Trinity Formation (Aptian-Albian), テキサス & オクラホマの最新ニュース

 テキサスとオクラホマにまたがるにある白亜紀前期のトリニティ層群( Trinity Group)から発見されている竜脚類について再評価した論文が報告されています。 

 かつて、"Pleurocoelus(プレウロコエルス)"や"Astrodon(アストロドン)"とされていた標本を調べたもの。

 中のひとつは新種の竜脚形類として記載されています。サウロポセイドンと共に、 Somphospondyli のメンバーの位置づけです。
 トリニティ層群の竜脚類については混乱もあったようで、現在では、プレウロコエルスやアストロドンは、疑問名とされています。

 プレウロコエルスは、テキサス州の州の恐竜ですが、2007年に、Paluxysaurus jonesi として記載されています。  しかし、骨組織学的に未成熟で、その特徴などから、サウロポセイドンではないかとされています。

 サウロポセイドンの3分の2ほどしか無く、亜成体のようです。  

 新種の竜脚形類として記載されるものもあり、Astrophocaudia slaughteri (アストロフォカウディア・スラウグテリ)と命名されています。  

 尾椎に、後関節突起・前関節突起(hyposphene-hypantrum )システムを持つことから、基盤的なティタノサウルス類の位置づけです。  

 系統解析から、アストロフォカウディアとサウロポセイドンは、 Somphospondyli のメンバーとされ、一方、ケダロサウルス(Cedarosaurus) はブラキオサウルス類としています。

 

  1. References:
  2.  
  3. Michael D. D'Emic (2012) 
  4. Revision of the sauropod dinosaurs of the Lower Cretaceous Trinity Group, southern USA, with the description of a new genus. 
  5. Journal of Systematic Palaeontology (advance online publication) 
  6. DOI:10.1080/14772019.2012.667446
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 アクロカントサウルスは、白亜紀前期の北米大陸に生息した大型獣脚類です。しかし、その系統については、アロサウロイデア(上科)とする説とカルカロドントサウリダエ(科)とする説がありました。

 今回、Acrocanthosaurus atokensis の頭部の解剖学的な特徴について調べ、アロサウロイデアの系統関係についての論文が報告されています。

 ここでは、アクロカントサウルスを、より大型のカルカロドントサウリダエの系統においています。この位置づけで、白亜紀前期に、カルカロドントサウリダエが世界各地に広がっていたこを示すとされています。

 

 下の図は、復元イラストと骨格図。 口蓋コンプレックスと内側表面、つまり内部の変更なので、外観的には以前とあまり変わらないと思います。

 首のあたりから太くなっているのは、ここから背中にかけて長い神経棘があり、帆のようになっているため。

 

Acrocanthosaurus_atokensis.jpg 

 今回調べたのは、オクラホマ州にある Antlers Formation Trinity Formation (Aptian-Albian)で発見された標本( NCSM 14345 )です。

 この標本については、2000年にアロサウロイデアに近縁として報告されていますが、さらにプレパレーションを進めて解析したもの。

  頭蓋骨と下顎骨について、口蓋コンプレックスと内側表面についての新たな知見が得られたとされています。

 

 今までに知られた153の形質と、今回新たに得られた24の形質を元に、系統解析した結果、系統的には、カルカロドントサウリダエに位置づけされ、ニジェールで発見された Eocarcharia に最も近く姉妹群としています。

 

 下図はその系統関係。○はカルノサウリア(Carnosauria)で、●はアロサウルロイデア(Allosauroidea)。 

 矢印は、アクロカントサウリダエをアロサウルスの姉妹群の位置に移す(以前の系統関係)には、41ステップが必要なことを示しています。それだけ無理があるということです。

 

Eddy_2011.jpg

 下図は、アロサウロイデア の系統樹(Phylogram):系統解析の概要に、最初にタクソンが出現した時代を当てはめたもの。系統は、層序によく一致するとされています。

 ボディサイズを表示し比較できます。

 代表的な恐竜は、アロサウルス(青)、アクロカントサウルス(赤)、カルカロドントサウルス(緑)で示しています。また、アクロカントサウルスの姉妹群、Eocarcharia は省略されています。

 

 ジュラ紀のアロサウルスが、白亜紀にかけてより大型化しています。最後は、カルカロドントサウルスとマプサウルス、ギガノトサウルスです。

 

Allosauroidea.jpg  

 

 

 

  1. Acrocanthosaurus_2011.jpgReferences:

  2. Eddy, D. R. & Clarke, J. A. 2011.
  3. New Information on the Cranial Anatomy of Acrocanthosaurus atokensis and Its Implications for the Phylogeny of Allosauroidea (Dinosauria: Theropoda).
  4. PLoS ONE 6(3): e17932.
  5. doi:10.1371/journal.pone.0017932
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