先にお知らせした New Mexico Museum of Natural History and Science Bulletin(ニューメキシコ自然史博物館紀要)に、もう1種の新種の恐竜が記載されていました。
ニューメキシコ州にある白亜紀後期の地層で発見されたパキケファロサウルス類の化石を再解析したもの。
ステゴケラス属の新種とされ、Stegoceras novomexicanum と命名されています。
なお、テキサスで発見され、2010年に記載された基盤的パキケファロサウルス類、Texacephale langstoni は無効名としています。
識別に用いた特徴が有効ではないというのが理由です。
図は、パラタイプのドーム部分の断面図。スケールは1センチです。
ヒストモルフ(histomorph)と呼ばれる内部構造の違いによって、4つの部分に分けています。
h1:内部コア、小さくて均一な孔(血管の痕)があります。
h2:コアの周囲層、長く放射状の孔
h3:多孔質で不均質な孔からなるレンズ状の部分
h4::血管の孔がない(avascular)緻密な骨質層
タイプ標本は、ドーム状部分(frontoparietal)です。ステゴケラスといえば、頭部の違いは、単なる成長段階の違いといわれそうです。これは、未成熟な個体を解析した場合に生じる問題です。
しかし、図に示すように、最外層で頭部を包む骨質層(h4)が完成しており、これ以上の成長がない成体としています。
- References:
- S. E. Jasinski and R. M. Sullivan, 2011
- Re-evaluation of pachycephalosaurids from the Fruitland-Kirtland transition (Kirtlandian, late Campanian), San Juan Basin, New Mexico, with a description of a new species of Stegoceras and a reassessment of Texascephale langstoni.
- New Mexico Museum of Natural History and Science Bulletin 53:202-215 (pdf)