ベネズエラの最新ニュース

 南米大陸北部、ベネズエラで新種の獣脚類化石が見つかり、記載されています。ベネズエラで2番めの恐竜化石ですね。

 三畳紀末の大量絶滅から50万年後/ベネズエラ初の恐竜(2014年8月)で紹介したのと同じ、ジュラ紀前期早期の地層( La Quinta Formation )です。

 最初の恐竜は、初期鳥盤類でしたが、今回は獣脚類です。もっとも、ホロタイプは脛骨のみです。    

  発見された地名にちなみ、Tachiraptor admirabilis と命名され、系統的には、獣脚類のクレード、 Averostra (アヴェロストラ)の姉妹群とされています。



  1. References:
  2.  
  3. Max C. Langer, Ascanio D. Rincón, Jahandar Ramezani, Andrés Solórzano, Oliver W. M. Rauhut, 2014 
  4. New dinosaur (Theropoda, stem-Averostra) from the earliest Jurassic of the La Quinta formation, Venezuelan Andes 
  5. Royal Society Open Science, Published 8 October 2014 
  6. DOI: 10.1098/rsos.140184
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 ベネズエラでは初めてとなる恐竜化石が発見され、新種記載されています。南米北部で、学名のついた恐竜も初めてとされています。

 興味深いのは、発見された場所だけではなくて、その時代。2億91万年前(ジュラ紀前期早期)と、三畳紀末の大量絶滅のわずか50万年後なのです。

 属名は、発見された地層( La Quinta Formation)にちなみ、 Laquintasaura venezuelae (ラクインタサウラ・ベネズエラエ)と命名されています。

 初期鳥盤類としては初めてとなる多数の個体が埋もれたボーンベッドで、関節した単一個体ではなく、最低でも4個体からなる混ざりものです。

 そのためか、ホロタイプは、写真の上顎骨または歯骨の脱落歯です(Paul M. Barrett et al., 2014)。スケールは2ミリです。

 細長い二等辺三角形など、鳥盤類(恐竜)の中でも、ユニークな特徴を持っており、基本的に植物食ですが、昆虫などを食べていたとする復元イラストも紹介されています。

 また、9センチの最大の大たい骨からして、推定全長は約1メートルとされています。


tooth.jpg
 

 系統的には、ヘテロドントサウリダエや新鳥盤類(Neornithischia) などと共に多分岐群の位置づけです。 ピサノサウルスが最も古い鳥盤類とされ、ラクインタサウラを含む多分岐群がその姉妹群です。  

 正確な放射性同位体測定(CA-TIMS U-Pb zircon analysis)により、ボーンベッドの年代は、最も古くて2億91万年前(±55万年) とされ、ジュラ紀前期早期(Hettangian)とされています。



  1. References:
  2.  
  3. Paul M. Barrett, Richard J. Butler, Roland Mundil, Torsten M. Scheyer, Randall B. Irmis and Marcelo R. Sánchez-Villagra. 
  4. A Palaeoequatorial Ornithischian and New Constraints on Early Dinosaur Diversification. 
  5. Proc. R. Soc. B, 281(1791) 
  6. doi: 10.1098/rspb.2014.1147
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