

 この次期何があったのでしょうか。論文にあるかもしれませんが、詳しくは読んでいません(^^;;。

 

References:

  1. Earliest Occurrence of the Pteranodontidae (Archosauria: Pterosauria) in North America; New Material from the Austin Group of Texas
    Timothy S. Myers
  2. Journal of Paleontology, 84(6), 2010, p. 1071.1081(pdf)
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