今回、Acrocanthosaurus atokensis の頭部の解剖学的な特徴について調べ、アロサウルス類の系統関係についての論文が報告されています。
ここでは、アクロカントサウルスを、より大型のカルカロドントサウルス類の系統においています。この位置づけで、白亜紀前期に、カルカロドントサウルス類が世界各地に広がっていたこを示すとされています。
下の図は、復元イラストと骨格図。 口蓋コンプレックスと内側表面、つまり内部の変更なので、外観的には以前とあまり変わらないと思います。
首のあたりから太くなっているのは、ここから背中にかけて長い神経棘があり、帆のようになっているため。
今回調べたのは、オクラホマ州にある Antlers Formation Trinity Formation (Aptian-Albian)で発見された標本( NCSM 14345 )です。
この標本については、2000年にアロサウルス類に近縁として報告されていますが、さらにプレパレーションを進めて解析したもの。
頭蓋骨と下顎骨について、口蓋コンプレックスと内側表面についての新たな知見が得られたとされています。
今までに知られた153の形質と、今回新たに得られた24の形質を元に、系統解析した結果、系統的には、カルカロドントサウルス類(carcharodontosaurid)に位置づけされ、ニジェールで発見された Eocarcharia に最も近く姉妹群としています。
下図はその系統関係。○はカルノサウリア(Carnosauria)で、●はアロサウルス類(Allosauroidea)。
矢印は、アクロカントサウルス類をアロサウルスの姉妹群の位置に移す(以前の系統関係)には、41ステップが必要なことを示しています。それだけ無理があるということです。
下図は、Allosauroidea の系統樹(Phylogram):系統解析の概要に、最初にタクソンが出現した時代を当てはめたもの。系統は、層序によく一致するとされています。
ボディサイズを表示し比較できます。
代表的な恐竜は、アロサウルス(青)、アクロカントサウルス(赤)、カルカロドントサウルス(緑)で示しています。また、アクロカントサウルスの姉妹群、Eocarcharia は省略されています。
ジュラ紀のアロサウルスが、白亜紀にかけてより大型化しています。最後は、カルカロドントサウルスとマプサウルス、ギガノトサウルスです。
References:
Eddy, D. R. & Clarke, J. A. 2011.- New Information on the Cranial Anatomy of Acrocanthosaurus atokensis and Its Implications for the Phylogeny of Allosauroidea (Dinosauria: Theropoda).
- PLoS ONE 6(3): e17932.
- doi:10.1371/journal.pone.0017932